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カープと趣味の日記

6/29 ◯「萎んだ期待も…。」(カープ2018)

広島東洋カープ4-2読売ジャイアンツ

10回戦(カープ8勝2敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 高橋昴1勝1敗

セーブ投手 中崎 20セーブ

敗戦投手菅野 8勝5敗セーブ

 

本塁打

(C)菊池8号①野間4号③

 

先発、高橋昴也は初回に先制を許すも6回2失点で投げ抜く。

打線は5回に菊池の本塁打で詰め寄ると6回に野間の3ランで逆転。

相手エースと対峙した2年目左腕の奮闘が活き6連勝。

高橋昴也はプロ入り初勝利。

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先発、リリーフ共にボロボロながら何故か5連勝をしてきたチームにあって今日の先発はプロ入り未勝利の高橋昴也。

一方、相手はエースの菅野智之

あまりにも先発投手の実力差が開きすぎている事に加えて、高橋昴也はここまでの登板における見るべきものがない投球から期待をかける事自体が酷とすら思えませんでした。

そもそも高橋昴也の先発自体も今回の登板に関しても実力的に考えれば、火曜日にヘロニモ・フランスアがロングリリーフで登板しなければなかった筈でした。

従って言い方は悪いですが、個人的にはカードを勝ち越した後の「捨て試合」とこの試合は考えていました。

 

その高橋昴也は立ち上がりでいきなり3塁打を喫するなど決して安定感がある投球でもなければ、コントロールもアバウトに見えましたが要所で力強いボールは投げられたように見えます。

「勝敗はともかく頼むから5回までマウンドにいてくれればいい」ぐらいの期待しかありませんでしたが、結果的には6回2失点7奪三振でチームに5試合ぶりのQSをもたらす事に成功。

のみならず日本人の先発左腕では今季初と、「左腕不毛の土地の救世主」として萎んでいた期待を膨らませた形になりました。

ついでにプロ入り初安打まで…。

この意外すぎる好投を活かしたのは打線における意外性というのもなんとも良く出来た話です。

得点こそ許さないものの安定感が今ひとつな菅野に対して打線は5回裏、菊池涼介本塁打で、1点差に詰め寄ると野間峻祥が劇的な逆転3ラン…。

昨年まで…というか今季の春先まで菅野対野間なんてのは実質的に「相手へのアウトカウントの献上」でしかなかった訳ですから今更ながら彼のこの急速な進化には驚かされます。

 

この勝利でカープの日本人左腕が先発でQSして勝利するのは恐らく2016年の戸田隆矢以来…。

それぐらい、待ちに待ったというかあまりにも期待できなくて待つことすら忘れていた代物です。

勿論、今日の投球をもって新たな先発左腕の救世主が現れたとまでは言えませんし、恐らく次回の登板があるかどうか自体もヘロニモ・フランスアの起用状況次第と予想されます。

ただ、上にも書いたように萎んだ期待が膨らんだ事がやはり一番の価値でしょう。

 

それにしても、打線が好調である以上は先発が試合中盤までしっかり試合を作れば好投手相手でも勝てる確率は高まるという当たり前の約束事がやっと果たせました。

逆に言えばそれを証明せずとも連勝してる事が驚きであったとも言えるのでしょうが…。