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カープと趣味の日記

6/10 ◯「『天才』と『伝説』」(カープ2018)

広島東洋カープ3-0東北楽天ゴールデンイーグルス

3回戦(カープ3勝)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 今村 2勝

セーブ投手 中崎17セーブ

敗戦投手 美馬6敗

 

本塁打

(C)西川1号③

 

先発、九里は5四球を与えながらも6回無失点で凌ぐ。

打線は美馬の前に沈黙も7回に西川の今季初本塁打で3得点。

連日の投手戦を制して、同一カード3連勝。

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前回、再三の援護を味方から貰いながら、無様極まりない投球で試合をぶち壊した九里亜蓮はこの試合での結果次第では中村裕太の後を追って一軍から去る事も考えられました。

しかし、結果的には4回まで無安打の6回無失点で予想外の好投で先発ローテーションに踏みとどまる事に成功しました。

もっとも、与四球は5と無意味に走者を出し続け内容的にはさほどの物でもなく、はっきり言って今季貧打に苦しむ相手チームの拙攻と、再三に渡る田中広輔のファインプレーに助けてもらったような形ではあります。

また、前回の反省からか無得点であっても100球間際になった6回の時点でさっさとマウンドから降ろしたベンチの判断の賜物とも言えるでしょう。

それにしても、前回の登板で無四球でありながらアレですから…何ともどう考えて良いのかよく分からない投手です。

そういうところを含めて次回以降も先発ローテーションもしくは一軍に踏みとどまれるかはまだまだ余談を許さない状況と思えます。

 

一方、その九里が対峙したのは昨年の対決で打線が為す術なく惨敗した美馬学

今季は未だに未勝利で苦しい状況の投手ではあるのですが、やはり苦手意識があるせいか打線はなかなか得点出来ず、7回に入ってからの西川龍馬の一撃まで待たねばなりませんでした。

その西川の一撃。

あれは完全にボール球で正直、初球から打ちに行くような球とは思えず、まさに「天才」らしい一発でした。

今季は、不振を極めた挙げ句、チームが12球団屈指の低レベルな三塁争いを繰り広げてしまっている最大の要因となっていた西川ですが今日は自身への過大な期待に多少なりとも応えてはくれました。

これまた上記の九里同様に余談を許さない状況ですが、次回以降に期待したいところです。

 

ところでこの3連戦はカープファンにとって大変感慨深い人物が帰ってきた試合でもありました。

その人物の名は栗原健太

退団以来では初のカープ以外のユニフォームを着ての来広でもあります。

現在、イーグルスの指導者として1軍打撃コーチである彼と前田智徳氏が談笑している時に丸佳浩松山竜平鈴木誠也らが集まって来た試合前の場面は本当に感動的でした。

残念ながら、主力としてカープの優勝に貢献するという事は出来ませんでしたが、あの試合前の光景は、旧市民球場時代から現在の球場に至る時代を股にかけて活躍してくれた4番であった彼の名が決して色褪せる事がない証左でしょう。

いまや観客動員数では国内スポーツ屈指の隆盛を誇るカープ

その根本には彼のようなスタンドで閑古鳥が鳴いた頃が最盛期だった「伝説」の存在があるということを上記の選手たち同様に私達も決して忘れてはいけないという事です。