吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

10/18(月)●「タイトル優先であったとしても」(カープ2021)

阪神タイガース1-2広島東洋カープ

23回戦(カープ12勝11敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 伊藤将9勝7敗

敗戦投手 九里12勝8敗

セーブ投手 スアレス1勝1敗42セーブ

 

本塁打

(C)-

(T)-

 

打点

(C)長野①

(T)坂本①糸井①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里②-高橋樹-コルニエル

(T)伊藤将-岩崎①-スアレス

 

先発九里は11奪三振も7回途中で力尽き2失点で降板。

打線は5回途中までパーフェクト投球を許す貧打で中盤以降の反撃も及ばず。

終盤に1点返すも最後まで打線が繋がらず連勝が3で止まる。

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6連勝の後に3連勝を飾って10/20の読売戦の結果によっては自力CSの可能性も復活する状況のカープ

一方、相手の阪神も明日からスワローズとの直接対決を控え今日の試合結果によっては地元で胴上げを決められる可能性が高まるというこれまた微妙な状況。

何より優勝争いをしている相手チームからすればカープのような下位チーム相手に本拠地で5連敗にシーズン負け越しが確定と敗れれば屈辱まみれでしたからさすがに敗れるわけには行かなかったかと思えます。

また、お互いに先発投手が自身初の最多勝を狙う九里亜蓮と、近年稀に見るハイレベルな新人王争いの好捕でもある伊藤将司でしたから個人タイトルの観点からでも注目ではありました。

そんな試合は好投手同士の熱投…というよりお互いの貧打合戦と言って良いぐらい拙攻が目立つ試合でした。

 

走者は出せども好機で決定打が出ない相手チームとそもそも走者自体がなかなか出ないこちら…。

8回表に長野久義の適時打で1点返した直後の無死1塁で曾澤翼の打球を捕球した左翼手の板山祐太郎によるプレーが微妙な判定でアウトになるという不運もありましたが、打線はそもそも前半にあまりに打たな過ぎたのが全てだったかと思います。

 

こういう展開になると嫌でも目立つのが前回前々回と先発の代え時に失敗して相手の猛追を許した継投ですが…。

明日から2日間の休養と日程に余裕がある状態でリリーフは比較的潤沢に出せる状況で九里を続投させたのはその後追加点を許して途中降板となった事からも議論にはなるかもしれません。

しかし、未だに自力CSの可能性すら復活してない状況ですから少しでも九里にタイトル獲得の可能性を与えるという観点から見れば極めて妥当かつ常識的な判断でしょう。

そもそも九里の後に出たのが高橋樹也だった事から分かる通り結局継投したところで栗林良吏も島内颯太郎も今日は出せなかったのですから。

それを考えるとなおの事打線にはある程度の援護は欲しかったと思えます。

何よりこれで伊藤将司とは3戦対戦して防御率0点台で一度も勝ち星を挙げる事もなくシーズンを終える事となりました。

あれだけ一方的にボコボコにされていた西勇輝秋山拓巳からようやく勝ち星を取れるようになったのに、また新たにカモにされる投手を発見したとも言えそうです。

10/17(日)○「再び自由な挑戦者として」(カープ2021)

阪神タイガース2-4広島東洋カープ

22回戦(カープ12勝10敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 玉村4勝7敗

敗戦投手 秋山10勝7敗

セーブ投手 勝敗セーブ

 

本塁打

(C)林①宇草①鈴木誠37号①38号①

(T)ロハス・ジュニア8号②

 

打点

(C)林①宇草①鈴木誠

(T)ロハス・ジュニア②

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-森浦-島内-栗林

(T)秋山③-及川-小川-アルカンタラ①-馬場

 

先発玉村は7回途中で本塁打を浴び力尽きるも6回まで無失点の好投。

打線は3回表に林と宇草の本塁打で先制に成功すると鈴木誠也も2本の本塁打と一発攻勢。

終盤に追い上げを受けるもリリーフ陣が凌いで3連勝。

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カープの好調以上に読売の大失速により期せずして巻き起こった最終版でのCS争い。

一応、天王山と見られた昨日の東京ドームでの読売との最終戦は何とか勝利を収めて3位とのゲーム差は3.0となりましたが…未だに自力でのCS進出の可能性がなく残り8試合は1試合除いて全て優勝争いをしているスワローズと阪神との対戦。

どう考えてもCS進出は現実的な事には見えないのですが…そんな試合で躍動したのはここまでの盛り返しに貢献してくれた若い選手たちでした。

昨日中5日で登板した森下暢仁と入れ替わる形で中10日での登板となった玉村昇悟でしたが、初回から走者を背負うなど決して圧倒的ではないもののその特徴的な直球を活かして凌いでいって6回まで無失点の好投を見せてくれました。

7回 0/3を2失点で抑えた前回登板からの勢いを持続した形で改めて下位指名で入団した2年目高卒左腕としては異例ともいえる本当に素晴らしい活躍です。

 

一方、打線は年間の勝利数の半分をカープ戦から稼ぎ出していて長らくカモにされ続けている秋山拓巳の前に今日も拙攻が続くかと思った3回表に林晃汰と宇草孔基が本塁打を放ち2点を先制する事に成功しました。

いずれも某打撃コーチの言うところの「不思議なストレート(笑)」を駆使する秋山相手に中途半端な打撃を見せた他の選手と異なり思い切ったスイングで結果を残してくれました。

この二人もやはりいずれもプロ入り3年目以内の若い選手で玉村同様に若さゆえの思い切りの良さと溌溂さがチームを引っ張ってくれたといえるでしょう。

かつて25年ぶりの優勝を決めた際は彼らと同じ立ち位置にいて飛躍した鈴木誠也が直後に2本の本塁打で続いたのは偶然には思えません。

むしろ、今日の2打席目以降の鈴木誠也はあの時と同じ「自由な挑戦者」だったように見えます。

これで誠也は首位打者争いをリードする事が出来たばかりか、本塁打王まであと1本と迫って二冠王の可能性すら現実味を帯びてきました。

もっとも、彼ら若い力に続いたのはその鈴木誠也ぐらいで試合全体から見れば拙攻の連続になってしまったのは残念です。

おっとり刀でCS争いという目標が朧気ながら見えて来たもののチームの一体感はさほどでもないのは気のせいではないでしょう。

 

また、今日も昨日に続いて結果的には7イニング目の代え時に失敗して一時同点のピンチを迎えてしまいました。

もっとも、昨日の森下とは異なり玉村は休養十分ですから行けるところまで行かせるという考え自体は決して間違いではなかったのですが、前回もやはり100球超えた当たりから抑えられなくなっていた場面を見るとベンチには配慮が欲しかったとも思えます。

また、その後の継投ですがこれまた昨日に続いて疲労が溜まっていると思われる栗林良吏が苦しむ一方で、7回と最終回を繋ぐ島内颯太郎が対照的に安定した投球を見せてはくれました。

失点を喫して荒れそうになる危険を孕んだイニングでの安定した投球を見せている島内は場合によっては僅差でも栗林を温存せざるを得ない状況もあり得るシーズン最終版で大きな鍵になるかもしれません。

もっとも、リリーバーとしては悲惨極まりないその防御率とWHIPを見れば分かる通りいつ打ち込まれるか気が気でない投手でもありますが…。

10/16(土)○「唐突な天王山」(カープ2021+カープ観戦記)

読売ジャイアンツ7-8広島東洋カープ

25回戦(カープ12勝12敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 森下8勝7敗

敗戦投手 高橋11勝9敗

セーブ投手 栗林1敗34セーブ

 

本塁打

(C)宇草3号①鈴木誠36号①菊池涼②

(G)ウィーラー14号①

 

打点

(C)宇草①菊池涼③林②鈴木誠①小園①

(G)ウィーラー③中島①末原①岡本②

 

投手

※数字は自責点

(C)森下⑤-森浦-島内-栗林②

(G)高橋④-戸根③-田中-鍵谷①-畠-デラロサ-中川

 

先発森下は再三走者を背負う投球ながら6回まで無失点で凌ぐも7回に暗転。

打線は初回に宇草の先頭打者本塁打と連打で4得点など序盤から大量得点を奪う。

7回裏に森下が崩れ最終回には一打同点まで追い込まれるも逃げ切り2連勝。

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オリンピックやコロナウイルス感染爆発に伴う自粛などで、6月以来行けていなかった東京ドームでしたが、今日が今季最後の試合。

試合前は8月に行く予定だった戦没プロ野球選手の鎮魂碑に立ち寄る事もできました。

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思えば、4月に今年最初にこの球場に赴いた際は当日から緊急事態宣言が発令されて、アルコール類は勿論、食品の持ち込みすら禁止という事態でしたが…売り子含めてアルコール飲料の販売も再開されていました。

もっとも、売り子は客席に立ち入っての販売は出来ずコンコースでひたすら試合終了間際まで立っての販売でまるで昔のダフ屋みたいです。

普段、私はこの球場の中では飲食物は買わないのですが…あんまりにも見ていて可哀想だったので1杯だけ購入してしまいました。

良く考えたら上京して10年以上経ちますがここでビール買ったの初めてかも…。

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また、今日はアルコール販売再開に加えてビジター側も応援団の応援活動が再開されていました。

応援団といっても太鼓だけの細やかなものですが、それでもあの賑やかさがほんの少しだけ戻って来て嬉しいですね。

今季は球場で応援団が演奏した音源を自軍の攻撃中に再生している球団が多いですが…プロの演奏家でもない人たちのたいして上手くもない演奏を聴き続けるのは個人的にははっきり言って苦痛でした。

カープファンの間でもマツダスタジアムで応援歌を場内で再生すべきという意見もありますが…今なこんな感じで太鼓だけで良いかと思います。

 

2度の6連勝に3カード連続勝ち越しという今更なカープの好調さもありますが、それ以上に9連敗という読売の考えられないような大失速のおかげで何故かCS出場争いの天王山争いとなったこの試合。

正直、残り9試合で自力CSの可能性すらない状況であまりに非現実的な与太話にしか私には思えませんが…まあ、冴えないシーズンを我慢してきたファンに最後最後で盛り上がる要素があるのは良いのではないでしょうか。

それを首脳陣も意識したのか今日の先発にはローテーションをずらして森下暢仁を投入してきました。

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正直、可能性が限りなく上辺だけの天王山という状況かつ本人も二桁勝利の可能性は事実上消滅している以上は、今になって中5日で投げさせる必要があるとは私には思えませんでしたが…。

しかし、打線が宇草孔基の先頭打者本塁打で初回に幸先よく4得点を先制した事もあり、ところどころ不安定な場面のありながら6回まで無失点と好投を見せてくれました。

7回裏の惨劇ともいえる大量失点は大変残念ではありますが、シーズン開幕から中断期間も含めて投げ続けて心身とも疲れ切っている投手にたいしてもう少しベンチは配慮すべきだったのではないでしょうか?

9回裏に登板し、左肩辺りを気にするアクシデントもあり、上本崇司の好捕がなければ今季初のリーグ戦での救援失敗になっていたであろう栗林良吏共々、こういう上辺だけのCS争いで無理な起用し続ける必要があるか改めて疑問です。

 

一方で、打線は序盤から一発攻勢と連打で面白いように得点を重ねて、7回以降の相手の猛反撃を凌ぐ為の「原資」を序盤で稼ぎ出せました。

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また、前回に続いて最多勝争いをしている高橋優貴に勝ち星を与えず九里亜蓮の援護にまたしても成功した形。

もっとも、終盤以降は拙攻が目立ったのは確かです。

特に3点差に追いつかれた直後の9回表1死1塁3塁で打者も走者も俊足であるにも関わらず無理にスクイズを試みた場面に至っては今季多くのファンを呆れさせた河田雄祐ヘッドコーチの「機動力野球ごっこ」の象徴とも呼べる酷さと言えるでしょう。

一応、この上辺だけの天王山を勝利することは出来ましたが、攻守においてベンチに対する不満と不振は相変わらずのものと呼べそうです。

そうである以上はこれは「CS争い」などという高尚なものではなくまだまだ「数字上可能性が残っているだけ」という事かと思えます。

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再び個人的な話に戻しますと…

これで、今季の東京ドームでの観戦はあれだけチームが低迷しているにも関わらず3戦3勝(チケットを確保しながら行けなかった試合も含めると5戦5勝!!)で終える事となりました。

もっとも、その内容は、1戦目は7点差を終盤に追いつかれ、2戦目は8回1死まで無安打で抑えられ、3戦目も終盤に一打同点まで追いつかれるという非常に見ていて息苦しい試合ばかり…。

というより、なぜ私が東京ドームに行った試合は全てこうなってしまうのか…?

こういう下位に低迷しているチームを応援している以上は贅沢な事かもしれませんが、もうちょっと落ち着いた試合が来季こそは見たいものです。

試合終了後に応援団の音頭でおよそ2年ぶりに行った勝利後恒例の「三本締め」に感動しつつそんな事を考えてしまいました…。

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10/14(木)○「長崎から来た二人」(カープ2021)

広島東洋カープ5-3横浜DeNAベイスターズ

回戦(カープ勝敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良9勝5敗

敗戦投手 ロメロ4勝3敗

セーブ投手 栗林1敗33セーブ

 

本塁打

(C)鈴木誠35号①

(De)-

 

打点

(C)鈴木誠①小園②西川①松山①

(De)柴田①-楠本①-宮崎①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良②-森浦-島内①-バード-コルニエル-栗林

(De)ロメロ②-田中健-平田-三上-砂田

 

先発大瀬良は再三走者を背負う投球で6回6被安打2失点で降板。

打線は相手のミスに付け込んで中盤に5得点も突き放せず。

8回以降で投手4人を投入する継投で逃げ切りに成功しカード勝ち越し。

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今季ドラフトが終わっても12球団で唯一未だに戦力外通告が一人も出ていないという異常な状態だったカープでしたが…試合前に発表された戦力外リストに今村猛の名が入っていたのに驚いたファンは私だけではないでしょう。

3連覇を達成したチームのブルペンの中核を担った投手であるばかりでなくまだ30歳という若さ。

今季も二軍で試合には出ていたので故障で全く投げられないという訳でもないというのですから…。

とはいえ高卒で入団して2年目から勝っても負けても投げ続けて50試合連続登板を果たし3連覇時には2年連続で65試合以上の登板。

特にキャリア前半での酷使はその後の野球人生に深刻な影を落としたのは想像に難くありません。

一部では現役引退という報道も出ていますが、今は彼の今後に向けての決断を見守りたいと思います。

 

偶然ながら今村が戦力外通告と日となった今日の試合での先発は大瀬良大地。

言うまでもありませんが、大瀬良と今村は同い年かつ高校時代から同じ長崎県内でしのぎを削ったそれぞれ全国に名を轟かせたうえに、プロ入り後はそれぞれカープの3連覇に貢献し、広島と長崎の人々を熱狂させてくれた二人。

カピバラ兄弟の長男と次男」などという球団と「大本営」が考えた販促用のチープなあだ名で呼ぶのが失礼なぐらいに奇妙かつ強烈な縁で結ばれた右腕同士です。

大瀬良も試合の出来事を意識して今日はマウンドに上がる際の登場曲をわざわざ今村が使用していた曲に変更するという粋な計らいを見せてくれました。

相手は過去、本拠地ではなかなか勝てていないというベイスターズ相手でしたがいつも以上に気合は入っていたかと思います。

しかし、そんな事とは裏腹に制球は最後までアバウトで何とか6回を2失点ながら内容的には何とかギリギリで踏みとどまるのが精一杯という苦しい投球。

学生時代からのライバルでプロに入って以降は盟友という同級生の事で気合が空回りしてしまったのかもしれません。

本人も不本意でしょうが、それでも2年ぶりの二桁勝利まであと1勝と迫ったのは何よりです。

 

一方、大瀬良以上に苦しかったのが記録に残るだけでも3つのエラーを重ね5失点を喫した先発投手の自責点が僅か2という事からも分かる通り半ば相手が自滅してくれたにも関わらず突き放せなかった打線と、8回表2死無走者から3人も投手を費やし一打同点のピンチまで招いたリリーフ陣。

特に後者はほとんど放送事故にしか見えない通訳のフェリシアーノ氏の無茶苦茶な通訳でロベルト・コルニエルの自身初となるヒーローインタビューが場内の笑いを誘う事になった事をもっても覆い隠す事が出来ないぐらいの酷さだったかと思えます。。

かつて今村が文字通り身を削ってまで守り続けたブルペンが栗林良吏という稀代のルーキーの力を以てしても今はこれほど無残な事になってしまったという現実を改めて思い知らされた気分です。

10/13(水)●「現実的に見つめて」(カープ2021)

広島東洋カープ3-9横浜DeNAベイスターズ

23回戦(カープ12勝9敗2分け)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 ピープルズ3勝4敗

敗戦投手 床田3勝4敗

 

本塁打

(C)-

(De)佐野①牧22号①

 

打点

(C)小園①西川①菊池涼①

(De)知野①佐野②牧②宮崎②戸柱②

 

投手

※数字は自責点

(C)床田⑦-菊池保②-コルニエル-ケムナ

(De)大貫②-ピープルズ-シャッケルフォード-櫻井-伊勢

 

先発床田は4回まで無失点も5回に7失点でノックアウト。

打線は3回裏に集中打で3点を先制するもその後は拙攻。

5回から2イニングで9失点を喫する大敗で連勝が6で止まる。

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今日の「大本営」こと中国新聞にはカープが残り試合で読売を逆転する条件なる表を載せていましたが、あまりにも非現実的かつご都合主義な内容に吹き出してしまったのは私だけではないでしょう。

また、「今日勝てば今季初の7連勝」と言っても3シーズン連続のBクラスが事実上確定している今となっては今さらな話になるだけでしたが…それにしても久しぶりに悲惨極まりない惨敗となってしまいました。

まあ、今さら上位チームが熾烈な優勝争いをしている最中に火事場泥棒の如く連勝を重ねる程度のチームですから所詮はこの程度という現実を見せてくれたに過ぎません。

 

試合自体はここまでQSを積み重ね続け後半戦もっとも安定した先発にして2度の6連勝の立役者だった床田寛樹がまずまず安定した立ち上がりを見せて打線も連打で3点を先制と非常に理想的な序盤ではありました。

突然5回表に床田が四球連発と連打を浴びたすえに試合をぶち壊してしまった形ですが、彼で負けたら仕方ないと思うしかないのかもしれません。

残り試合から考えて次回の登板があるのかは微妙なところですが、最終的に相手打者を抑えた形でシーズンを終えてくれることを祈りたいと思います。

 

一方、二桁安打で3得点という「今季の十八番」をまたまた披露してくれた打線。

宇草孔基と林晃汰が揃って猛打賞を見せてはくれましたが、肝心の鈴木誠也と坂倉将吾が揃って5タコで完全に足を引っ張った形になったのは残念。

昨日までのチーム内の熾烈な首位打者争いは一転して早ければ明日にでも揃って近本光司や桑原将志にぶち抜かれる可能性が出てきました。

チームの順位にしろ個人タイトルにしろ正直、ここまで勢いだけでやってきている部分が多々あるので今日これだけ大きく躓いた以上は立て直すのは難しい気がします。

即ち、誰もタイトルを獲得出来ない可能性が高いのは勿論、チームの順位にしても最も確率が高いのは最下位という現実を私たちファンは改めて見つめなければならないのでしょう。

10/12(火)○「主役だけが輝く」(カープ2021)

広島東洋カープ3-0横浜DeNAベイスターズ

22回戦(カープ12勝8敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里12勝7敗

敗戦投手 東2敗

セーブ投手 栗林1敗32セーブ

 

本塁打

(C)鈴木誠34号①

(De)-

 

打点

(C)鈴木誠

(De)

 

投手

※数字は自責点

(C)九里-島内-バード-栗林

(De)東①-エスコバー

 

先発九里は序盤、制球に苦しむも以降は立ち直り7回1安打無失点の好投。

打線は4回裏に鈴木誠也の適時打で先制も7回までわずか1失点。

8回裏に鈴木誠也の2ランで追加点を挙げリリーフ陣も無失点で完封勝利し5連勝。

今季ベイスターズ戦での勝ち越しを決める。

栗林は新人歴代単独2位記録となる32セーブ目。

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シーズン中の順位でウェーバーの順番が決まるという変則的なルールにあって、うっかり4位に入ったばかりにウェーバーの順位が真ん中になったばかりか、1位指名のクジもことごとく外して2012年以来のハズレハズレ1位での獲得となり、そこだけ切り取れば散々な内容だったドラフトから一夜明けたカープ

今日からはベイスターズとの今季最後となる対戦カード初戦。

世間的に見て今宵のスポーツイベントで多くの注目を集めるのはサッカー日本代表の試合であり、次いでセパ両リーグで繰り広げられる激しい優勝争いであり、マツダスタジアムでのBクラス確定チームのブービー争いなど何の注目にも値しないの自明の理ですが…。

今日の試合に関してはそうでもなかったかもしれません。

牧秀悟や奥川恭伸といった有力なライバルたちを相手に近年稀に見る新人王争いを繰り広げる栗林良吏は勿論ですが…

先発の九里亜蓮は自己最多記録の更新と並行して最多勝争いを演じており、首位打者争いも鈴木誠也に加えてここ5試合の打率が7割超えとなり再び打率がリーグトップに返り咲いた坂倉将吾が争うという構図。

もっとも、10勝前後の投手がダンゴ状態の最多勝争いも、打率0.320前後の打者が僅か4人で争う首位打者争いも新人王争いに比べると全く盛り上がりに欠ける事は否めませんが…。

 

その主役のうちの一人である九里亜蓮は初回から四球連発の不安定な立ち上がりを見せたものの中盤以降は落ち着いた投球を見せてくれました。

自身キャリア初の二桁勝利を飾ったうえに自己最多の勝利数を更新中のわりには防御率もWHIPもボロボロな数字が示す通り勝ち星のわりには微妙な投球が続いていた彼でしたが…今日は久しぶりにその勝利数に説得力を与えてくれたように思えます。

とはいえ、それを援護する打線は3回までトミージョン手術明け2戦目の東克樹の前に先制点こそ入れたもののほとんど見せ場がない拙攻。

鈴木誠也こそ試合の全得点を叩き出す3安打3打点の活躍を見せてはくれましたが、それ以外だと打線で試合にまともに参加していたのは2安打を放っていずれもチャンスメイクに成功した小園海斗ぐらいの体たらくでした。

最終的に僅差のリードを最後は栗林が締めて試合前から注目された…というか試合を見る価値がそれぐらいしかもはやないともいえる主役3人がヒーローインタビューを受けるという結果にはなりましたがこういう下馬評の試合だからこそ主役以外で目立つ選手も出てきて欲しかったと思えます。

そういう点では今さらの6連勝と並んで喜ばしい事ではあるのですが、一抹の寂しさも覚えます。

お立ち台でいきなり奇声を上げるパフォーマンスを見せるもアナウンサーの声と被ってしまい仕込んだネタが見事にすべった栗林のようで…。

10/10(日) ○「苦しき7勝目」(カープ2021)

広島東洋カープ3-1読売ジャイアンツ

24回戦(カープ11勝12敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 森下7勝7敗

敗戦投手 高橋11勝8敗

セーブ投手 栗林1敗31セーブ

 

本塁打

(C)-

(G)丸20号①

 

打点

(C)林①西川②

(G)丸

 

投手

※数字は自責点

(C)森下-島内①-栗林

(G)高橋③-畠-中川-デラロサ

 

先発森下は序盤から得点圏に走者を背負う投球も耐えて7回を無失点で投げ切る。

打線は初回からの好機を活かしきれず中盤の3得点のみに留まる。

2番手島内が被弾も以降は抑えて逃げ切りカード3連勝。

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昨日に続いて季節が逆戻りしたかのような過酷な暑さの中でのデイゲームとなったこの試合。

昨日の時点で既に2カード連続の勝ち越しを決めたので喜ぶべき状況ですが一方で、複雑な気分でもありました。

というのも、プレーオフ進出の可能性はとっくの昔に事実上消滅しているうえに、うっかり4位に浮上したばかりに明日行われるドラフト会議での2巡目以降のウェーバーの順番も12球団中真ん中とある意味では下位が確定している球団としてはある意味最悪のシナリオではあるからです。

もっとも、今日に関しては「後半戦に入って勝利がない」という言葉が半ば自己紹介の一部と化してしまったあの不幸な森下暢仁が先発する試合でしたから前の2戦以上に勝って欲しいと願ったファンは私だけではなかったでしょう。

試合は作ってはいるにも関わらず、あまりにも勝てないので先日は同期入団で年下の玉村昇悟からヒーローインタビューの最後で心配される始末で、何より国際大会で3勝も挙げた英雄に対して勝ち星がないのはチームにとっても恥以外の何物でもなかったでしょう。

とはいえ今日の森下はいつ大量失点を喫しても何ら不思議ではないぐらいに全体的に苦しい投球。

初回から3イニング連続で長打を許して得点圏に走者を背負うと中盤は持ちこたえたと思いきや6回7回に再び危機を迎えるという姿にはハラハラされました。

おまけにこれまた例の如く打線は拙攻を繰り返したうえに投球の途中に鳩がグランドに乱入してくるなども不運も続いて私も含めて見ているファンは気が気ではなかったでしょう。

ついでにいえば今日の中継の解説者は何故かクリケットの選手でしたし…。

それだけに9回に栗林良吏が何とか抑えて勝利を掴んだ時は本当にホッとしました。

残り試合数から考えて入団から2年連続となる二桁勝利の可能性は無い状況ですが、残り2試合程度と思われる登板で何とか取り戻して欲しいものです。

 

一方、結果的には森下に久しぶりの勝利をもたらしたうえに今日の相手先発である高橋優貴と最多勝争いをしている九里亜蓮を援護する事にも成功した打線でしたが…2回から3イニング連続で無死から得点圏に走者を進めながら林晃汰の内野ゴロでの得点のみに終わるなど、全体的に見れば拙攻に次ぐ拙攻でイライラさせられました。

特に4回裏の無死3塁からボール球を振った挙句、前進守備の内野の正面に力ないゴロとなった菊池涼介などはわざとやっているのかしか思えないぐらいの酷さで怒りすら感じます。

一応、良い形で今週は終わる事は出来ましたが来週で貧打に逆戻りしても何ら不思議ではありません。

しかし、そんな中でも3打数3安打で宇草孔基と並んで猛打賞となった坂倉将吾は首位打者の話題を振られて怯えまくっていた一昨日以降も安打を重ねる事になったばかりか鈴木誠也すらあっという間に追い抜いてしまいました。

まあ、これたまここからまた調子を落としていくのは想像に難くはないですが…どこまで行けるか楽しみではあります。