吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

7/27 ◯「『超人』を求めない」(カープ2018)

広島東洋カープ10-1横浜DeNAベイスターズ

11回戦(カープ6勝4敗1分)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 野村祐輔 5勝2敗

敗戦投手 ウィーランド 4勝6敗

 

本塁打

(C)バティスタ16合④田中6号④

 

打線は初回に安倍の適時打で先制すると、バティスタと田中の満塁弾で加点。

先発野村祐輔は制球難で無失点ながらも5回で降板。

先発が早期降板も序盤と終盤の1発攻勢が効いて2連勝。

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先日の豪雨災害発生以降、球場から消えていた鳴り物応援が帰ってきたこの試合。

打線は、松山竜平を起用せず、昨日菊池涼介の代役として2番で活躍した安部友裕を5番に据えるという大胆かつ意図がよく分かりにくい起用でしたが、結果的にはその安部が先制打含む4打数4安打3盗塁と大当たり。

満塁弾で試合の流れを一気に持ってくると同時に「お好み焼きエックス」なる謎のムーブをお立ち台で披露したサビエル・バティスタと共に勝利の立役者となった訳ですから分からないものです。

この辺りの野手起用に関してはここ最近のベンチは奇妙なぐらいに当たっていてただただ驚くばかり。

野手陣の中心はあくまで「タナキクマル」に鈴木誠也ではありますが、前半戦の野間峻祥同様に爆発的な活躍を見せる周辺の選手がその威力を更に活かす、もしくは綻びを繕うという動きがチーム全体で良く出来ているかと思えます。

 

その大活躍の安部と生まれた日時と場所が一緒の野村祐輔は対象的に2試合連続で不本意な投球。

初回から制球に来るしんだ末に無意味に球数だけが増えていく様は見ていてイライラしてきました。

終わってみれば5回で100球を超えて得意だった筈の「定時退社」はおろか「プレミアムフライデー」を一人で決め込む始末。

この内容で、無失点に終わったのは奇跡としか言いようがありません。

相手打者がもう少し粘り強かったなら、もしくは5回の鈴木誠也の攻守「The Catch」が無ければ大量失点で早々にマウンドを降りていた事でしょう。

 

昨日の岡田といい、この野村祐輔といい序盤で援護を貰いながらそこからギアを上げるどころかかえってパニックになるなどとは論外です。

おかげで昨日は6点差で5人、今日は9点差で6人の投手を投入という大変不本意な事態で、夏場に差し掛かるシーズンにあって禍根を残さないか改めて心配になってきます。

 

また、最近の試合結果で味をしめたのか、ベンチも無茶ともいえる起用が増えてきているのも気になります。

その最たる例はヘロニモ・フランスア

これまでやたらとイニング途中登板+イニング跨ぎという困難なミッションを課せられてきましたが、今日はそれに加えてなんと得点の好機で、打席にも立つという無茶振りもこなしました(ついでに来日初打点も記録しました…)。

イニング跨ぎに関しては幸い直後の田中広輔の満塁弾でベンチが思い留まる事となりましたが、こういう起用法はろくな投手がいなかった暗黒期でもそれほど見られるものではなかったかと思います。

使える左腕がいればガンガン使ってドンドン消していくのが、「左腕不毛の地」たるこの球団の常でしたから正直、自重して欲しいかものです。

少なくとも、昨日の岡田同様に、今日の永川勝浩に関しても耐えるべきだったのではないでしょうか?

少なくとも無茶な起用に耐え抜いてくれるような超人を求めるべきではないかと思います。

7/26 ◯「素晴らしい打撃、酷い先発」(カープ2018)

阪神タイガース3-9広島東洋カープ

14回戦(カープ10勝4敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 アドゥワ 3勝1敗

敗戦投手 藤浪 2勝3敗

 

本塁打

(C)丸21号②

 

打線は初回から藤浪の乱調を攻めて打者一巡の猛攻。

先発、岡田は初回から不安定な投球で、3回1失点で降板。

序盤からの継投も中継ぎ陣が耐えてカード勝ち越し。

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菊池涼介がスタメンから外れ、決して好調とは言い難い安部友裕を第約に据えたうえに、岩本貴裕磯村嘉孝を起用した打線。

磯村はともかく正直、こうまでしてプラトーンに拘る必要があったのかと思います。

更に言えば、菊池がスタメンから外れた試合の勝率は良くない傾向もあったので一抹の不安を感じたのは私だけではなかったかと思います。

しかし、その不安は相手先発の藤浪晋太郎の自滅もあったとはいえ、初回からいきなり5得点で少なくとも打撃という点では雲散霧消しました。

特に大きかったのが一気に相手を混乱に陥れた西川龍馬の打棒だったかと思います。

こうなると、前回登板で試合中盤までオネルキ・ガルシアと投げ合う事が出来ていた岡田明丈につつがなくイニングを消化してもらうだけだったのですがこの体たらく。

初回からおっかなびっくりな投球でとても初回から大量援護を貰っている投手に見えない無様な投球。

むしろリードを貰って以降の投球である分、藤浪の方が遥かにマシとすら思えてくるぐらいです。

ある程度援護点がある状況だと緊張感のない投球で自滅する傾向のある投手だったとはいえ、改めて昨年、この球場での「事件」以来の「9点差が守れない男」というレッテルは自らの手で改めて固定化したと言えるかもしれません。

 

一方で、いくらなんでも3回で降板は早すぎたとも思えます。

一番の責任は、岡田のあまりに無様で酷い投球にあるとはいえ、最近出番が異常に増えつつあるリリーフ陣に皺寄せが行くような形にするのは正しい判断だったとは思えません。

ましてや、今日は6連戦の中日ですから尚更です。

中でも2番手で見事な投球を見せたアドゥワ誠に至ってはこれで2試合連続2イニングでの登板。

本人が「疲れてない」と言っているとはいえ、あまりに雑なチームマネジメントとしか見えず、首脳陣にはもうこんな事は二度とやらないで欲しいと思えます。

 

それにしても、この得点差で投手5人投入なんてはっきり言ってギャグのレベル。

先発が試合を作れない試合がこのところ相次いでいますが、こんな事にすらなっているようでは今日でリーグ50勝一番乗りとはいえ先が思いやられます。

 

7/25 ●「当然の結果」(カープ2018)

阪神6-3広島東洋カープ

13回戦(カープ9勝4敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 才木 3勝3敗

セーブ投手 1勝3敗21セーブ

敗戦投手九里 4勝3敗ドリス

 

本塁打

(C)バティスタ15号

 

先発、九里は初回から不安定な投球の末に4回5失点でノックアウト。

打線は初回に先制も好機を活かしきれず3得点に留まる。

先発が試合を作れず惨敗で連勝が4で止まる。

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5勝1敗と凄まじい結果を残した先週のカープでしたが、驚くべきことに先発投手でQSを達成出来たのはクリス・ジョンソンと九里亜蓮の二人だけでした。

従って昨日、4試合連続で先発が試合を作れなかった悪い流れを上手く止めてくれたジョンソンに、九里にも続いて欲しかったのですが…初回からポコポコと安打を打たれて4回5失点という散々な内容。

元々、あまり我慢強い投手ではなく、100球前後になると途端に集中力が切れる程度の投手でしたが今日はそれ以前の問題でした。

ましてや、今日の打線はさほど好調とは言い難い才木浩人の前に好機を上手く活かしきれず小休止を演じてしまっている状況。

こうなると、試合は惨敗に終わるのは当然の結果かと思います。

まあ、逆に言えばあれだけ先発が試合を作れない試合が続いていたにも関わらず4連勝していた事自体が驚異的なのですが…。

 

上手く打線の爆発力が持続しているうちに先発陣が立ち直らないと苦しくなってしまうという懸念を見事に具現化したかのような試合だったと言えるでしょう。

まだまだ困難な部分は多いのです。

 

一方、九里がさっさと先発の責任を放棄してしまうという事態を受けて、この4連勝中はあまり登板機会のない投手が投げて無失点だったのは良かったかと思います。

ヘロニモ・フランスアの大車輪の活躍で存在意義が問われつつある飯田哲也はいきなり糸井嘉男に四球を出してしまったものの好調のエフロン・ナバーロを抑え何とか無失点と、このレベルの投手としては悪くない内容。

また、今季は結果も内容も散々な投球で防御率が笑ってしまうぐらいに酷い数字になっている中田廉も久しぶりの投球で無失点。

フランスアが大車輪の活躍を見せ、永川勝浩も地味に輝きを取り戻しつつあるものの先発がご覧の有様の現状ではリリーフは質も層はまだまだ十分ではありません。

この二人の活躍がその状況を好転させてくれればと願わずにはいられません。

まあ、それ以前にいい加減にジョンソン以外の先発陣が、仕事してくれればこんな事を書く必要もないのですけれども…。

7/24 ◯「驚異のフランスア」(カープ2018)

阪神タイガース1-3広島東洋カープ

12回戦(カープ9勝3敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 ジョンソン7勝2敗

セーブ投手 中崎24セーブ

敗戦投手 岩田2敗

 

本塁打

(C)菊池9号②鈴木14号①

 

先発、ジョンソンは要所を締める投球も7回途中1失点で降板。

打線は菊池と鈴木の本塁打による3得点に留まる。

7回途中から登板のフランスアの活躍もあり、逃げ切りに成功し4連勝。

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前回のカードで見事なスイープに成功したものの3試合通じて「QS無し」と壊滅的な結果が残った先発陣。

クリス・ジョンソンは決して良い投球ではありませんでしたが、相手中軸にほとんど仕事をさせず見事にその流れを止めてはくれました。

もっとも、最後は暑さでバテたのか失点し、得点圏に走者を放置して降板という不本意な形での降板になったのは残念です。

しかし、そこから救援登板しイニング跨いで4者連続三振という驚異的な活躍を見せたのがヘロニモ・フランスア

これで3試合連続のホールドを記録したばかりか、先週からイニング途中の登板は全て救援成功。

これまで似たようなシチュエーションで何度も何度も痛い目にあってきた我々にとって、イニング途中から登板とイニング跨ぎなどとは悪夢以外の何者でもなかったのですが…。

それを1週間で難なく複数回成功させたのですからちょっと考えがたい活躍です。

 

昨年、彗星の如く現れてホームランを打ちまくったサビエル・バティスタといい、このフランスアといい、最近のドミニカカープアカデミー出身選手はドラフト以外で満足な補強が出来ない(…もしくはしようとしないとも言います)チームにあって「こんな選手がいたらいいのに…」を見事に実現してくれています。

3年ぐらい前までは時折光る投手は出るものの、理念ばかりが先行し、選手の供給という観点では低調ではっきり言って「無用の長物」としか個人的には思えなかったドミニカカープアカデミー。

伝統的に「左腕不毛の地」であったチームにこれだけの投手を送り込んだ以上は、その考えは改めないといけないかもしれません。

とはいえ、こういう使い勝手の良い投手が出てきたら調子に乗って起用しまくるのもこのチーム。

左の強打者が続く状況であったとはいえ、本来なら8回は別の投手に任せるべきだったかと思いますが、そうはならなかったのはそこで出せる投手がいないという層の薄さの証左かと思います。

7回から8回はほぼフランスアが支えている現状になりつつある状況は何としても避けたいものですが…永川勝浩一岡竜司ぐらいしか候補がいないようでは苦しいかもしれません。

7/23 ◯「顔の大きさは関係なく」(カープ2018)

広島東洋カープ8-6読売ジャイアンツ

16回戦(カープ12勝4敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 永川1勝

セーブ投手 中崎23セーブ

敗戦投手 上原4敗

 

本塁打

(C)バティスタ14号①田中5号②丸19号②鈴木13号①丸20号②

(G)マギー12号③吉川尚3号②

 

先発、高橋昴也は3回から崩れ3回1/3を6失点でノックアウト。

打線は、5回に3本の本塁打で追いつくと7回に丸の勝ち越し2ランで逆転。

打線の一発攻勢とリリーフ陣の奮闘で6点差をひっくり返して3連勝。

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一昨日は、7点差を逆転されたのも関わらずサヨナラ勝ちで、昨日は昨日で2点差を逆転されての再逆転勝利。

そして、今日は何と6点差をつけられて3回2/3まで無安打の状況からの大逆転となりました。

しかも、得点は全て本塁打という出来の悪いプロットの野球マンガのような内容…。

正直、理解が追いつきません。

5本の本塁打を浴びせたこの試合で、もっとも輝いたのはなんと言ってもうち2本を放ち4打点の活躍を見せた丸佳浩でしょう。

左投手も右投手も苦にせずこれでかつては「20本の壁」と言われていた年間20本塁打にあっさりと到達。

首位打者に躍り出た打率は勿論、もともと早打ちがチームカラーとも言えるこのチームにあって天然記念物ものの出塁率の高さに加えて長打率も今季は凄まじい成績でOPSに至っては1.178と驚異的な数字が並びます。

得点圏打率こそは昨年に比べて低い水準で打点も思った以上に伸びていないものの、まさにその成績は顔の大きさに関係なくモンスターと呼べるでしょう。

これだけの数字を残している訳ですから返す返すもシーズン前半での負傷離脱が惜しまれますね…。

 

一方、投手陣というより先発は今日も低水準な出来に終始しこれで3カード続けてQSなしとなりました。

およそ一ヶ月ぶりの登板となった高橋昴也は初回こそは連続三振と素晴らしい立ち上がりを見せたものの3イニング目から制球が大きく崩れてあれよあれよと6失点であっさりノックアウト。

前回、この球場で同じ対戦相手に力投を見せたものの、これだけ登板間隔が開けば、このレベルの投手ではさすがに難しかったようです。

その高橋昴也の乱調を見事にフォローしたのが同期入団のアドゥワ誠。

最近は2試合連続失点と、疲れが感じられるような冴えない投球が見られましたが今日は素晴らしいミドルリリーフぶりを発揮してくれました。

こちらは逆に大きく空いている最近の登板感覚が功を奏したのかもしれません。

また、ヘロニモ・フランスアも昨日1回1/3という長いイニングをこなした翌日の登板であるにも関わらず無失点。

昨日に続いて好投し2年ぶりの白星を挙げた永川勝浩と共に再度、勝ちパターンに変更が加えるうえでの中心になるかもしれません。

 

それにしてもこの3カード。

7連勝中だった相手チームにカードスイープという大きな果実を手にしましたが、打線の驚異的な粘りと共に投手陣の脆弱さも大きく目立ちました。

ド派手で劇的な逆転劇も良いですが、そろそろ首位チームらしい堅実な守り勝てる試合というのも見たいものです。

7/21 ◯「守り勝てないチームであっても」(カープ2018)

広島東洋カープ7-5読売ジャイアンツ

15回戦(カープ11勝4敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 大瀬良 11勝4敗

セーブ投手 中崎 22セーブ

敗戦投手 菅野9勝6敗

 

打線は初回に菅野から先制点を奪うと逆転された直後にも反撃し再逆転に成功。

先発、大瀬良は中盤に崩れ5回1/2を4失点で降板。

先発が打たれ、守備が崩れる展開も連夜の逆転勝利で2連勝。

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リーグを代表するような好投手に先発がQSを守れない、ましてやエラーの頻発など言語道断とも言える行為です。

そして、相次ぐイニング途中で走者を背負ってのリリーフ投手の逐次投入というのは敗北する絵しか見えないような事態です。

しかし、結果的にはご覧のようなスコア。

これで本拠地での読売戦は11連勝となりました。

単なる相性とか運で片付ける訳にはいきませんが、會澤翼の詰まった当たりが勝ち越し打になる辺り、勝利の女神は相変わらずサービス精神が旺盛なようです。

 

先発の大瀬良大地は自己最多記録となる11勝目に半月近く足踏みを続けた末に、その足踏みを続けた3試合でもっとも酷い内容でそれを得る事に成功した形。

何とも皮肉な話です。

松山竜平の幼稚極まりないエラーがあったとはいえ同点に追いつかれた後も下位打線にポコポコ打たれる辺りはまだまだ強靭さが溢れるエースとは程遠い存在としか言いようがありません。

また、今村猛に続いてジェイ・ジャクソンもあまりの内容の酷さから「白星を挙げた翌日に2軍行き」という異例の事態となったリリーフ陣も落ち着きの無さばかりが目立ちます。

代役を務める筈の一岡竜司は低調極まりない投球で、ヘロニモ・フランスアの驚異的な活躍と、負傷退場となった野間峻祥の文字通り体を張った好プレーで何とかフォローしてもらう始末です。

最終回のこれまた考えられないエラーを連発して相手チームに希望溢れる得点をプレゼントした下水流昴と、上本崇司の酷いプレーと並んで到底「守り勝てるチーム」とは言えない証左でしょう。

やはり今日も驚異的な打線の勝負強さが勝敗の全てを決したと言えそうです。

しかし打線は水物であるし、勝利の女神は浮気性でもあります。

2位と7ゲーム差がつき貯金も今季最多になったといえどもこういう試合が続くと楽観する事は出来ません。

 

もっとも、終盤に守り勝つという点で希望を見出す存在も無いことはないです。

一人は上記の一岡の招いたピンチを防ぎ、ここまでリリーフ陣の救世主となっているフランスア

そしてもう一人は、5回2死1塁2塁から登板という困難な状況で抑えた永川勝浩

特に永川は上記のようなシチュエーションであれば、往年のファンなら戸惑った末に席を立つか、テレビを消す事請け合いだった筈ですが…あそこまで見事な投球を見せられるとそもそもあの時マウンドに立っていたのが誰だったのかすら分からなくなるレベルですね…。

 

とはいえいずれも全幅の信頼を置けるかどうかはまだまだわかりません。

永川は年間通してコンディションを維持するのが年齢的には難しいでしょうし、フランスアフランスアで「走者を溜まった場面は驚異的な活躍を見せる一方で、そうでない場面は並以下」という不可思議な部分があります。

 

早ければ明日にでも2位チームを自力優勝消滅へ追いやれる状況。

しかしその前にまずは足元を見たうえで「守り勝てるチーム」とは決して言えない状況を打線が驚異的な粘りを維持しているうちに再構築して欲しいものです。

7/20 ◯「迂闊過ぎが重なり…」(カープ2018)

広島東洋カープ10×-9読売ジャイアンツ

14回戦(カープ9勝5敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 ジャクソン 3勝1敗

敗戦投手 マシソン 3敗8セーブ

 

本塁打

(C)安倍2号③松山9号②下水流3号②

(G)陽5号③マギー11号③岡本17号①

 

打線は序盤に安倍の本塁打などで一発攻勢で7得点を挙げて先行。

先発野村祐輔は最大7点差を守れず5回6失点と試合をぶち壊す。

リリーフ陣も逃げ切りに失敗し、延長の末7点差を大逆転される歴史的惨敗。

…と思いきや、下水流の10回2死からの劇的なサヨナラ弾で勝利。

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先の「平成30年7月豪雨」の影響により約半月ぶりの本拠地開催となった試合。

また、奇しくも津田恒実の命日での開催となった試合でもありましたが、どうもこのチームはこういう特別な試合に弱いようです。

よりによって、昨年の甲子園での9点差を逆転されての敗北に次いで屈辱的な7点差をひっくり返されての惨敗を喫してしまいました。

このファンの願いを踏みにじるような「犯罪的な」敗北の一番の責任者は何と言っても野村祐輔でしょう。

7点差も貰っておきながら落ち着きのない投球で走者を溜めた末に2本の3ランはいずれも初球からストライク欲しさに投げたボールが抜けて痛打されるというあまりにも迂闊すぎる結果。

わざわざローテーションの順番を弄ってまで先発させたのは、最近の成績とこれまで経験から首位攻防戦というカード初戦を任せたかったという意図があったからでしょうが…。

前回こそは素晴らしい投球でしたが、やはりこの投手にはそういう配慮は不要だと断言できます。

所詮は2番手3番手辺りの位置で6回辺りまでチンタラ投げるのがせいぜいの投手だったと改めて理解した次第です。

 

無意味にストライクを慌てて取りにいって痛打された野村祐輔もそうですが、僅差に迫られた7回に結果的に相手の同点適時打に繋がるエラーを見せた菊池涼介にも迂闊さという点では当てはまるでしょう。

僅差といえども点差は2点でしたから、ああいう場面で無理に2塁に送球する必要はまったくなかったと思えます。

リスクを犯すプレーは安易に責められるべきではないというのは確かに正論です。

しかし、だからこそリスクを犯すなら、それに対するリターンもしっかり天秤にかけるべきなのもまた正論。

今回は後者を取るべきだったでしょう。

 

いずれもリードがあるにも関わらず勝手に浮足立った挙げ句、迂闊なミスを重ねて致命的な結果をもたらすという7連勝中と勢いのあるチームにやってはいけない事をやらかしてしまった形です。

大事な初戦で勝てる試合を落としてしまった以上は、このカードは今後のシーズンを考えるうえで大きな禍根になるのはまず間違いないかと思えます。

 

また、延長線にあっさり勝ち越し弾を許したジェイ・ジャクソンですがこれで4試合連続となり、リリーフ失敗。

残念ですが、内容的にも見るべきものはなく、もはや限界でしょう。

早急に他の助っ人と入れ替えるべき時期に来たかと思えます。

 

 

…と、ここまでが10回表で勝ち越しを許した時点で書きはじめていた文章。

試合を見るのを止めて、これを書いている最中に下水流昴が2死1塁から劇的な逆転サヨナラ2ランを放ってしまいました。

ちょっと信じられない気持ちで逆に呆然としています。

改めて映像で見てみましたが、あのコースのあのボールをああいう風に打つなんて恐らく練習でも再現出来ないのではという当たりです。

どう考えても敗色濃厚とも言える展開でこういう奇跡が起きるとは…。

 

いやはや。最終的に一番「迂闊過ぎ」だったのは私という変なオチがついてしまいましたね…。