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カープと趣味の日記

3/11 △「『球界総懺悔の日』に」(カープ2018)

広島東洋カープ3-3東京ヤクルトスワローズ

オープン戦(カープ1勝2敗2分)

福山市民球場

 

 

先発、高橋昴也は5回を無失点の好投で猛アピール。

打線はエルドレッド、石原の適時打で先制も若手主体の後半は沈黙。

アドゥワ、藤井が打ち込まれ2試合連続の引き分け。

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まず、今日の試合の事を書く前に。

本日、3月11日は東日本に在住する人々のみならず、プロ野球ファンにとっても忘れがたい1日であります。

あの日、オープン戦の最中に発生した東日本大震災

その後の対応で、国内の混乱や電力不足を無視して開幕を強行しようとした挙げ句、言動を二転三転させて信用を一気に失い文字通り「社会の敵」となった日本のプロ野球

すなわち、3月11日は震災で亡くなられた方々の慰霊の日であると共に日本のプロ野球にとっては「総懺悔の日」でもあると私は常々考えています。

 

あれから7年。

あれ以降でも賭博問題など、様々な問題があったにも関わらず、ほとんどの物事はオーナー会議任せでリーダーシップが希薄なわりには不要なルール変更だけにはせっせと励むプロ野球機構を始めとして今なお、球界にあの時の教訓と反省が活かされているとは私には正直、思えません。

今はカープを始めとしてプロ野球人気は加熱と呼んで差し支えないほど急激に回復し、チケットは飛ぶように売れ今年も連日球場は大盛況になる事は確実視されている状況ではあります。

しかし、だからこそプロ野球界にはあの時の自分たちの犯した愚行をもっと思い出し、深い反省が必要なのではと思えます。

プロ野球が日本という国で多くの人達に愛され、これからも発展し続ける為にも。

 

 

 

さて試合の話に戻って、今日はなんと言っても高橋昴也でしょう。

ややコントロールに難があり、球数が多い印象はありましたが5回無失点は立派な結果。

昨年のファーム日本一の立役者である事もあって、秋のキャンプから先発ローテーション入りが期待されていた左腕ですが、一方でそろそろ「誰もが分かりやすい結果」も欲しかったところ。

先発ローテーションは揃っているといえども、大瀬良大地や岡田明丈を始めそのクオリティの高さを維持出来ているとは言い難いカープの先発事情ですから、こういう風にアピール出来た若手が出てファンも首脳陣も一安心でしょう。

なにより、一安心したのは若手の育成の錦の御旗にまったく補強しないという「ナメプ」に終始したカープ球団かもしれませんが…。

 

一方で、同じくオープン戦で何度か登板し、注目を集めていた若手であるアドゥワ誠と、藤井皓哉は打ち込まれてアピール失敗となりました。

正直、現状の投手陣では見るべき若手はこれぐらいの物ですから、こうもアピールに楽さが出るのは良い事ではありません。

漸く、オープン戦に登場したばかりの塹江敦哉に至ってはまだまだそれ以前の問題。

そろそろオープン戦も中盤。

しっかり補強したチームならともかく、そうとは言えないカープにとっては今日の高橋昴也のような結果の若手があと何人か出ないと苦しいでしょう。

 

それは、2打席程度でレギュラー陣が下がった途端にクオリティが下がった打線にも同じ事が言えます。

オープン戦で初めて無安打に終ったアレハンドロ・メヒアはともかく、中盤以降に出たのが堂林翔太のショボい単打1本なんて論外でしょう。

昨年の事例もあるのでオープン戦で勝敗は度外視という見方は間違いではないです。

しかし、上のような事柄があるからこそ、たった1勝しか出来ていないという事でもあると言うのもまた否定出来ないでしょう。