吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

4/9(火) ●「俺たちの広島カープ」(カープ2019)

広島東洋カープ1-10

1回戦(カープ1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 原1勝

敗戦投手 ジョンソン1敗

 

本塁打

(C)-

(S)村上2号①

 

打点

(C)菊池①

(S)雄平②西浦①村上②山田哲②バレンティン②太田①

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン⑥-藤井③-レグナルト-中田①-菊池保

(S)原①-大下

 

先発、ジョンソンは初回から大乱調で、3回6失点でノックアウト。

打線は散発5安打で1得点のみに留まる。

2試合連続の大敗で2連敗。

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控えめに言っても「弱い」という言葉以外に表現のしようがない酷い試合でした。

また、シーズン前の狂乱とも言えたチケット争奪戦を勝ち抜いて今日の試合を見に来たファンにとってはあまりにも惨めすぎる試合です。

2回終わった辺りから球場にいた大半のファンは恐らくこう考えた事でしょう。

「何でもいいから早く終われ。もう帰りたい」と。

 

先発、クリス・ジョンソンは前回の投球を更に超える酷い投球を披露して早々に試合をぶち壊してくれました。

さほど好調とは言い難い相手打線に対してとにかくひたすら打ちやすいコースのボールを投げ続ける姿は陳腐な表現ではありますが、さながら打撃投手のよう。

だいたい酷い投球を1度見せても次回以降しばらくは安定してくれるのがこの投手の魅力だった訳ですが、それが今季はこの惨状です。

思うに今のジョンソンはオープン戦最終登板を回避した前後から何らかの故障もしくは、コンディションに問題を抱えていて投げられる状態ではないのかもしれません。

仮にそうである場合は残念ですが、すぐにでも登録を抹消して休養させるべきかと思います。

明らかに投げる気力のない投手を無理やりマウンドに上げても仕方ありませんし、そもそもあんな酷い投球しか出来ない半端な状態なら、誰が先発しても結果は同じなのですから…。

 

開幕1週間で早々とプロの壁にぶち当たって玉砕した島内颯太郎に変わって登録された藤井皓哉はこれまた相手打者から逃げ回った挙げ句に押し出し連発という無様極まりない投球。

そもそも開幕1週間足らずでオープン戦でまともな活躍もしていない投手を上げる事自体が異常なのですが、それにしても酷すぎました。

藤井と言えば2年前に横浜スタジアムで彼のプロ初登板を現地観戦しましたが、あの時は力のあるフォーシームで空振りを取る姿が素晴らしく「いい投手が来たな」と期待したものでしたが…。

あれから2年経ちましたが、今日の投球を見る限りまったく成長する事無く歳月を浪費した挙げ句、伸びしろも失ってしまったような惨めな姿にしか見えず痛々しい限りです。

今年でプロ5年目という事ですからそろそろ限界かもしれません。

 

さて。

初回から先発が炎上し、出てくる投手はほとんど打たれ、菊池涼介磯村嘉孝以外は試合に参加してないも同然の打線も得点の気配すらほとんどしない惨状に3年前に姿を消した筈の「俺たちの広島カープ」の復活を悟ったファンも多いかと思います。

そうであるなら、これからがもっと酷く…ではなくて面白くなる事請け合いなので個人的には大変楽しみにはなってきました。

4/7(日)●「突きつけられた補強失敗」(カープ2019)

広島東洋カープ0-9阪神タイガース

3回戦(カープ1勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 西1勝1敗

敗戦投手 九里1敗

 

本塁打

(C)-

(T)-

 

打点

(C)-

(T)糸原①梅野①大山①福留③中谷②糸井①

 

投手

※数字は失点

(C)九里④-菊池保②-島内③

(T)西

 

先発、九里は中盤に打ち込まれ4回1/3 4失点でノックアウト。

打線は初回の好機を松山の併殺打で逃すと以降も沈黙し西へ完封勝利を献上。

攻守ともに崩壊する大敗で9年ぶりの開幕3カード連続の負け越し。

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ほとんどの地方で桜が満開となり花見日和が続いているこの季節。

しかし、この球場では咲くことも桜が朽ち果てようとしているかのようです。

攻守ともにまったくお話にならない大敗で9年ぶりの開幕3カード負け越しとなり、もはや栄光は過去のものになったと改めて実感せざるを得ません。

 

先発、九里亜連は逃げ回るだけの情けない投球に終始して5回もたずにノックアウト。

そもそも相手先発の西勇輝では投手としての格があまりに違いすぎましたが、あまりにも無様でした。

多彩な変化球と言えば聞こえは良いですが結局のところ核となるような自信が持てるボールというがまったくないというだけの話でしょう。

昨シーズン終盤に多少の活躍は見せたとはいえ、実力もないのにあまりに期待が過大過ぎであったという事です。

期待が過大過ぎたという点では4番手に投球した島内颯太郎も同様でしょう。

開幕以降、何とか一軍のレベルについて行くのが精一杯ないつ打ち込まれてもおかしくない投球でしたが、今日はさほど得点力が高いとは言い難い相手打線に為す術なく3失点で遂に力尽きた印象。

こういう「雑巾がけ」すらまともに出来ないのようではもはや一軍に居場所はないに等しいと言えるでしょう。

同じく普通に打ち込まれた菊池保則ともども、投手としては今季数少ない補強であっただけにこの二人が打ち込まれたという事は今季の投手陣の補強は完全な失敗だったという事実を突きつけられたと言えます。

開幕から早くも立て直しを迫られた形ですが非常に困難な展開が予想されるでしょう。

 

打線は初回1死満塁から松山竜平併殺打で先制を逃すと、以降は好投手・西の前にまったく刃が立たず今季初の完封を喫しました。

初回の松山の打撃の酷さも勿論ですが、むしろ一番の問題は以降にほとんど好機を作れなかった事かと思います。

色々、勘違いされていますがこのチームの打線は元来ポストシーズンで部類の弱さを誇る事からも勝負強さ自体はたいした事はありません。

にも関わらず、昨シーズンにあれだけ得点を重ねられたのは何度も何度も相手投手がうんざりするぐらいにチャンスをひたすら作り続けたからです。

今日のようにそれが出来ていない以上、このチームの攻撃力は平凡になるのは当然でしょう。

一応、完封負けとはいえ松山がその後長打を放ったのを始め會澤翼安部友裕、西川龍馬に安打は出ています。

それが継続してかつ、繋がりという結果が出るのを待つしかないかもしれません。

まあ、その前に投手が持たないでしょうが…。

4/6(土)○「床田寛樹の2年」(カープ2019)

広島東洋カープ10―2阪神タイガース
2
回戦(カープ22)
マツダZoom-Zoomスタジアム広島


勝利投手 床田11
敗戦投手 岩貞11


本塁打
(
C)
鈴木4号②5号③松山1号①會澤1号①

(T)福留1号①



打点

(C)鈴木⑤菊池①松山②會澤①

(T)上本②福留①



投手

(C)床田②-一岡-中田①-菊池保

(T)岩貞④-藤川③-尾仲③-守屋



先発、床田は中盤味方のエラーで失点も62失点と試合を作る。

打線は鈴木の2本の本塁打含め一発攻勢で今季最多の10得点。

先発の頑張りに4番が応えて連敗を止める。

床田は20174月以来のプロ2勝目。

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一昨年前のシーズンで開幕ローテ入りしプロ初勝利を挙げながらも故障により長らく白星はおろか、登板からも遠ざかっていた床田寛樹に待望の白星がもたらされました。

実績が皆無なうえに故障明けながら、先発投手陣の層の薄さからいきなり開幕2戦目を任されるなど少し期待が大きすぎて酷ですらあったのですが、見事にそれに押しつぶされる事なく最高の結果を見せてくれた姿は私を含めて多くのファンに勇気と感動を与えてくれるものでした。

故障後にトミー・ジョン手術を受けた投手ながら、その割には球速も球威も良いとは言われていた床田。

これは手術の効果…だけではなく、辛く長く必ずしも努力が報われる保証などどこにもなかったリハビリの日々の中で挫けず努力を怠らなかった証と言えるでしょう。

チームが隆盛を極める中で2年という長い雌伏の期間を耐えた強さをこれからも発揮してくれる事を祈るばかりです。



貧打がここまで続いた末にあろうことか堂林翔太の如き選手をサードスタメンで起用するまで追い詰められていた打線は鈴木誠也が躍動しました。

昨日に続いて2試合連続の2ランに続いてダメ押しの3ランと素晴らしい勢いを見せてくれています。

特に最初の2ランは相手の自滅で先制はしたものの床田の頑張りに応えるにはあまりに頼りない展開だっただけにまさに値千金ともいえるものでした。

その後、不振でここまで散々打線の足を引っ張ってきた松山竜平會澤翼にも決定的な当たりが出てきた事からもその大きさは分かるかと思います。

今季初の2桁得点とはいえ適時打が少なく大雑把な印象が抜けない打線。

とにかく誠也が頑張っているうちに周囲の選手が試合を決める活躍を見せるべきでしょう。



投打ともに輝いた選手がいた一方で今後への不安が深まるばかりなのが上記のとおり堂林を起用するというベンチが集団ヒステリーを起こしたとしか思えない事態にまでなったサード。

案の定、堂林の何の進歩も今後の期待も感じられないエラーが失点に繋がると、代わって入った安部友裕もこれまた開幕3戦目を思い起こすような無様極まりないエラーで床田の2年ぶりの勝利を邪魔する為に試合に出ているとしか思えない始末。

この愚か者二人が床田と誠也を中心にした勝利の歓喜の輪に入る資格がないのは勿論ですが、明らかに守備が出来ない選手をビハンドならともかく、僅差でリードの場面で起用するベンチの意図も分かりません。

年齢的にも実力的にも彼ら二人にはサードの守備に関してはもはや伸びしろはない訳ですから諦めて守備専任の選手をああいう場面では入れるべきでしょう。

要するに「使う奴が悪い」という事です。

4/5(金) ●「そして懐かしい日々へ」(カープ2019)

広島東洋カープ2-3阪神タイガース

1回戦(カープ1敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 メッセンジャー1勝

敗戦投手 大瀬良1勝1敗

セーブ投手 ドリス2セーブ

 

本塁打

(C)鈴木3号①

(T)中谷1号①

 

打点

(C)菊池①鈴木①

(T)大山①中谷②

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良③-一岡-レグナルト

(T)メッセンジャー②-桑原-能見-ジョンソン-ドリス

 

先発、大瀬良は要所を締める投球も7回に逆転弾を浴び3失点。

打線は一時逆転に成功するも散発4安打と援護できず。

連夜の拙攻が響き逆転負けで2連敗。

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開幕以降、すっかり貧打のチームの印象が定着した感があるカープですが、今日は同じくシーズン入って4得点以上の試合がない阪神との「貧打対決」でも敗れ、チームが深刻な状況である事を思い知らされる形となりました。

先発がそれなりに試合を作っても序盤から中盤でとにかく十分な援護が出来ません。

今日はランディ・メッセンジャーという好投手という事もありましたが、結果的には僅かに4安打。

特に得点圏ではどの打者も弱さばかりが目立ちます。

これまで好調だった野間峻祥も再三の好機に凡退でさすがにクラッチヒッターとしては力不足という事だったようです。

また、開幕戦こそは躍動した下位打線も以降は今日までひたすら相手投手に安心を与える事だけに終始しています。

消去法で5番に座った安部友裕も「カープの5番は穴」という定着したイメージをつき崩す事は出来ず、サビエル・バティスタも結局は昨日の適時打は単なるマグレである事を証明しました。

しかし、なかでも特筆すべきは西川龍馬の打撃の酷さで、ほとんど「自動アウト」と形容すべきでもはや試合に出て良いレベルですらないように見えます。

 

先発の大瀬良大地は最後に不幸極まりない一発を浴びた末に逆転を許して降板しましたが、全体的に見ればよく耐えてくれたと思います。

むしろ、不甲斐ない打線にあって最初の安打を放ち同点を演出するなど讃えられる要素の方が多いでしょう。

結局は、こういう事態になってしまうのは先発が試合を作っているうちに援護すら出来ない打線に問題があるという事は言うまでもありません。

昨シーズンは、やはりQS前後が精一杯な先発陣を打線が十二分に援護して安定させるという事が出来ていましたが今季は先発の脆弱さはそのままに打線が打てなくなっただけのどうしようもないチームと化してしまっています。

そうである以上は、名実ともにこのチームは現状、「リーグで1番弱いチーム」と断言できるでしょう。

残念ですが、明日からはその事実を前提にしてこのチームを見るべきなのかもしれません。

まあ、なんとも懐かしい日々が戻ってくるものです。

 

4/4(木) ●「明日には繋がらない反撃」(カープ2019)

中日ドラゴンズ3-2広島東洋カープ

3回戦(カープ1勝2敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 ロメロ1勝

敗戦投手 岡田1敗

セーブ投手 鈴木博2セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)福田1号①京田1号①

 

打点

(C)バティスタ①安部①

(D)福田①京田①

 

投手

※数字は失点

(C)岡田③-中田-レグナルト-島内

(D)ロメロ-又吉-ロドリゲス-鈴木博②

 

先発、岡田はところどころで崩れながら5回2/3を3失点。

打線は初対戦のロメロの前に封じられ8回まで無得点。

最終回に1点差まで詰め寄るも序盤の拙攻が響き惨敗でカード負け越し。

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最終回にそれらしい反撃は見せましたが結局「追いつかない程度の賑やかし」に過ぎず、6シーズンぶりの開幕2カード連続負け越しが確定しました。

先発の岡田明丈は試合を作れるか以前にそもそも1軍で投げて良いレベルなのかすら疑わしい投手ですが、今日は相手の拙攻に助けられて何とか6回まで投球。

しかし、案の定最後は力尽きて2死から満塁の走者を残して中田廉に引き継ぐというここ2年ほどファンには見慣れた「様式美」を披露。

一応、直球こそ150km前後は出ていましたが、あの整備不良のピッチングマシーンを思い起こさせる醜い投球フォームと同様にコントロールの悪さは相変わらず。

恐らく次回は普通に打たれるかと思います。

 

一巡した先発ローテーションの投手全員が5回まで一応マウンドに立っていたにも関わらずこのような結果という事はこれまで大きな武器となっていた打線の威力が衰えている証左でしょう。

とはいえ事は「丸佳浩の抜けた穴は大きかった」という単純な事ではありません。

むしろ開幕戦から好調でこのカードで3番を努めた野間峻祥クラッチヒッターとしてはともかくチャンスメーカーとして考えれば抜群の働きを示してくれています。

にも関わらずこのカードで適時打がたった1本しか出ていません。

その要因は彼と鈴木誠也の周囲の2番5番にあるかと思います。

菊池涼介は昨日こそ猛打賞と打てていない訳ではありませんが、ここまで田中広輔が塁にいる場面でしっかりと3番以降に繋ぐという活躍は皆無。

1番から3番がしっかりと連動していたのが昨年のカープだった訳ですから、その真ん中を打つ選手がこうも雑では困りものです。

 

しかしそれ以上に、問題なのは5番でしょう。

ここまで松山竜平とサビエル・バティスタが努めていますが、どちらもバットにまともにボールを当てる事すら叶わず、はっきり言ってどちらが打席に立っても結果は同じにすら見えるぐらいの酷さ。

確かに最終回でバティスタがおっとり刀で適時打を放ちましたが、あれは単に相手の投手が勝手にパニックになった挙げ句、置きにいったボールが適当に振り回したバットに命中しただけにしか私には見えませんでしたし、序盤での酷さを考えればこれで復調なんて思えません。

これと同じように打線全体で見ても今日の最終回の反撃が明日に繋がるなんて考えるのはあまりに甘すぎるというものです。

そもそも、序盤に打線が繋がらないという似たような展開で敗北を積み重ねている以上はそんな要素など皆無かと思えます。

4/3(水) ○「年度初めから『残業申請』」(カープ2019)

中日ドラゴンズ2-3広島東洋カープ

2回戦(カープ1勝1敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 野村祐1勝

敗戦投手 祖父江1勝1敗

セーブ投手 中崎1敗1セーブ

 

本塁打

(C)鈴木2号③

(D)-

 

打点

(C)鈴木③

(D)大島①

 

投手

※数字は失点

(C)野村①-フランスア-中崎①

(D)吉見-谷元-祖父江③-小熊-田島

 

先発、野村祐は立ち上がり以外は安定した投球で7回無失点。

打線は10安打を積み重ねながら繋がらず鈴木の逆転本塁打による3得点のみ。

最終回に中崎がピンチを迎えるも凌いで辛勝で連敗を止める。

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最後の最後で中崎翔太のろくでもない投球がまたしても出てきて肝が冷えてしまいましたが、苦しみながらも連敗を止める事に成功しました。

その立役者は、何と言っても先発の野村祐輔でしょう。

初回こそいきなりあわや本塁打かという長打を浴びて動揺したした末に先制点を許してしまいましたが、その後はほとんどのアウトをゴロで取るというらしい投球でゼロを積み重ねてくれました。

それに加えて普段はスタミナと球威のなさから、だいたい6回辺りでマウンドを降りる事から「定時退社」と揶揄される彼にしては珍しく今季初登板からいきなりの「残業申請」まで出ました。

ここ2年は低迷が続きQSを守るのが精一杯なレベルの投手に成り下がっていた投手の意外な活躍は昨日、クリス・ジョンソンの無責任極まりない投球からブルペンをいきなり消耗してしまったチームにとってこれは勝利と共に価値あるものだった事は言うまでもありません。

一方で、そのような野村の活躍にも関わらず昨日まったく迫力のない投球を見せて打たれただけでなく球数も投げ込み消耗しきっているヘロニモ・フランスアを8回に投入するベンチには驚きましたし呆れもしました。

結果的には最終回に投げた「一人ジェットコースター」に比べるとフランスアは遥かに安定した投球は見せてくれましたが、どう考えてもあそこは昨日比較的安定していた一岡竜司を投入するべきでした。

これをベンチの意地もしくはフランスアを信頼するゆえの粋と評価する声もあるかもしれませんが、私に言わせればこれはたんにベンチが昨年中盤以降の成功体験をいつまでも引きずった末に起用法が硬直化を失ってしまっているという事に過ぎません。

春先からこういう場面を見ると長いシーズンを戦ううえで正直、暗澹とすらしてきます。

 

また、打線は結果的には4番の一振りで逆転する事が出来ましたが10安打放って本塁打による得点のみという冗談のような打線の繋がりの無さは深刻な事に変わりはないようです。

特に誰を起用しても結果は同じにすら見えてくる5番及び、サードという大きな穴はより深刻になってきています。

とりあえず、先発と4番の活躍で連敗は止まりました。

しかし、上記の攻守における問題を見る限りこれが浮上のきっかけになるとは私には到底思えません。

4/2(火) ●「あからさまな退潮」(カープ2019)

中日ドラゴンズ7-4広島東洋カープ

1回戦(カープ1敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 祖父江  1勝

敗戦投手 フランスア1敗

セーブ投手 鈴木博1セーブ

 

本塁打

(C)野間1号①菊池涼1号②長野1号①

(D)

 

打点

(C)野間①菊池②長野①

(D)福田①堂上①平田①京田①阿部②渡辺①

 

投手

※数字は失点

(C)ジョンソン③-一岡-島内①-フランスア③-中田

(D)大野④-ロドリゲス-祖父江-鈴木博

 

先発、ジョンソンは5回3失点で試合を作れず。

打線は一発攻勢で4得点も繋がりに欠け突き放せず。

リリーフ陣が崩壊し、3度のリードを守れず逆転負けで3連敗。

長野が移籍後初の本塁打を放つ。

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優勝を果たした昨シーズン含めてほとんど勝てないシーズンが少なくなくカープとそのファンにとって「鬼門」と呼ばれて久しいナゴヤドームでの初戦でしたが、やはり結果は悲惨そのものでした。

とはいえ、内容的に見れば「鬼門」云々以前の問題でチーム全体の退潮をあからさまに見せつける試合であったと言えるでしょう。

まずは先発のクリス・ジョンソン。

制球が悪く5回3失点と週の頭をつかさどる先発投手として試合を作れなかった事は勿論ですが…。

リードを貰った直後は必ず打たれる。幼稚な送球エラーはする。ベースカバーは怠る。

また、最初から最後までマウンドでの態度もすこぶる悪く見ているこちらが心底イライラしてくるような最悪の投球でした。

そんなジョンソンのおかげで週初めから早々に総力戦を強いられたブルペンヘロニモ・フランスアにイニング跨ぎさせた末にあっさり逆転を許すという惨状。

特にフランスアはまったく空振りが取れず、お世辞にも強力とは言い難い打者にも力負けするなど明らかに投げすぎた昨年の影響を感じざるを得ない投球でした。

フランスアのまるでシーズン終盤のような疲れ切った姿を見て愕然としたのは私だけではないでしょう。

また、ジョンソンが早々に役目を放棄した直後の6回も本来なら勝っている場面で起用したい一岡竜司を投入し、リードした7回に明らかに力不足な島内颯太郎を送り出した事からも先発が早々に降板した時に後ろに繋げられるミドルリリーフの不足を思い知らされました。

週始めから投手をこれだけ投入し、しかもこれほど全体的に低調な姿をブルペンが見せつけている以上は、これから先、このチームの継投に関しては相当な覚悟が必要としか言いようがありません。

 

打線は、ここまで無安打で明らかにチームの足を引っ張るだけだった菊池涼介が漸く初安打を逆転本塁打で放ち、今季初スタメンの長野久義も移籍後初本塁打とファンを安心させる一幕もありましたが、全体的に見ればやはり繋がりに欠けるきらいは避けられません。

本塁打がなくともしっかりと得点圏の走者を返していた相手の「線」になっていた打線と比べれば見劣りは一目瞭然です。

 

以上のようにここ数年は開幕ダッシュに成功していたチーム。

結果はおろか内容的にも攻守で上記のような悲惨な状態ですから今季に関しては開幕ダッシュは完全に失敗と断言出来ます。

ここで失敗してしまった以上は、立て直しを図る必要がありますが、それをどのように行うのでしょうか…。

大変厳しい現実をいきなり突きつけられています。