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カープと趣味の日記

4/25(木) ○「平成最後の大地」(カープ2019)

広島東洋カープ2-0中日ドラゴンズ

6回戦(カープ4勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良2勝2敗

敗戦投手 ロドリゲス1敗

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)會澤②

(D)-

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良

(D)ロメロ-ロドリゲス

 

先発、大瀬良は走者を背負いながらも踏みとどまって9回無失点の好投。

打線は再三の好機を活かせない展開も8回に會澤の適時打で先制。

大瀬良の好投に打線が終盤に応えて完封勝利で今季最多の7連勝。

大瀬良は4年ぶりの完封勝利。

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5月1日の改元まであと1週間と迫り何につけても「平成最後の…」という言葉が出てくる世の中ですが…カープも平成最後の広島での試合となりました。

もっとも、私のような物心ついた時から平成で初のカープ観戦も平成であった者からすればちょっとピンと来ないものがあります。

今日の先発はそんな私が初めてカープの勝ち試合を観戦した平成3年生まれの大瀬良大地。

オープン戦では微妙極まりない投球を繰り広げて開幕を迎えましたが、ここまで相手チームのエースクラスを向こうに回す事が多い中、比較的安定した投球を見せてくれていました。

今日は自身の好投がきっかけで劇的なサヨナラ勝利を収めてから1週間でチームは負け無しという状況での登板。

同日に神宮球場で投げた某球団のエースが大炎上した事を例に挙げるまでもないでしょうが…その事がかえってチームが連勝を続けている事がプレッシャーになる可能性も否めませんでした。

しかし、今日も大瀬良は先週に続いて好投手との投げ合いに屈する事無く素晴らしい投球を見せてくれました。

自身がマウンドに上がっている間にサビエル・バティスタの長打で本塁を狙った長野久義の珍プレー大賞狙いのような転倒で先制点を逃す不運や、「スローイングの拙さでは球界随一」とも言えた西川龍馬の予想外の好返球による相手先制点の阻止という幸運両方がありましたが、それを全て飲み込むかのような圧巻の投球。

大瀬良の完封勝利といえば入団1年目の横浜スタジアムで達成して以来、5年ぶりです。

偶然、あの時私も横浜スタジアムで見ていましたが、ほぼフォーシームばかりで一押しのワイルドな投球だったかと思います。

しかも、あの時もいわゆる「スミ1」という僅差の試合でした。

元々、完投を狙えるような投球を見せる事が多い投手ではなく、まだまだエースと呼べる段階のレベルでもない投手ですがこの1ヶ月に関しては非常に頼もしいものを感じられます。

 

思えば平成のカープの歴史と言えば長らく昭和に栄華を誇った投手王国の崩壊の後遺症に苦しめられてきた歴史でもありました。

そんなチームの平成最後の本拠地戦で完封という素晴らしい投球を見せてくれた今日の大瀬良には称賛しかありません。

 

一方で打線は前回対戦でまったく手も足もでなかったエニー・ロメロに好機を幾つか作りながらも試合を牛耳られる展開。

昨日は何となく理想的な展開に持ち込めましたが、今日は相変わらずの繋がりのなさが改めて露呈した形です。

特に鈴木誠也が事実上チームから離脱して長野、バティスタ野間峻祥が並ぶクリーンアップは完全にチームの足を引っ張っている形。

現状、代わりになりそうな選手もいない事からしばらくはこのメンバーを据えるのは仕方ない事ですが、せめて並べ方ぐらいは工夫が欲しいものです。

野間を5番に据える事は悪手以外の何物でもありませんし、バティスタも4番は不向きにしか見えません。

そう考えると、辛うじて長野は前所属チーム時代から複数の打順をこなして来た実績がある事から彼を4番に据えるのも一つの手ではないでしょうか。

もっともこの長野にしても今回の試合での転倒による走塁死や、先週のあわや逆転劇を台無しにしかけた幼稚なエラーなどベテランの割に集中力や落ち着きに欠ける場面が多々あるのが個人的には大変苦々しく、さほど信頼できない選手ではあります。

しかし、やはり現状ではそれもやむを得ないかと思えます。