吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

10/2 ○「守りきれた試合の中で」(カープ2018)

広島東洋カープ1-0阪神タイガース

24回戦(カープ14勝10敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 ジョンソン11勝5敗

セーブ投手 中崎4勝1敗32セーブ

敗戦投手 岩田4敗

 

本塁打

(C)丸39号①

 

先発ジョンソンは7回無失点と好投し、ヘルウェグ、中崎も無失点。

打線は6回2死まで無安打も丸の一発で先制点を挙げる。

丸の本塁打による1得点を守りきる勝利。

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本格的にプレーオフへの準備を進める状況になってきたカープの10月の初戦は虎の子の1得点を守り切るという形で勝利することが出来ました。

前回の試合で遂に無敗記録が消えた中崎翔太も今日は何とか抑える事が出来ました。

内容的に見てまだまだ中崎を心配するファンもいるでしょうが、そういう方にはちょっと思い出して欲しい。

あんな感じフラフラになりながらセーブを挙げるのが今季の中崎という事を…。

 

先発、クリス・ジョンソンは二桁勝利を挙げた途端にQSすら守れない酷い投球が続いていたばかりか、荒天に狼狽える無様な姿を見せてファンを失望させていましたが、今日は序盤から落ち着いた投球で7回無失点という素晴らしい投球を見せてくれました。

大瀬良大地の活躍は光りますが、やはり主戦投手の筆頭はこの人でしょう。

それが、シーズン最後と思われる登板で好結果を出せたのは何よりです。

 

そのジョンソンの後を受けて8回を無失点で抑えたジョニー・ヘルウェグは最近はこういう場面での起用をこなしており、ベンチもいよいよ勝ち6回or7回を任せる勝ちパターンとして起用しようという意図が感じられます。

彼については、ファンの期待も高まっているかと思いますが、やはり全体的にボールがシュート回転するなど制球の悪さを感じさせる部分もあります。

起用に関してはもう少し試してみるべきかと思います。

 

一方、岩田稔相手に6回途中まで無安打に抑えられていたなど散々な内容で丸佳浩鈴木誠也が奇妙なフェイスガードで打席に立った事ぐらいしか話題が浮かばなかった打線。

しかし、丸がまさに起死回生とも言える見事な本塁打本塁打王争い単独トップに立つ事になりました。

しかし、最近の丸の打棒を見ていると明らかにタイトル争いを意識しているようで三振の数が増えてきている一方で、彼の代名詞ともいえる出塁率が下がって来ているのが気になります。

チームが優勝した以上は更に個人の勲章を求めるのは当然の権利ですし、私も彼には本塁打王は勿論取って欲しいです。

しかし、それがプレーオフに向けての準備が進む今の状況で悪い影響が出ないかが少し心配です。

9/30 ●「いつかは来ること」(カープ2018)

読売ジャイアンツ5×-4広島東洋カープ

24回戦(カープ17勝6敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 山口俊9勝9敗1セーブ

敗戦投手 中崎4勝1敗31セーブ

 

本塁打

(C)田中10号②

 

先発、大瀬良は序盤に3失点も7回を投げ抜く。

打線は田中の本塁打で中盤に追いつき終盤に連夜の勝ち越し劇を見せる。

1点差の最終回で中崎の乱調で逆転サヨナラ負けを喫する。

中崎は今季初黒星、松山は自身初の規定打席に到達。

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「好事魔多し」という事でしょうか?

自身初の最多勝の大瀬良大地が苦しみながらも勝利投手の権利を持って降板し、松山竜平が自身キャリア初の規定打席到達したうえで勝ち越し打を放てば、新井貴浩が関東で最後の打席に立つ…。

今季、関東最後のリーグ戦でカープファンにはこれ以上ない展開だったかと思いましたが最後の最後で落とし穴が待っていました。

もっとも、打たれた中崎翔太に関してはここまで無敗で30セーグを挙げていたとはいえ失点も走者も多く内容的には何故無敗なのかよくわからない状況ではありましたのでこういう場面がいつ来ても不思議ではありませんでした。

ここまで優勝を決めた試合も含めて、なんと5試合連続で3者凡退に抑えて奇妙なほどに安定していただけに残念ですが、今日のところは消化試合のうちにこういう事態が起こってかえって厄落としになったとでも考えた方が良いかもしれません。

 

ところでこの試合で松山竜平は自身初の規定打席に到達。

昨年終盤の驚異的な活躍を考えると意外な気もしますが、元来年間とおしての安定感が課題だった選手でもありました。

それが今季は、コンスタントに結果を残してこの金字塔。

鈴木誠也丸佳浩と今の主軸が離脱するという事態にあって不安定な投手陣を打線が援護し続ける事が出来たのは間違いなく彼の功績でしょう。

球場でアンパンマンのぬいぐるみを持つファンを見かけない日はないぐらいに人気・実力ともに素晴らしい左打者となった松山にはプレーオフも期待したいものです。

鈴木誠也がどちらかと言えば大舞台に弱い打者であるだけに…。

9/29 ○「『灰色の時代』の投手」(カープ2018)

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読売ジャイアンツ7-8広島東洋カープ

23回戦(カープ17勝5敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 永川2勝

セーブ投手 一岡5勝6敗2セーブ

敗戦投手 山口俊8勝9敗1セーブ

 

本塁打

(G)坂本16号①田中俊2号②坂本17号②

 

先発・戸田は6回途中まで3失点も、3番手アドゥワが乱調。

打線は5回に相手投手の乱調を突いて5得点し最終回でも勝ち越し点。

一時4点差を追いつかれる展開も土壇場で勝ち越し、2連勝。

菊池がプロ野球史上20人目の250犠打を達成。

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先発がどう考えてもポストシーズンで出番がない戸田隆矢であるのに加えて、ヘロニモ・フランスアは勿論中崎翔太ですら温存という戦い方。

「手を抜いた」という訳ではないでしょうが、一部投手が疲れ切っている以上は、仕方のない事です。

案の定、今季多くの登板をこなして疲れ切っていると思われるアドゥワ誠は大変苦しい投球に終始してしまいました。

しかし、それでも勝利を納めてしまう辺り優勝を決めてプレッシャーから解放された気楽さというものなのでしょうか?

 

上記の通り今更それなりの投球を見せたところでどう考えてもポストシーズンでの出番はないであろう戸田は置いておいて…。

その戸田が予想通り6回で降板した直後に登場し、連日の走者を背負っての救援を成功させたジョニー・ヘルウェグの活躍は直後のアドゥワがあのような結果だっただけに大きな価値がありました。

現状、勝ちパターンは一岡竜司ヘロニモ・フランスア中崎翔太で決まりですが、先発が大瀬良大地以外は6回持つかどうかすら微妙なレベルの投手ばかりですからその3人に繋ぐ投手はどうしても必要ではありますが…上手くいって欲しいものです。

 

ちなみにこの試合の勝利投手は永川勝浩

これまた戸田とどう考えてもポストシーズンでは出番がないであろう投手ですが、その投手が3連覇という球団史上初の快挙を達成した後の試合に登板したというのは大変印象的でした。

思えば、彼が活躍していた時期のチームはまさにドン底の時代、自身も抑える数と同じ…もしくはそれ以上に打たれまくって場内からため息と罵声を浴び続けました。

というか、私が始めて東京ドームでカープを応援した11年前も彼は打たれていたと記憶しています。

今や、チームは3連覇を達成し、球場では投手がピンチになると漣のようにため息ではなく、激励の拍手が沸き起こるのが定番となりました。

そこに至る長い年月の間、チームに在籍し続ける永川。

「灰色の時代」を象徴する投手がこの栄光を極めた時代に尚、投げる姿を見るのは何とも不思議でもあり、感慨深いものを感じます。

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9/28 ●「ここからの上積みは?」(カープ2018)

広島東洋カープ7-4東京ヤクルトスワローズ

25回戦(カープ19勝6敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 フランスア3勝4敗1セーブ

セーブ投手 中崎4勝敗31セーブ

敗戦投手 近藤7勝4敗2セーブ

 

本塁打

 

 

先発・高橋樹也は初回に大量失点し5回持たずに降板もリリーフ陣が好投。

打線は序盤から少ない好機で一打が出て逆転に成功。

終盤に逆転劇を見せ、同カード最終戦を勝利で終える。

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過去2年に比べて優勝決定が遅かった事もありますが球団史上初の3連覇を達成して尚、8試合余っている状況。

当然ながら以降の試合は来るべきプレーオフを戦ううえでの戦力の見極めという事になってくると思います。

そういう点では、ビール掛けに深夜に及んだメディアの取材に加えて朝まで飲んでいた選手もいたであろう前日の試合はあまり参考にはならないかと思います。

配給のような争奪戦の末にチケットを購入したファンには大変申し訳ありませんが、逆に考えればそういう「どうでもいい試合」が主体的に作れたという事実を喜んで欲しいと思います。

まあ、3年前は似たような状況だったチーム相手に惨敗してプレーオフを逃したのですけれど…。

 

翻って今日の試合はさすがにそうも言えない試合。

主軸以外の選手にはしっかりとアピールして貰って、戦力の上積みを期待したいところです。

その点では、投ではジョニー・ヘルウェグが打では曽根海成が目立った活躍を見せてくれました。

投手陣の惨状からシーズン途中から加わったにも関わらず、二軍で制球が定まらずまったく出番がなかったヘルウェグ。

私も来日当初の二軍での登板を偶然映像で見てあまりのノーコンぶりに唖然とした記憶があります。

しかし、今日は得点圏に走者を背負った状況からウラディーミル・バレンティン、雄平と強打者相手に完璧な救援。

この試合だけで判断は出来ませんが、外国人枠が一つ空いている状況を考えれば戦力としては貴重な存在になる可能性があります。

この先も何度か投入してテストして貰いたいものです。

 

一方、昨日から菊池涼介に変わり2塁を守ったこれまたシーズン途中加入の曽根海成も2打数1安打とまずまずの活躍。

打においては決定的な活躍を見せたのは田中広輔會澤翼など主軸たちでしたが、田中広輔や菊池のバックアップと言うと上本崇司や庄司隼人のような打者としては悲惨極まりない実力の選手しかいないだけにこれまたプレーオフに連れて行って欲しくなる選手には見えます。

 

とはいえ、上記二人の活躍以上に昨日の藤井皓哉や今日の高橋樹也の如くまったく戦力として期待出来ないレベルの選手ばかりが目立っているのが現状。

戦力の上積みを急に出来るとは勿論思えませんが、プレーオフでヒーローになれる資格を自ら放棄する選手ばかりなのは困ったものでもあります。

 

9/26○「曇天に隠れる月に栄光の輝き」(カープ2018)

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広島東洋カープ10-0東京ヤクルトスワローズ
23
回戦(カープ185)

勝利投手 九里84
敗戦投手 ブキャナン911

本塁打

 

 

 

先発、九里が8回を無失点で投げ切る好投で最終回の中崎へ繋ぐ。

打線は初回に打者一巡の攻撃で5点を先制すると、中盤以降も加点し10得点。

攻守共に初回から噛み合う展開で圧倒し球団史上初となる3年連続での9回目の優勝と、地元・広島での27年ぶりの優勝を決める。

中崎はプロ野球史上2度目の3年連続の胴上げ投手に輝く。

 

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曇天の夜空のせいか、いつもより暗く感じる広島の夜。

時折顔を出す朧月夜に見守られて待ちに待った歓喜の瞬間はやってきました。

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優勝マジック「1」から足踏みが続いたばかりか、内容的にも攻守ともにチーム力の低下をうかがわせる低調な試合だったのがここ最近の2試合。

一部除いて低レベルな投手を起用せざるを得ない先発は2軍から九里亜蓮を投入。

そればかりか、頼りのヘロニモ・フランスアにイニング跨ぎをさせるというベンチの愚策により、今日の起用が難しかったという事情もあり投手に大きな期待は出来ませんでした。

そうなると、打線の序盤からの爆発に期待するしかないのですが…。

ここ最近は相手に先手を許して反撃が始まる前に試合が決まったり逆転するには至らないなどこちらも以前のような勢いに陰りが見られました。

そうである以上は、地元優勝へのプレッシャー以上に、チームの現状の実力的にも大変苦しい試合になる事が予想されました。

 

しかし、それを振り払ったのが松山竜平の初回の好守と、その裏の幸運極まりないイレギュラーでバウンドによる長打を始めとする初回の大量得点。

そして、何よりもそれを受けて望外とも言える素晴らしい投球を8回まで繰り広げた九里亜蓮である事は言うまでもありません。

特に白眉だったのは、3回までパーフェクトで迎えた4回に坂口智隆に安打を許した事をきっかけに招いた無死満塁のピンチ。

ここでウラディミール・バレンティン、雄平という強打者相手に切り抜けましたが、いずれもストライクゾーンでしっかり勝負する強気の投球。

今季は勝ち星の割には防御率WHIPも壊滅的な内容でしたが、球場を包んだ熱気を文字通り力に変えた本当に素晴らしいものでした。

これにより最終的には10点差をつけて勝利したばかりか、現役引退を控えた新井貴浩を投入して、優勝の瞬間に立ち会う機会を作れるなど最高の形で胴上げを迎える事すらできました。

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この九里の好投に誰もが…というか下手をしたら本人ですら驚いたかと思いますがこれに限らず今季はこのようにチームが窮地に陥った時に誰かしらが実力もしくはそれ以上の力を出して救ってくれたという事実が多くあったかと思います。

例えば、投手陣。

薮田和樹が不振で野村祐輔クリス・ジョンソンも不振な中、先発陣では大瀬良大地が安定感を出したのは勿論大きかったですが、それと同時に岡田明丈や九里が今日ほどではないにしろ、一時的に底力を見せたのも大きかったかと思います。

また、ジェイ・ジャクソン、今村猛が不振のリリーフ陣も中崎翔太が一人最後の砦を守り続けた事に加えて、アドゥワ誠やヘロニモ・フランスアといった救世主がいた他に、一時的に崩壊の危機を救った永川勝浩のような投手がいた事も忘れられません。

 

それでも尚、力不足であった投手陣を救った打線。

しかしその打線にしても菊池涼介田中広輔が不振で安部友裕が故障し、丸佳浩と、鈴木誠也ですら一時離脱と必ずしも全員が安定していた訳ではありませんでした。

ここぞで力を発揮した松山竜平やたんなる代走守備要員からの脱却に成功した野間峻祥や、奇跡の一打を放った下水流昴など一部の主力任せでないスカッドがあったから投手陣を年間通して援護できたと言えるでしょう。

 

今日の九里を見ていると、今宵の曇天の夜空に見え隠れする月のように決して主役になった訳ではないにしてもところどころで姿を現しては輝いた戦力を上手く組み合わせる事が出来た事でこの球団史上初となる3連覇という偉業は達成されたと言えるのかもしれません。

最後の最後でそういう事を教えてくれるような試合で終われたのは本当に素晴らしい事です。

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一昨年前の東京ドームで見た胴上げは空の見えない場所からでしたが、今日は曇天とはいえ夜空の下。

カクテル光線に照らされた胴上げは本当に本当に美しかったし感動的でした。

この光景はリーグ3連覇という読売以外のチームでは達成されていなかった記録と共に私は死ぬまでに語り継いでいきたいと思います。

 

本当におめでとう。

そしてありがとう。

私たちの広島東洋カープ

 

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9/22●「『厄落とし』と呼ぶには…。」(カープ2018)

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広島東洋カープ4-13阪神タイガース
23
回戦(カープ1310)

勝利投手 藤波43
敗戦投手 岡田87

本塁打
Cバティスタ25号②

T)中谷4号③

 

先発岡田は3回持たず9失点で降板すると後続も打たれて大量失点。

打線は序盤から反撃も大量失点を取り返せず。

守備でもミスを連発する低調な内容で惨敗を喫す。

スワローズが敗れた為、優勝マジックは「2」へ。

 

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この日のスタジアムは大変な人出。

内野自由席は、試合開始に先立つ3時間30分前の開門のそのまた1時間前から並んだにも関わらず、何とか座席を確保するのが精一杯だったのですから。

既にこの日の優勝の可能性はありませんが、それでもファンの期待と熱狂を改めて感じます。

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試合に先立ち、月間登板数の日本タイ記録を達成する活躍で8月の月間MVPを受賞したヘロニモ・フランスアの表彰式が行われました。

あれだけの登板数をこなして今もなお、好成績を収め続け、崩壊寸前だった投手陣の救世主となったフランスアの活躍は素晴らしいの一言に尽きます。

しかし、そのフランスアがこれだけの登板をこなさなくてはいけなかった理由の一つが、一部を除いてまともに試合を作ることすらままならない先発陣のレベルの低さにあったのは周知の事実です。

そうである以上は、先発陣にそろそろフランスアが出なくても勝てる状況まで試合を作って欲しいものでしたが、その願いは「まともに試合を作れない」先発の一人である岡田明丈により見事に打ち砕かれました。

初回からいつ打ち込まれてもおかしくな不安定な投球を繰り広げた挙句、23回で大量失点してさっさと試合をぶち壊して場内を一気に厭戦気分に包み込んでしまいました。

岡田は元々、安定感に乏しく6イニングを何とかまとめるのがせいぜいなレベルの投手ですが、それにしても酷い内容と結果。

チームは昨日の勝利で地元での優勝をほぼ確実とした状況ではあります。

また、既に球場内には優勝記念ビールかけに備えて大量のビールが持ち込まれ会場の設営も完了したと聞いています。

しかし、これはその「厄落とし」と呼ぶにはあまりにもあんまりな事です。

何しろ、今後の状況によってはたった3人の先発だけでポストシーズンを戦う事になる可能性すら出てきたのですから。

今日、始球式に登場した「悪魔なのにガン検診を啓蒙してる」デーモン小暮閣下にちなんだ訳ではありませんが…低調な守備と併せて先の心配ばかりが目につきます。

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9/21○「久しぶりの『タナキク』」(カープ2018)

広島東洋カープ7-3阪神タイガース
22
回戦(カープ139)

勝利投手 一岡561セーブ
敗戦投手 能見331セーブ

 

先発・野村祐輔は序盤に崩れ53失点もリリーフ陣が無失点。

打線は中盤から反撃し、8回に相手エラーで逆転し9回に突き放す。

中盤以降に耐えた末の逆転勝利で今季の阪神戦の勝ち越しが確定。

優勝マジックを「3」とする。

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昨日ほどの異常さはないものの、やはり開催が危ぶまれるような天候の中で行われた試合。

再三の中断に最悪なグランドコンデションという昨日同様の状況でしたが、今日はそれがかえって良い方向に働いたように見えます。

何しろ逆転した7回の攻撃はいつ試合が中断してもおかしくない、降りしきる雨の中で相手投手が制球を見出し、完全に水が浮いたグランドでただの内野ゴロが決勝のエラーとなったのですから。

もっとも、この結果がたんに天候に助けられたという事柄だけで語られるべきではないでしょう。

先発の野村祐輔は案の定といいますか、天候を考えると点をやれない状況であったにも関わらずさっさと先制を許すひ弱極まりない投球。

しかし、後を受けたアドゥワ誠、一岡竜司が何とか抑えてビハインドを維持してくれました。

昨日は、一軍にいるべきでない二線級のレベルの低い投手を狩りだした結果とはいえ、余計に点差を広めて反撃を無意味に終わらせている訳ですから、こういう働きがいかに大事かわかるというものです。

 

攻撃に関しては、久しぶりに1番に田中広輔が戻り2番の菊池涼介3丸佳浩と共にいわゆる「タナキクマル」が復活し、「タナキク」で合わせて4打点と結果を残したのが注目点でしょうか。

正直、「何故このタイミングで?」と思ったのは私だけではなかったでしょうが…見事に相変わらずの打線の組み換えは面白いように上手くいったようです。

もっとも、これまで不振の田中広輔に代わり1番を守ってきた野間峻祥も不振という訳ではありませんから何度か入れ替えながらという事にはなりそうですが…。

ビハンド3点から逆転までは鈴木誠也の同点打を除けばいずれも「タナキク」の犠牲フライに内野ゴロというあまり美しくない方法での得点。

しかし、こういうリリーフが上手く失点を防いで、少しでも点差を縮めたい時に遮二無二得点を狙えるというのは好ましい事ではあります。

ここ最近は決して得点力が落ちたという訳ではありませんが、面白いように得点できた時期に比べると多少の勝負弱さも出てきた現状を打破して欲しいものです。