吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

6/7 ◯「先発さえ忘れれば…」(カープ2018)

広島東洋カープ4-8北海道日本ハムファイターズ

2回戦(カープ1勝1敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 マルティネス 6勝4敗

敗戦投手 中村裕 3勝4敗

 

本塁打

(C)野間3号②

(F)レアード12号③

 

先発、中村裕太は3回に打者一巡の猛攻を浴びて2回1/3 7失点でKO。

打線は中盤以降に反撃し4得点も及ばず。

先発が早々に試合を壊して大敗を喫する。

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昨日の逆転サヨナラ打に続いて野間峻祥が本塁打を放ち、ヘロニモ・フランスアが4回2/3を自責点0という好投。

と、これだけ書くと何だか今日は好ゲームであったように見えます。

しかし、実際は上記の出来事がある前に先発投手が早々に試合をぶち壊してくれたのでその前に「先発の事さえ考えなければ」という文言が付随しなければなりません。

 

先発、中村裕太はここ最近の投球を振り返ると結果は勿論、内容でも到底先発はおろか、一軍で投げさせるべきではない投球しか見せてきませんでしたが、今日も案の定でした。

制球がまったく定まらず、苦し紛れに投げた棒球を痛打されるの繰り返しで7失点という無様に無様を塗り重ねる恥ずべき投球。

彼の投げた後に登板したフランスアが好投を見せたので「もっと交代が早ければ」という意見もあったかもしれませんが、私に言わせればそれ以前にこのような投手はとっくに登録抹消されているべきとしか思えませんでしたので、そちらの方の判断が遅きに失した事の方が納得いきません。

結局、薮田和樹同様にたいして改善の予兆なんてなかったにも関わらず、ダラダラ投げさせ続けて全てがダメになってしまった印象すら受けます。

彼は年間通じての活躍を期待するのは難しい1ヶ月程度の活躍がせいぜいなパートタイマーでしたのでこの結果はたいして驚きませんがむしろ、問題はそんな投手をいつまでも引っ張り続けざるを得ないチーム状況にあるのは言うまでもありません。

 

一方、上記で何度か書いた通りこの散々な試合での収穫といえばなんと言ってもフランスアでしょう。

投げれば投げるほどみるみる防御率が悪化していく高橋昴也などとは異なり、しっかり結果を残してくれました。

「捨てる神あれば拾う神あり」などという事ではないでしょうが、明日にでも登録抹消すべき中村裕太の後釜を考えるうえで良い材料になったかと思います。

もう一度先発にチャレンジさせるという点では勿論、今日の彼の投球を見る限り、ミドルリリーフにも耐え得る投球が続けられればアドゥワ誠を先発にチャレンジさせる事もできる可能性も出てくるという点でも有意義な結果だったかと思います。

まあ、大量ビハンドでしたから、今のところは絵に描いた餅なのは勿論ですが…。

 

もう一つのハイライトは2年前に横浜スタジアムで自身の500試合登板記念の試合で大炎上した挙げ句、記念の花束を貰って場内からの失笑と共に姿を消した永川の久しぶりの登板。

「永川の復活なくして優勝なし」と頑なに信じた私の何年か前の思いは見事に単なる勘違いでしかなかった事が証明された以上正直、今日が事実上の引退登板だとしか私には思えませんでしたが…。

「フォークが決まらない時の永川は自滅して打たれるだけ」というのは、一昔前は広島では幼稚園児ですら知っている事実でしたが、今日に関してはフォークはさほど投げておらず代わりにスライダー主体の投球。

それでいて無四球無失点で抑えた姿はまるで「死んだ筈の親戚が何だか小奇麗な格好で家の玄関に立っていた」かのようです。

低迷期のブルペンを支え続けた最年長投手が、ここから這い上がれればまた面白いし感動的すらあるのでしょうが…。

さてこの「帰ってきた親戚」はどうなるでしょうか…?