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カープと趣味の日記

CSファイナル第2戦 ●「強靭さに欠ける」(カープ2017)

広島東洋カープ2-6横浜DeNAベイスターズ
クライマックスシリーズファイナル(カープ2勝1敗)
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

勝利投手 濱口1勝
敗戦投手 野村(祐)1敗

本塁打
(BY)宮崎1号①

先発、野村祐輔は序盤から走者を許す苦しい投球のすえ5回4失点でKO。
打線は初回から再三の好機を活かせず西川の2打点に留まる。
投打共に相手に圧倒される惨敗でプレーオフ2戦目を落とす。
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29年前の10月19日といえばオールドファンなら誰もが思い出すあの「10.19決戦」で近鉄バファローズが最後の奇跡を信じて激闘を繰り広げた日です。
まさか、それが相手に乗り移った訳ではないでしょう。
しかし、結果は相手に攻守で圧倒されるまさに「惨敗」でした。

先発の野村祐輔はコースを狙うのが信条。
しかし、今日はそれが行き過ぎて勝負どころで相手がボール球に手を出す事を願い続けるような意図が見え見えな印象。
それはそれで悪くはないのですが結局は、そこに球威や思い切りの良さがない結果、粘られた末に甘くなったところを痛打されるか四球を出すかに終始してしまったように思えます。
挙句に、それだけ臆病にすら見えるぐらいに慎重な投球だったにも関わらず逆球を投げてノックアウトとは笑い話にもなりません。
昨日の薮田和樹や、今日の相手先発である濱口雄大のような力強さとは正反対の慎重さを通り越した気弱さしか感じられずただただ残念でした。

一方で、打線も各々が7安打と決して打てない訳ではなく、ブレーキになっていた松山竜平でさえ出塁だけはしてはいました。
しかし、これまた勝負強さに欠けて絶好の好機を再三に渡って逃し続ける間に先発が試合を壊すという最悪の展開。
特に得点圏での振る舞いで遮二無二得点に結びつける狡猾さを見せたのが西川竜馬ぐらいでは話になりません。
正直、攻守両方の面で甲子園での雨の中の死闘を繰り広げた相手チームとはここぞの強靭さと言う点では明らかに開きがあるようにすら感じます。

とはいえ、まだプレーオフも第2戦。
アドバンテージがある以上、事実上はこちらが先行している状況に変わりはなくあと2敗までは出来る訳ですからまだまだ慌てる段階ではない事は言うまでもありません。
しかし、今日のように好機を活かせず先発は粘れず、エラーで失点するという「短期決戦でやってはいけない事を総ざらいした」ような試合をこの段階で見せたという事実を見ると先が思いやられる気がします。

まだまだ真の目覚めとまでは行かないようですね…。