吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

5/31 ◯「『山賊』に焼かれた村」(カープ2018)

広島東洋カープ7-12埼玉西武ライオンズ

3回戦(カープ1勝2敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 ウルフ 2勝1敗

敗戦投手 薮田 2勝1敗

 

本塁打

(L)秋山8号③

 

先発、薮田は2回に10失点と試合を破壊し4回で降板。

打線は中盤以降に反撃し一時4点差に迫るも及ばず。

先発の大乱調で記録的な大敗を喫しカード負け越し。

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昨日は、劇的な幕切れで交流戦初勝利を手にし、勢いに乗りたいところでしたが、それをあっさりぶち壊したのは薮田和樹。

松山竜平の考えられないぐらいの稚拙なエラーもあったとはいえ、1イニングで10失点という天文学的な失点数を記録するというあり得ない投球。

というより、彼自身当初は今週に早々と1軍復帰し即先発という判断自体が疑問でした。

首脳陣は一体、あんな打ってくださいと言わんばかりの力のないボールを置きにいく作業を繰り返すだけの投手のどこが復調したと判断して先発させたのか理解に苦しみます。

 

確かに昨年の交流戦の同一カードで緊急先発してから大ブレイクを果たしたのは記憶に新しいところですから、「夢よ、もう一度」と願う気持ちでもあったのでしょうか?

しかし、ファンならいざしらずベンチで指揮を取る立場の人間がそのような感情で到底投げられるレベルでない投手をマウンドに送り出したのなら論外でしょう。

もっとも、この結果を受けてそのような幻想は見事に砕け散りました。

薮田が、大車輪の活躍を示してチームを優勝に導いた投手だったもはもはや単なる過去の話であると誰もが理解したことでしょう。

今季は昨季のような活躍を見せる事はもはやあり得ない訳ですから、今後は彼には一介の中堅投手として2軍の「雑巾がけ」からやり直して貰うしかないかと思います。

 

それにしても、この薮田に限らずこのカードは3試合で26失点と散々な結果に終わりました。

人呼んで「山賊打線」なんて言われている相手チームですが、見事に「自分の村を山賊に焼かれた」形。

しかし、このカード前まで相手打線も一時の勢いは衰えていた訳ですから、実際に「村に火をつけた」のはむしろ冴えない立ち上がりを見せ続けたこのチームの先発陣でしょう。

家庭の事情で戻ってきたクリス・ジョンソンも帰って来ましたがそれでもこのカードだけで先発の枠に大きな穴が2つ空いてしまっています。

こんなレベルの低い先発陣で協力無比なパ・リーグの打線と渡り合うのは不可能でしょう。

 

打線は逆にこのカードで勢いはある程度蘇りつつはあります。

その中心になったのは昨日、今日と固め打ちの鈴木誠也でしょうか。

一時はスタメン出場自体が疑問視されるぐらいに冴えない日々を送っていましたが、ここで再び当たりが戻ってきました。

しかし、一方で丸佳浩ともども足に不安を抱える以上は、昨年のような躍動はまだまだ期待できません。

この二人の強みはかつてのレジェンドである山本浩二衣笠祥雄同様に、「あれだけ打てるにも関わらず守れて走れる」という事だった訳ですからそれが完全で無い以上は過度の期待はできないでしょう。

何より勢いが戻りつつあるにも関わらず投手陣がこの有様ですから意味がないかもしれなという事もありますし…。