吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

7/21 ◯「守り勝てないチームであっても」(カープ2018)

広島東洋カープ7-5読売ジャイアンツ

15回戦(カープ11勝4敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 大瀬良 11勝4敗

セーブ投手 中崎 22セーブ

敗戦投手 菅野9勝6敗

 

打線は初回に菅野から先制点を奪うと逆転された直後にも反撃し再逆転に成功。

先発、大瀬良は中盤に崩れ5回1/2を4失点で降板。

先発が打たれ、守備が崩れる展開も連夜の逆転勝利で2連勝。

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リーグを代表するような好投手に先発がQSを守れない、ましてやエラーの頻発など言語道断とも言える行為です。

そして、相次ぐイニング途中で走者を背負ってのリリーフ投手の逐次投入というのは敗北する絵しか見えないような事態です。

しかし、結果的にはご覧のようなスコア。

これで本拠地での読売戦は11連勝となりました。

単なる相性とか運で片付ける訳にはいきませんが、會澤翼の詰まった当たりが勝ち越し打になる辺り、勝利の女神は相変わらずサービス精神が旺盛なようです。

 

先発の大瀬良大地は自己最多記録となる11勝目に半月近く足踏みを続けた末に、その足踏みを続けた3試合でもっとも酷い内容でそれを得る事に成功した形。

何とも皮肉な話です。

松山竜平の幼稚極まりないエラーがあったとはいえ同点に追いつかれた後も下位打線にポコポコ打たれる辺りはまだまだ強靭さが溢れるエースとは程遠い存在としか言いようがありません。

また、今村猛に続いてジェイ・ジャクソンもあまりの内容の酷さから「白星を挙げた翌日に2軍行き」という異例の事態となったリリーフ陣も落ち着きの無さばかりが目立ちます。

代役を務める筈の一岡竜司は低調極まりない投球で、ヘロニモ・フランスアの驚異的な活躍と、負傷退場となった野間峻祥の文字通り体を張った好プレーで何とかフォローしてもらう始末です。

最終回のこれまた考えられないエラーを連発して相手チームに希望溢れる得点をプレゼントした下水流昴と、上本崇司の酷いプレーと並んで到底「守り勝てるチーム」とは言えない証左でしょう。

やはり今日も驚異的な打線の勝負強さが勝敗の全てを決したと言えそうです。

しかし打線は水物であるし、勝利の女神は浮気性でもあります。

2位と7ゲーム差がつき貯金も今季最多になったといえどもこういう試合が続くと楽観する事は出来ません。

 

もっとも、終盤に守り勝つという点で希望を見出す存在も無いことはないです。

一人は上記の一岡の招いたピンチを防ぎ、ここまでリリーフ陣の救世主となっているフランスア

そしてもう一人は、5回2死1塁2塁から登板という困難な状況で抑えた永川勝浩

特に永川は上記のようなシチュエーションであれば、往年のファンなら戸惑った末に席を立つか、テレビを消す事請け合いだった筈ですが…あそこまで見事な投球を見せられるとそもそもあの時マウンドに立っていたのが誰だったのかすら分からなくなるレベルですね…。

 

とはいえいずれも全幅の信頼を置けるかどうかはまだまだわかりません。

永川は年間通してコンディションを維持するのが年齢的には難しいでしょうし、フランスアフランスアで「走者を溜まった場面は驚異的な活躍を見せる一方で、そうでない場面は並以下」という不可思議な部分があります。

 

早ければ明日にでも2位チームを自力優勝消滅へ追いやれる状況。

しかしその前にまずは足元を見たうえで「守り勝てるチーム」とは決して言えない状況を打線が驚異的な粘りを維持しているうちに再構築して欲しいものです。