吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

4/17(水) ○「数打てば当たるの論理」(カープ2019)

読売ジャイアンツ4-5広島東洋カープ

5回戦(カープ2勝3敗)

藤崎台県営野球場

 

勝利投手 フランスア1勝1敗

敗戦投手 クック1敗4セーブ

セーブ投手 中崎2敗2セーブ

 

本塁打

(C)菊池2号①

(G)丸5号②

 

打点

(C)菊池②西川②石原①

(G)亀井②丸②

 

投手

※数字は失点

(C)野村②-一岡-フランスア②-中崎

(G)高橋①-田原①-吉川光-宮國-中川-クック③

 

先発、野村は初回に失点もその後は抑えて6回2失点。

打線は序盤から再三走者を出すも決め手を欠く展開。

8回裏に丸に勝ち越し弾を許すも、最終回2死から菊池、石原の連打で逆転し連敗を止める。

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今日の試合の舞台はレジェンド前田智徳の故郷の球場であり、共に古くは山崎隆造が右膝蓋骨粉砕骨折という重傷を負った場所でもある熊本県藤崎台県営野球場

また、2016年の熊本地震以降ではカープにとっては初の熊本県下での公式戦でもあります。

ここまで今季は散々な試合を繰り広げてきたカープは今日も9回まで敗色濃厚という状況でしたが久しぶりに劇的な逆転劇を見せてくれました。

菊池涼介の土壇場での適時打は2016年夏の読売戦…あの、あと1アウトでカード3タテを決められて四半世紀ぶりの優勝が遠くなってしまうと思われた土壇場の場面での同点打を思い出させるような素晴らしいものでした。

また、ウエストしたボールが何故かど真ん中に来た幸運を見逃さなかった石原慶幸の幸運極まりない逆転打も「最高に素晴らしきインチキ」とも形容すべき劇的な怪打…ではなくて快打。

しかも、それが今季ここまで無敗の相手クローザーのライアン・クックからというのですから余計に奇跡的です。

まさに「逆転のカープ」の復活!!…と言いたいところですが試合全体を眺めれば、これまでと同様の冴えない試合に過ぎません。

 

打線は、ここまでチーム唯一の3割打者である野間峻祥を外して、どちらも打率1割台

の3番にサビエル・バティスタと5番松山竜平を並べる不可解極まりないオーダー。

粗悪なバットとボールでプレーしていた戦前のプロ野球でもあり得ないぐらいの酷い成績の選手二人に挟まれて、ようやく復調の兆しが見えてきた鈴木誠也も身動きが取れない状態になってしまっていました。

それでも8つの四死球をくれた相手の助けもあってほぼ毎回走者を出すことは出来ていました。

しかし、それでも9回以外の得点は菊池の本塁打と西川龍馬の変態的な打棒による3塁打によってのみで連打はなし。

そう考えると今日の逆転劇も勝負強さが戻ってきたというよりは相手のミスもあって作り続けた好機を「数打てば当たる」の理論で何とかものにしたに過ぎないでしょう。

また、ヘロニモ・フランスアは前回登板に続いて致命的な当たりを簡単に打たれてもはや信用できない投手に成り下がりましたし、最終回の長野久義の幼稚極まりないエラーに代表されるように2失策と守りのミスも歯止めが効いていません。

結局のところ、今日は先発の野村祐輔がそれなりに試合を作った事で何とか試合を序盤から決められる惨事を防ぐ事が出来た以外はいつもどおりという事です。

 

あの未曾有の災害からの復興に励む熊本県の方々に最後まで声援を送って頂き、勇気を与えられた末に劇的な結末はもたらされましたが、チームが崩壊したカープ自体の再建の道はまだまだ険しいと言えるかと思います。