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カープと趣味の日記

7/21(日)○「不条理で不思議で変なチーム」(カープ2019)

広島東洋カープ2×-1読売ジャイアンツ

14回戦(カープ9勝4敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 今村2勝

敗戦投手 マシソン1勝2敗1セーブ

 

本塁打

(C)西川6号①

(G)-

 

打点

(C)西川①鈴木①

(G)丸①

 

投手

※数字は失点

(C)九里①-フランスア-今村

(G)桜井①-デラロサ-中川-マシソン①

 

先発、九里が8回1失点と好投すると救援陣も連夜の無失点。

打線は西川の先頭打者ホームランで先制も以降は音無し。

投手陣の頑張りの末、延長10回裏鈴木の適時打で、サヨナラ勝ちを納めカード3連勝。

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過去最低レベルともいえる貧打に加えて先発が試合を作れない展開が続いたにも関わらず、2連勝でカード勝ち越しを決めたカープ

初戦が始まる前はどうシュミレートしても3タテされてしまうと言っても過言でないくらいまったく期待できなかっただけに大きな驚きを感じたのは私だけではなかった筈です。

そして、交流戦明け以降では初の勝ち越しをリーグ優勝が決定的な相手チームから奪ったという事実に十分満足した事だったでしょう。

ましてや今日の先発はプロ入り初完封を見せた後は何とか試合を作るのが精一杯という投球が続いて九里亜蓮ですから多くの望むは無意味というもの…だったのですが待っていたのはさらなる驚きでした。

正直、ここまでの九里の投球を振り返ると大瀬良大地や床田寛樹がまったく抑える事が出来なかった相手打線を前にしてはさすがに今日は早々に失点を重ねるというのは容易に想像できました。

しかし、今日は完封を飾ったイーグルス戦を彷彿させるような素晴らしい投球を披露してなんと8回を95球1失点。

正直、援護さえあれば完投も狙えたかと思えます。

もっとも、先発投手がこういう投球を見せたとしても勝ち星がつかないのが今季のカープのさだめ。

残念ながら今日の九里もそのご多分に漏れませんでした。

以前にも書きましたが、内容の割に投手の栄養たる白星にあまりにも恵まれていない状況ではモチベーションを上げ続けるのは困難。

今日の投球で幾分かは耐えてくれそうですが、これがどこまで続くか。

大瀬良や床田が崩れてしまった状況も加味すると今後の心配の方が勝ります。

 

一方、リリーフ陣はカイル・レグナルトの勢いに完全に陰りが見えたにも関わらずリーグ屈指の相手打線を前にこの3連戦で僅か1失点。

このカードで望外中の望外とも言える3連勝を飾る事が出来た一番の要因は間違いなくブルペン陣の奮闘である事に間違いはないでしょう。

何しろ先発が試合を作れず打線もなかなか反撃が出来ない状況で耐え抜いた訳ですから。

特に中村恭平が故障し、中崎、一岡に続いてレグナルトも調子を落としている中で出てきた今村猛の存在が大きいのは言うまでもありません。

一方、見事3試合連続で無失点に抑え徐々にクローザーに慣れてきたようにも見えるヘロニモ・フランスアはやはり安定感に不安を抱えているのでこれまた余談を許しませんが…。

とにかく、この状態であと何人か実績のある投手の帰りがあるのを待つしかないでしょう。

 

それにしても、あれだけ負けまくって挙げ句に完全崩壊したチームがぶっちぎりの首位で優勝がほぼ確実なチームに3タテとは…。

本当に勝負事とは不条理で不思議なものだし、変なチームだとつくづく実感します。