吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

03/31(日) ●「最高の後に早々と」(カープ2019)

広島東洋カープ3-6読売ジャイアンツ

3回戦(カープ1勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 中川1勝

敗戦投手 中崎1敗

セーブ投手 クック1勝

 

本塁打

(C)-

(G)ゲレーロ1号②

 

打点

(C)鈴木②

(G)ゲレーロ②丸①吉川尚②坂本①

 

投手

※数字は失点

(C)九里③-ヘルウェグ-レグナルト-フランスア-中崎③-菊池保

(G)畠②-戸根-吉川光-桜井①-中川-クック

 

先発、九里は初回以外、不安定な投球に終始し5回3失点。

打線は初回に先制するも繋がりに欠け3得点に留まる。

2度追いつく展開も9回に安部と會澤のエラーで勝ち越され2連敗で6年ぶりの開幕カード負け越し。

8回に長野が「全12球団から安打」を達成

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大瀬良大地の奮闘で相手エースに投げ勝った開幕戦は3連覇した過去3シーズンを振り返っても最高の開幕戦と呼べるものでしたが、一転して昨日今日と惨敗を喫して開幕カード全体で見れば実に2013年シーズン以来の負け越しと最悪のスタートとなってしまいました。

おまけに昨年ホームでの読売との対戦での負け数(2)が早くも並んでしまった形。

もっとも、この点に関しては昨年のこのカードがあまりに気味が悪いぐらいに出来過ぎでしたから余計に悪目立ちするだけなのでしょうけれど…。

 

オープン戦でほとんどいいところが見当たらないにも関わらず「他に投げる投手がいないから」で開幕3戦目から先発となった九里亜連はやはりというべきか先制直後に被弾し追いついてもらった直後に投手に四球を与えて勝ち越されるという相変わらずの集中力のなさで5回7安打3失点と試合を作りきれませんでした。

何とも残念ではありますが、オープン戦での冴えない投球を鑑みれば試合を壊さなかっただけマシでもあります。

 

となると、やはり問題なのは昨日同様に野手でしょうか。

今日は開幕戦2戦目と打撃が好調だった野間峻祥を3番に抜擢し、不振の松山竜平バティスタと代えて坂倉将吾を起用するなど打順を変更。

野間は2安打と相変わらずの好調ぶりを見せ鈴木誠也が2打点を見せましたが、結果的に不振の菊池涼介が相変わらず打線を分断している形が響いてしまいました。

また下位打線は今日はまったくお話にならない出来で先発もリリーフも安定しているとは言い難い相手チームのブルペンにひたすら自信を与える事に終始してしまいました。

しかし、何よりも酷いのは昨年、今季は開幕2戦目で早々に黒星がついた中崎翔太の3失点被安打2にも関わらず自責点が「0」という異常な今日の成績が示す9回の守備。

安部友裕會澤翼のとんでもない連続エラーに長野久義の送球エラーとなんと3失策。

こういう場面でそつなく守れる事こそが、投手陣が頼りなかったにも関わらず優勝できた所以だった筈ですが、今季は所詮からそれをドブに投げ捨てるような無様な姿を見せるとは残念な限りです。

あれだけ良い形で初戦と取って置きながら一気呵成に決められず逆に早々とやりこめられた以上は、やはり今季は苦しい戦いが続く不吉な予感すら漂ってしまいます。

3/30(土) ●「実績なき先発投手への鉄則」(カープ2019)

広島東洋カープ2-5読売ジャイアンツ

2回戦(カープ1勝1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 ヤングマン1勝

敗戦投手 床田1敗

セーブ投手 クック1セーブ

 

本塁打

(C)鈴木1号①

(G)-

 

打点

(C)鈴木①會澤①

(G)ゲレーロ④岡本①

 

投手

※数字は失点

(C)床田④-ヘルウェグ-レグナルト-一岡-島内①

(G)ヤングマン①-吉川①-中川-クック

 

先発、床田は序盤は好投も中盤に力尽き6回4失点。

打線は鈴木の本塁打で反撃開始するも終始繋がりにかけ2得点。

序盤の先発の好投を援護できず今シーズン初の黒星を献上。

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昨日は大瀬良大地の望外の奮闘により、勝利もカタルシスも手に入れるという素晴らしい開幕戦だった訳ですが、今日は中盤以降は逆の展開になってしまいました。

およそ2年ぶりの登板が開幕2戦目となった床田寛樹は、序盤こそは素晴らしい投球でしたが最終的には力尽きる形で5回1/3を被安打6与四球3の4失点。

もっとも、ほとんど実績が皆無に近くトミー・ジョン手術と2年というブランを経た投手の登板としては上出来に入る方でしょう。

大事なのはこれが今後の登板であとどれぐらい持つかという事かと思います。

むしろ不安を感じるのは今日のようにビハンドで迎えた中盤以降で投げる投手の質と層かも知れません。

ピンチの場面で降板したにも関わらず、床田にあっさり失点をプレゼントしたジョニー・ヘルウェグに、オープン戦の快投がまるで幻だったかのような冴えない投球を見せたカイル・レグナルト。

これまたあっさりプロ入り初失点を喫した島内颯太郎と併せて大変心もとなく感じます。

おまけに2カード目以降は外国人枠の関係で今日投げた外国人投手のいずれかもしくは両人とも1軍から消える可能性もあり不安しか感じません。

 

床田のように実績が皆無でブランクも長かった投手が先発するという試合において鉄則なのは序盤からの纏まった得点の筈ですが、打線は初回に明らかに制球が定まらない相手投手に対してそれが出来ませんでした。

結果的に制球に苦しむ相手先発を適当な打撃で助けた菊池涼介松山竜平が完全に打線を分断したのが響いたように見えます。

開幕2試合目で実績あるこの二人の成績や内容をああだこうだ言うのはまだ早いですが、それにしても酷すぎました。

先発もミドルリリーフも盤石ではないこのチームにあって生命線は打線にある事には変わりない状況でこのように打線に複数穴がある状況は素早く是正するべきなのは言うまでもありません。

明日の先発もこれまた頼りない九里亜連ですから、何とか今日のような轍を踏まない事を祈りたいものです。

3/29(金) ○「勝利もカタルシスも」(カープ2019)

広島東洋カープ5-0読売ジャイアンツ

1回戦(カープ1勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良1勝

敗戦投手 菅野1敗

 

本塁打

(C)安部1号①

(G)-

 

打点

(C)安部①野間①會澤①

(G)-

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良-中崎

(G)菅野①-大江-宮國④

 

先発、大瀬良は8回11奪三振開幕投手の役割を果たす。

打線は安部の12球団最初の本塁打で先制すると終盤にも加点。

大瀬良が相手エースに投げ勝った末に開幕戦を勝利で飾る。

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オープン戦では初回から失点を重ねる事が多く、優しすぎる性格からして決して大舞台に強いとは言い難かった為、オープン戦期間中通して「開幕投手としてはあまりにも頼りない」と個人的には酷評していた大瀬良大地でしたが…。

見事に私の見る目のなさを暴露するかのようなこれ以上ない素晴らしい投球をいきなり見せてくれました。

初回に吉川尚輝に内野安打を許した時は「またか」とは思わせましたが、それを三者連続三振で切り抜けるとその後も球威、コントロール申し分なく8回を7安打ながら1四球無失点に11奪三振

更に相手チームにFA移籍した丸佳浩に対してはそのうち1/3近い4連続三振でファンの溜飲を下げさせるという嬉しいオマケつき。

元来、丸は出塁率の高さと引き換えに三振の数も多い選手ではありますが、それでも1試合全てで三振という姿はちょっと記憶にありません。

これだけ選球眼に恵まれ出塁率の高い選手に見逃し含めて全ての打席で三振を奪うという事はそれだけストライクゾーンで勝負出来る投球が出来ていたという事なのでしょう。

正直、何とか6回2失点程度で終われば…と思っていた投手がこれだけの投球を見せてくれるとは驚き以外の何物でもありません。

 

一方、打線はやはり球界屈指の好投手である菅野智之相手に思うように得点出来ないもどかしい展開。

今日の菅野はところどころで四球を出すなど決して盤石とは言えませんでしたが、そこをしっかりとつけこめませんでした。

しかし、そこに風穴を開けたのがこれまた「期待が大きくなかった選手たち」。

即ち、「他にサードが守れる選手がいないから」「同じ打てないなら守れる選手をセンターで起用した方が良い」というどう考えても前向きとは言い難い理由で起用されていたとしか思えない安部友裕野間峻祥

安部は先制本塁打を放ち、野間は俊足を活かした内野安打を2本も放ち相手のエラーも誘発させる活躍。

オープン戦好調だった矢先の最終戦で顔面に死球を受けた影響を心配されながら試合を、決定づける適時打を放った會澤翼共々、今日の攻撃面での主役は彼ら下位打線だったのもやはり驚きです。

 

昨年最多勝同士の対戦とはいえ、投球の内容的には明らかに格上の相手に投げ勝った開幕投手にさほど期待されていなかった選手たちの活躍による得点。

更に、これまで何度も何度もFA移籍で出奔した選手たちとシーズン初対戦する際は「古巣凱旋試合」を演出してきた事が多かったチームにあって、これを阻止した事も併せて…。

勝利もカタルシスもファンにもたらしたこれほどの開幕戦を私は過去知りません。

「『鉛色の時代』への誘い」(カープ 2019年シーズン展望)

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平成最後の開幕を球団史上初めてとなる3年連続のディフェンディングチャンピオンとして迎える事となった広島カープ

オープン戦は23年ぶりの1位という結果に終わった事もあり、4連覇への期待は高まっているようです。

また、それに伴いチケットの争奪戦も過去最悪とも言える状況になり、「広島の恥」が全国に晒されたのも記憶に新しい事ですが…。

しかし、本当にこのチームは多くの下馬評にある通りに円熟期を迎えた万全のチームなのかどうかを開幕前に考えてみたいと思います。

 

 

2019年 広島東洋カープ開幕ロースター

【投手】

九里亜連

大瀬良大地

中崎翔太

床田寛樹

一岡竜司

島内颯太郎

レグナルト

菊池保則

ヘルウェグ

フランスア

 

【捕手】

會澤翼

石原慶幸

船越涼太

坂倉将吾

 

内野手

曽根海成

上本崇司

田中広輔

小窪哲也

安部友裕

堂林翔太

菊池涼介

小園海斗

西川龍馬

 

【外野手】

長野久義

鈴木誠也

野間峻祥

松山竜平

バティスタ

 

 

「進化」ではなく「立て直し」な投手陣

まずは投手。

カープの投手陣といえば、昨シーズンは3連覇したとは思えないぐらいに近年でも低調な数字を残し、全体的に見れば打線の足を引っ張り続けた印象が強いセクションです。

特に一部の投手を除くとパフォーマンスが総じて低かった先発陣に至っては、前年度優勝チームであるにも関わらず今季のテーマは「進化」というより「立て直し」と呼んだ方が良いくらいの惨状でした。

開幕ロースターを眺めると先発陣はプロ入り初の開幕投手の座を掴んだ大瀬良大地を筆頭に、オープン戦で試合を作り続ける事に成功し抜擢された床田寛樹、昨年終盤の活躍が記憶に新しい九里亜連が「表のローテ」となるようです。

そうなると、2カード目はクリス・ジョンソンと野村祐輔が入り、6番手以降は2軍で好投を見せたアドゥワ誠かケーシー・ローレンス辺りとなるかと思われますが…素直に言わせて貰えればこの面子では期待よりも不安の方が大きいです。

昨年、最多勝と最高勝率に輝いた大瀬良はオープン戦では大崩れはなかったものの、開幕投手としては説得力も感じられない平凡な投球でしたし、クリス・ジョンソンは最後のオープン戦での登板を回避し2カード目に回った事からコンデションに不安を残します。

また、オープン戦では野村祐輔や九里亜連も低調なパフォーマンスに終始し、若手で期待される床田寛樹ですがこれまたオープン戦の投球内容や、昨年の高橋昴也の惨状を見ても過度な期待は禁物でしょう。

要するにかつての前田健太や、黒田博樹のようなローテーションの核となり得るエースが存在しないのです。

勿論、前田健大や黒田博樹が不在でも連覇を果たした事実はあるという反論もあるでしょうが、それはあくまで強烈極まりない打線があっての話でしょう。

後述しますが、その打線の威力についても不透明な部分が昨年以上に大きい現状ではその考えが今年も通用すると考えるのは甘い見込みというものです。

シーズン前から悲惨極まりない先発に比べるとリリーフは幾らかマシには見えます。

中崎翔太ヘロニモ・フランスア一岡竜司と昨年のブルペンの中心を担った投手はオープン戦でも比較的安定していましたし、外国人枠の関係で起用は限定されるでしょうがカイル・レグナルトも素晴らしい投球を見せてくれました。

しかし、上記のように先発陣が頼りないとビハンドの場面を維持して反撃を待つための投手がたくさん必要となる事が予想されます。

昨年は、これをアドゥワや九里が担いましたが、両人とも先発に回った今季はこのセクションに入れるべきこれといった投手が見当たりません。

開幕ロースターを見る限り、それを担う役割を持ったのがルーキーの島内颯太郎でしょうがこれまた床田以上に未知数です。

岡田明丈、今村猛、薮田和樹辺りが本来の輝きを取り戻せば良くはなるのでしょうが…現状の彼らの低迷ぶりを見ると、それはたんなる取らぬ狸の何とやらに過ぎません。

 

「曲がり角」が否めない野手陣

ここ3年球界屈指の威力を誇った打線に関しても、今季は曲がり角とも言える状況に陥っています。

上記のように先発陣始め投手陣があまりに頼りない状況であったにも関わらず安定してこのチームが勝てた最大の理由は守備ではセンターラインを、打撃では1番から3番とチームの根幹となるセクションを支えてくれていた「タナキクマル」の存在があったからに他なりません。

その中にいて2年連続シーズンMVPに輝いた丸佳浩がFA移籍して岩盤ともいえた強固なセンターラインの中核がいなくなった以上は、いくら他にも魅力的な野手がいるとしても、さすがにダメージは深刻と考えるのは自然というものです。

従って、今季の野手陣の注目が、攻守で中心だった丸の抜けた穴を誰が埋めるかという事事に集まるのは当然の事でした。

しかしそのセンター及び3番争いに関してはオープン戦通じて西川龍馬と、坂倉将吾を中心に試行錯誤がなされましたがいずれも低レベルで丸の足元にも及ばないのが現状です。

丸の人的補償で読売から入団した長野久義にしても異常ともいえる人気と期待の割にはオープン戦通じて低調でこれまた過度な期待は禁物でしょう。

というより長野に関しては故障の影響以上に、ドラフト指名を2度も拒否するという制度の根幹を揺るがすような暴挙を強行してまで入団した「憧れの球団」を追われた事によるモチベーションの低下が深刻なように私には見えます。

本人は至って前向きに振る舞ってカープファンを喜ばせる事に必死ですが、元来スロースターター気味の選手とはいえオープン戦ではあまりに覇気の感じられない打席が多く私個人としましては懐疑的にならざるを得ません。

そういう訳ですから結局、センターに関しては「同じ打てないなら守れるヤツのほうがいい」という理由により消去法で野間峻祥がメインを務めるかと思われます。

また、野手に関してはセンター以上にサードの穴がより深刻でしょう。

あまりの守備の酷さから西川が外野に「追放」されてしまった為、事実上このポジションは安部友裕と曽根海成の2択です。

安部に関しては昨シーズンが不振でしたし、曽根は昨年移籍したばかりで実績が少ない選手。

何より深刻なのがこのポジションにこれといった若手が存在しない事です。

開幕ロースターに小窪哲也堂林翔太の如き伸びしろが残っていない面子が入ってしまっている事からの惨状は容易に分かるというものでしょう。

恐らく、攻守で最後まで足を引っ張る野手のポジションは今季もここになるかと思われます。

 

「鉛色の時代」への誘いを断ち切れるか?

駆け足でしたが、全体的に見て「立て直しの兆しが見えない投手陣」「主軸が抜けて曲がり角に陥りそうな野手陣」と先細りの傾向が否めず、今季は非常に厳しい戦いになる事を予想せざるを得なくなりました。

結局のところ、3連覇を果たし絶大な人気も獲得したにも関わらずFAの人的補償でどう考えてもコストパフォーマンスの悪い長野を敢えて獲得した以外にこれといった野心的な補強がなかった事に全ては起因しているように思えます。

かつてカープのオーナーである松田元は「今は黄金時代でもいずれ『鉛色の時代』が来るかもしれない」というこの人らしい何とも後ろ向きな表現で、自身の所有球団の人気について言及しましたが…手に入れたまばゆい輝きを手入れもせずに放置して鉛色に変えようとしているのは一体誰なのかと逆に聞きたくもなります。

勿論、ぶっちぎりの最下位が約束されていたにも関わらず若い力の爆発で25年ぶりの栄冠を勝ち取った過去を見れば「今年も補強が足りなくても何とかなる」と考えるのも一理はあるでしょう。

現に苫米地鉄人以来、高卒ルーキーそしては19年ぶりに開幕ロースターに輝いた小園海斗のような楽しみな選手もいます。

しかし、いつまでも過去の成功経験にしがみついた者が簡単に凋落するのも優勝劣敗が常のプロスポーツの世界では枚挙の暇がない事実でもあります。

果たしてこのチームは「鉛色の時代への誘い」を上手く断ち切って良いサイクルを継続する事ができるか…大変不安ではあります。

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「変わりゆく神宮球場」(カープ観戦記2019)

3/19(火)晴れ

東京ヤクルトスワローズ3-4広島東洋カープ

明治神宮野球場

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オープン戦の醍醐味といえば予定さえあえば平日昼間からカープの試合が見られるという事。

上手いこと休日出勤の代休が取得できたので私がその醍醐味を味わうべく神宮球場に行くと決めたのは1ヶ月前の事です。

今年はホームビジター問わず例年以上にチケット争奪戦が加熱して、カープ球団もファンもあまりにも恥ずかしく無様な姿を晒している訳ですが、平日昼間なだけに今日のチケットは楽に取れました。

昔は平日ナイターでもこんなノリでチケットを取るのは容易だったのですが…時代は代わったと改めて思わざるを得ませんね。

 

今年最初のカープ観戦という訳で、何となく気分が高揚してしまうのは仕方がない事ですが、それでもうっかり平日昼間なのに自宅からユニフォーム姿で1時間かけて球場まで向かってしまったのはやり過ぎだったかもしれません。

お散歩中に珍妙な格好で歩いている中年男を見かけたにも関わらず何も言わずに通り過ぎてくれた近所の保育園だか幼稚園だかの園児たちには感謝ですね…。

 

違和感しかない格好で背広姿のビジネスパーソンに紛れてJRと地下鉄を乗り継いで辿り着いた外苑前で、これまたこんな日の昼間からの野球観戦に付き合ってくれた酔狂極まりない本島さん(仮名)と待ち合わせをして神宮球場へ向かいます。

途中で見えてきたのは今年11月末に竣工予定の新国立競技場。

基本的に私は、カープを見に来る時以外にこの辺に用事などないので、昨シーズン9月以来これが約半年ぶりに見る競技場ですが、外回りだけだとほぼ完成しているように見えます。

まったくの更地になっていた場所に巨大な競技場が出来ていく様を眺められるのがここ最近の神宮球場で観戦する際の楽しみだったのですが…それも今年で終わりかと思うと感慨深いものです。

 

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球場に到着したらスワローズチケットで購入したQRチケットを発券するのですが…どうもサーバの調子が悪いようで画面に接続できません。

後で調べたら5月のカープ戦含む試合のチケットの販売日と重なっていたようです。

こんな時にも影響が出るとは恐ろしい事です。

結局、何回かトライしても接続できずQRコードが出せなかった為、スタッフが持っていた招待券と交換する事になりました。

今日のように内野自由席と外野自由席しか座種がないオープン戦ならではの機転ですね。

ペラペラのレシートみたいなQRチケットに比べると何だかお得な感じがしてかえって良かったですが…これが全席指定の公式戦になるとどうなるかちょっとゾッとします。

 

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無事に発券も済ませて入場すると気になったのは座席の変化。

レフト外野席の一番後ろの立ち見エリアがヒップバーシートとなったのです。

座り心地は悪くなく、立ち見よりは快適に試合観戦が出来そうなのですが…神宮球場の名物だったこの付近にレジャーシートを引いてピクニックや花見のように観戦する風景は見られなくなりそうなのはちょっと寂しいですね。

まあ、カープ戦が全席指定になってしまった以上は、今更でしょうが…。

ついでに言えば従来の座席から応援団の応援許可エリアもヒップバーシート付近へ後退。

これを知らずにレフトスタンド中央付近の座席に座ってしまったのでステレオの如く左右からトランペットが鳴り響いてしまい攻撃中は自分の声すらまともに聞こえないのはちょっと閉口しました。

 

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座席が決まれば早速の楽しみは球場での飲食。

今日はまずお昼として外野センター裏コンコースにある「麺や秀雄」の辛味噌ラーメン辺りを食べて、試合中はウインナーメガ盛りを頬張りながら応援しようと決めていたのですが…。

「麺や秀雄」がある筈の場所には何故か「HUB」が…。

あれ?場所を間違えたかな?と一瞬目を疑いましたが間違いではありません。

どうも昨年限りで外野の店舗は閉店になってしまったようです。

大変なショックで、「HUB」の陽気な呼び込みのお姉さんの呼びかけも無視してしばし呆然としてしまいました。

私の中で神宮球場での飲食といえば内野は「欅」、外野は「麺や秀雄」と決めていたのでこの変化はまったくもって残念。

勿論、代わりに入った「HUB」に罪はありませんし、スポーツバーとしては私自身よく利用しているのですが…球場の飲食がチェーン店ばかりになるのは大変寂しい限りです。

当面、外野で麺類が食べたくなった時の代替えをどうしようか今季はしばらく考えないといけないかもしれません。

 

一方、ウインナーメガ盛りの方は健在でホッとしました。

ところでこのウインナーメガ盛り

一番長いウインナーがどうしても最後に残っていしまう減少に何か名前はないものですかね…。

 

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試合中は応援の合間に近くの席にいたストロングゼロを飲みながら観戦しているおじさんとカープ談義に華が咲きます。

西武ドームの外野はビールが置きにくい」という球場あるあるから、「堂林はもはやトレードの弾すらならないのでは?」というちょっとハードは話題まで…。

最近は、家族連れや女性グループでの観戦が大幅に増えましたがこういう庶民的極まりない「野球オヤジ」との会話も何だか久しぶりな感じがして大変有意義でした。

 

試合終了後は残ったファンと応援団で今季新たに作られた長野久義とサビエル・バティスタの応援歌の練習会に。

こういう事を試合後にやるのもまたオープン戦ならでは。

途中で応援団長の「長野選手を追って今年からカープファンになった人!」という呼び掛けに対して手を挙げたが何人かに対して「ようこそカープへ!!」というやりとりが…。

直後に「まあ、そんなみなさんも長野選手と一緒に2年ぐらいしたら読売に戻るんでしょうけど…」なんて呼び掛けた時はちょっと失笑してしまいました。

選手の出入りやファンの数の浮き沈みを一番肌で感じてきた人たちだからこそ言える言葉という事なのでしょうね。

 

帰りは千駄ヶ谷駅まで歩き。

近くで見るとやはり完成に近づきつつある新国立競技場を眺めながら、いい意味でも悪い意味でも神宮もだいぶ変わってきている事を思い返します。

神宮球場も2027年に建て替えになると聞いています。

恐らくは今よりもっと利便性が高く素晴らしいスタジアムになると思いますがそれだけでなく「麺や秀雄」や「欅」それにウインナーメガ盛りに代表されるような、この球場の気取りのなくどこか懐かしい雰囲気も受け継いでくれるものであるようにと願わずにはいられません。

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3/24(日) △「苦い1位」(カープ2019)

福岡ソフトバンクホークス6-6広島東洋カープ

オープン戦(カープ8勝4敗4分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手-

セーブ投手-

敗戦投手-

 

本塁打

(C)-

(H)-

 

打点

(C) 田中①西川①野間②松山①會澤①

(H) 福田①松田宣①今宮①柳田①川島①

 

投手

※数字は失点

(C)岡田⑤-菊池保-島内-フランスア①-中崎

(H)高橋礼-嘉弥真-甲斐野郎-川原-加治屋-奥村

 

先発、岡田は2回4回に集中打を浴び5回5失点で試合を作れず。

打線は中盤以降に反撃を開始し、一時5点差を逆転。

守備の乱れからフランスアが失点し追いつかれオープン戦最終戦は引き分けに終わる。

オリックスが敗れ楽天も引き分けた為、23年ぶりにオープン戦1位に輝く。

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「オープン戦1位」

その言葉には、あまり記憶にないと思っていましたがそれもその筈、なんとカープにとっては23年ぶりだそうです。

あれだけ内容的に見るべきものがない試合が多かったにも関わらずこういう結果に終わるのは意外を通り越して奇妙ですらあります。

まさに「平成最後のプロ野球の謎」と呼んでいいぐらいに…。

 

しかし、その結果をもたらした今日の試合はそんな事が些末に思えるぐらい問題点ばかりの苦いものとなりました。

あまりに先発の駒が足りず、低調な内容と結果にも関わらずなし崩し的に開幕ローテーション入りしそうな岡田明丈はあいも変わらずの投球。

もはや名物と化した「一度打たれたら止まらない」「突如として崩れる」という例の「発作」をまたしても発症し論外の投球となりました。

本来なら即刻二軍落ちを言い渡されてもおかしくないのですが、それが出来ないのがこのチームの弱さという事です。

 

また、最大5点差を一時逆転した打線にしても今日は會澤翼が頭部死球を受けて退場という痛恨事がありました。

オープン戦序盤から打撃が好調で打率.423という結果を残していたのですが…まさに好事魔多しと言えます。

幸いフェイスガードのおかげか、担架で運ばれるという事態までには至っていませんが、開幕までどうなるか現状では分かりません。

仮にリーグ屈指の「攻撃的な扇の要」とも呼べる選手を欠いて開幕を迎えるとなれば、ただでさえ若手に危機感がまったく見られない状況ですから更なる攻撃力低下は避けられないでしょう。

死球自体は不幸な事故としか言いようがないですが、最後の最後にこういう事態が起きてしまうのは勘弁して欲しいです。

3/23(土)●「妥協に終わりそうなローテーション争いと3番とセンター」(カープ2019)

福岡ソフトバンクホークス5-2広島東洋カープ

オープン戦(カープ8勝4敗3分)

福岡ヤフオクドーム

 

勝利投手 ミランダ3勝

セーブ投手 森3セーブ

敗戦投手 九里1敗

 

本塁打

(C)-

(H)柳田3号①

 

打点

(C)バティスタ①菊池①

(H)牧原①今宮①柳田①釜元①川島①

 

投手

※数字は失点

(C)九里③-ヘルウェグ①-中田①-一岡

(H)ミランダ②-川原-モイネロ-加治屋-森

 

先発、九里は初回から不安定な内容で5回3失点。

打線は序盤に2点を先制するも中盤以降は沈黙。

投打に精細を欠く内容で惨敗。

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日本シリーズで盗塁を阻止されまくっていた甲斐拓也相手に田中広輔が漸く盗塁を決めた事をきっかけに適時打とカープファンの溜飲を下げるような先制点を挙げる事が出来ましたが…どうやら試合全体で見れば何の意味もなかったようです。

 

先発の九里亜連は初回から集中力の欠片も見られない適当な気の抜けた投球に終始し5回3失点ながら被安打7与四死球4と3失点で済んだ事が奇跡としか言いようがない酷い内容でした。

何より悲惨なのはオープン戦通じて悲惨な結果と内容だったこんな投手でも開幕ローテーション入り確実になってしまうという現実。

開幕投手を確実視される大瀬良大地を始め、クリス・ジョンソン、野村祐輔と核となる3人もオープン戦通して微妙な内容である事に加えてそれ以降に続く投手が今日の九里と実績が皆無な床田寛樹のみと、まともなローテーションを組む見込みもないままで開幕を迎える事になりそうです。

 

打線はいよいよ3番に入れられる選手がいなくなった末に据えられたバティスタが最小限の活躍を見せてはくれました。

こういう鈍足かつフリースインガータイプの選手が様々な役割を求められる3番をしっかり務められるとは思えませんが、開幕3番はおろかスタメンの可能性すら消えた坂倉将吾や西川龍馬に比べれば遥かにマシという事なのでしょう。

また、ここまで低レベルな争いに終始しているセンターでも遂に肩に不安がある長野久義がスタメンを務める事になりまったく若手が台頭しなかったオープン戦という印象を強める事となりました。

その長野にしても今日を含めて低調な打棒に終始していて、実績がある選手とはいえこうも打てないと不安しか出てきません。

近年、出場機会が減少傾向にあった事からもコンディション的に問題を抱えていると言えそうです。