吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

5/29(水) ○「冷酷で残忍」(カープ2019)

東京ヤクルトスワローズ3-5広島東洋カープ

10回戦(カープ5勝5敗)

明治神宮野球場

 

勝利投手 大瀬良5勝2敗

敗戦投手 高橋2敗

セーブ投手 中崎2勝2敗8セーブ

 

本塁打

(C)鈴木15号②

(S)村上14号③

 

打点

(C)鈴木③西川②

(S)村上③

 

投手

※数字は失点

(C)大瀬良③-フランスア①-中崎

(S)高橋⑤-五十嵐-近藤-久保-風張

 

先発、大瀬良は初回に村上に3ラン被弾も以降は抑えて7回3失点。

打線は初回に鈴木の2ランで先制すると5回に鈴木、西川の連続適時打で逆転。

フランスアと中崎がリードを守って最後は逃げ切り連勝でカード勝ち越し。

今月、球団記録となる月間18勝に到達。

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試合前にスワローズのマスコット、つば九郎から目下12連敗中の自球団の苦境から「忖度して!!」と懇願されたカープでしたが、結果的に忖度どころか容赦ない結末を相手に押し付ける事なりました。

こういう冷酷無比に調子の悪いチームから白星をまるで悪代官の如く搾り取れるという事は上位を目指すチームにとってはある意味上位対決に強いか否か以上に重要です。

それは前年までのリーグ3連覇を語るまでもなく、それ以前の25年に渡って上位チームに白星を供給し続けたカープの歴史を見れば歴然としているというものでしょう。

 

先発の大瀬良大地は完投勝利した前回の試合後に鈴木誠也と西川龍馬の水をぶっかけられる悪ふざけが影響した…訳では決してないでしょうが先制点を貰った初回にいきなり俊英・村上宗隆に3ランを浴びる最悪の立ち上がりは十分「忖度」を感じさせるものでした。

しかし、以降は2安打無四球と落ち着いた投球を披露して7回を104球で終えるという素晴らしい投球。

昨年の中盤頃まではせいぜいQSが精一杯だった程度の投手が、長いイニングを消化する為に必要な冷静さを驚くべき早さで身につけてきた事を改めて感じます。

今回は水をぶっかけられる事は無かったようですから立ち上がりも良い投球を次回は期待したいものです。

 

その大瀬良以上に冷酷さを相手に見せつけたのは最終回に自演で相手に連日連夜相手チームに逆転のチャンスを与えながら最終的に試合を締めて相手に絶望を味合わせるという趣味の悪い投球を見せた中崎翔太…。

ではなく、いきなりの先制2ランを放つと、5回には俊英の希望に溢れる逆転弾をフイにする同点適時打と相手チームとファンが嫌がる場面でことごとく大活躍を見せた鈴木誠也でしょう。

その姿はまさに相手チームにとっては冷酷かつ残忍ですが、何事も小さくまとまりがちで優しい選手の多いチームの主砲としては本当に素晴らしいものがあります。

打率、打点と2冠王をひた走る数字以上に、その質もこれまでのカープの4番としては突出したものになりつつあるように見えて頼もしい限りです。

 

正直、一昨年前に4番に定着して以来若くして当たり前のように活躍する彼の姿と「カープが勝っても負けても気に入らないプレーを積極的に書く」というこの日記の主旨と相容れない為、あまり言及する事がない選手でしたが、ここ最近はそう言っていられない活躍ぶり。

今日の試合尚でゃこういう選手が中軸にいると周りが多少打たなくてもある程度得点は出来てしまう恒例でしょう。

素晴らしい限りです。