クライマックスシリーズファイナル(カープ2勝3敗)
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)
勝利投手 ウィーランド1勝
セーブ投手 山崎康2セーブ
敗戦投手 藪田1勝1敗
(C)丸1号②
(BY)筒香1号①
先発、薮田は初回から不安定な投球で5回に連打を浴びKO。
打線は初回に3得点を先制も以降は1安打の拙攻。
再び打てず守れずの展開で惨敗しシリーズ3連敗。
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「力の差」
まさか、144試合を戦った後にこんな事を連想するなんて思いもよりませんでした。
しかしながらそれは事実ですから仕方がありません。
藪田和樹は前回登板時に60球程度とはいえやはり中4日は荷が重すぎたとしか言いようがありません。
要所で頑張ってはくれましたが、初回から四球を連発してピンチを招いた末に中盤にスタミナ切れとなりました。
一方、相手は休養十分のジョー・ウィーランドを先発に持ってくる余裕がありました。
こういう点、4番手以降の大瀬良大地や中村祐太ではなく薮田に頼らざる得ない部分で相手チームとの先発陣の力の差を感じざるを得ません。
また、そのウィーランドに対して薮田と曾澤翼はあまりにもナーバスになり過ぎた点も結果的に逆転を招いただけに見逃せません。
確かに、ウィーランドは投手としては打席においてはかなり異常な数字を見せてはいます。
しかしながら、総合的に見れば周囲の野手の方がやはり手強い訳ですから第1打席の安打はともかく、走者なしから連続四球なんてあり得ないでしょう。
どうも、このシリーズにおいては前回の石原慶幸といいこの曾澤といい、完全にチームの穴と化しているようにしか思えません。
ここにおいても、投手の得意なボールをズバズバ投げ込ませてくる相手捕手陣との力の差を感じます。
それに加えて、初回に見事な先制攻撃を見せながら以降は、職務放棄のような醜態を見せた打線。
なかなか要所で攻めきれないのは相手も同じ事。
しかし、それでも粘り強く好機を作り続けるという点では明らかに相手が上を行っていました。
また、それに加えて決定的な場面での集中力という点においても、前回のブラッド・エルドレッドや、今日の無死満塁というこれ以上にない好機で無様極まりない岩本貴裕や、小窪哲也とは比較のしようがないぐらい差を感じます。
要するにベイスターズとはレギュラーシーズンとは別の短期決戦で勝ち抜く為に必要な要素という点では重要な要素をベンチ・選手両面で力の差があったという事でしょう。
それは日程や勢いというだけを言い訳にする事は出来ない差というものと言わざるを得ません。
とはいえ、明日も試合はあります。
明日負ければ今シーズンは終了です。
アドバンテージを許したという事実以上に、上記のように両チームの短期決戦における力の差は歴然としている訳ですから大変厳しい状況です。
しかし、それが短期決戦である以上は挽回もまた早急に出来る側面もある筈。
私はそれに賭けたいと思います。
再び、「頂点のそのまた頂点」を目指す為に。