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カープと趣味の日記

「看過しがたい不安と共に」(2018年クライマックスシリーズ展望)

見事に球団史上初のリーグ3連覇という偉業を達成してクライマックスシリーズ挑むカープ

対戦相手は「球界の盟主様」でありながらこの頃やたらと「下剋上」を連呼する姿が奇妙でもあり滑稽でもある読売。

とはいえ、個人的には期待よりも不安の方が大きいというのが素直な心情です。

というより、かなり憂鬱に近いものすら感じます。

 

勿論、昨年の同コンペティションで、歴史的な大敗を喫し球史に一大汚点を残したトラウマが蘇ったというのもありますが、むしろそれ以上に原因はシーズン終盤の戦いぶりにあるかと思います。

なるほど、カープは一昨年昨年に続いて独走という形で優勝を果たす事となりました。

しかし9月10月に関しては6連敗などもあり、28戦11勝17敗と大きく負け越しました。

また、あと1勝さえすれば27年ぶりの地元優勝という状況での本拠地9連戦では優勝が決まるまで2勝4敗と負け越すなどプレッシャーへの弱さも露呈しているのも気がかりです。

 

これほど9月10月でチーム成績が落ちてしまった理由はやはりこれまで進撃を支えてきてくれた打線の勢いに陰りが見えた事でしょう。

特に、自他ともに予想外とも言える本塁打争いを繰り広げた影響からか、明らかに丸佳浩の打撃が崩れてしまい9月以降はあまり調子が上がっていない事が気にかかります。

あれだけ自身のスタイルを崩してまで遮二無二ホームラン狙いの大雑把な打撃に終始したあとで急に元に戻せるか不安です。

また、丸と並ぶ主砲である鈴木誠也は一昨年ぶりのプレーオフ登場で期待が高まりますが、やはり9月以降の打撃成績は下降気味なうえに元来大舞台に強いと言い難い選手でもあるので過度な期待は出来ないかと思えます。

 

一方、投手陣に関しては優勝決定戦で九里亜蓮が素晴らしい投球を見せたのを初めクリス・ジョンソン、野村祐輔、大瀬良大地がまずまずの投球を見せてはくれています。

しかし、それはあくまでまずまずのレベルであり1点の重みが断然違う短期決戦ではエース格が不在というのはやはり不利です。

 

リリーフ陣に関しては恐らくもっとも不安な部分でしょう。

優勝決定まで無敗だった中崎翔太が最後の1周間で2敗と調子を落とししているばかりか、シーズン通して過酷な起用に応え続けたヘロニモ・フランスア疲労がどれだけ抜けているか不安が募ります。

 

また、更にいえば今回の対戦相手となる読売に対しては、今季17勝7敗1分と大きく勝ち越しているばかりか本拠地での試合に至っては僅か2敗のみと圧倒はしています。

しかし、その7敗のうち2敗は最近の2試合と直近で見れば相性はさほど良いとも言い難い側面もあります。

 

と、まあ主に個人的に看過しがたい不安点を挙げては見ました。

もっともこの手の不安はどれだけ万全に見えるチームであっても大小存在するもの。

逆に言えば、上記に挙げた不安点を凌ぎさえすればどうにかなるというものでもあります。

 

どうかこれらの不安がたんなる根拠のない悲観的で愚かなファンの戯言に終わる事を祈るばかりです。