吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

5/1(日)●「鯉のぼりの季節まで」(カープ2022)

中日ドラゴンズ4-0広島東洋カープ

8回戦(カープ2勝6敗)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 柳3勝1敗

敗戦投手 玉村1勝1敗

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)-

(D)ビシエド②柳①木下①

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-遠藤①-矢崎-ケムナ

(D)柳-ロドリゲス-R・マルティネス

 

先発、玉村は3回に2点を先制されるとそのまま代打を送られ降板。

打線は序盤の好機を活かせず4回以降は2塁すら踏めない連日の拙攻。

リリーフ陣も中盤以降に失点を喫して2連敗でカード負け越し。

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この1週間で先発投手がマウンドにいる間に奪った得点はたったの5得点という惨状の打線。

そして相手先発は前回対戦時に完封負けを喫した柳裕也とあって、得点はおろかノーヒットノーランの可能性すら危惧されました。

もっともノーヒットノーランの可能性は初回にあっさり防ぐ事は出来ましたが…それだけの事でした。

4回以降は2塁すら踏めない拙攻で結局は予想通りの無得点と打線は無様姿を晒す結果となりました。

決して好調とは言えず四球を連発しようが味方がエラーをしようが「この程度の奴らに点を取られる筈がない」という自身が相手投手から溢れていた以上、恐らく何回対戦しようがこのチームが柳から得点を奪う事は未来永劫ないとすら思えます。

 

打線はどうせ得点を出来ず負ける事も必然であった試合ですが、そうなると注目すべきは玉村昇悟がどこまで粘れるかという事でしたが…

それについてもあっさり4回表に代打を出されて降板した事で見るべきものは無くなってしまいました。

先制を許したもののその後を考えると、せめて5回ぐらいまではマウンドに立たせるべきであったように思えます。

そもそも、このチームの控え野手はどいつもこいつもプロ野球の一軍にいていいレベルでないないのですからあそこで代打を出しても無意味な事は分かり切っていた事でしょう。

これで今週は先発投手が5戦中3度もQS以上を成し遂げたのも関わらず勝利を得たのは僅か1勝という許しがたい結果。

元々、チーム編成からして間違いしかなかった打線は案の定、相手先発のQS製造機と化し、それどころかリリーフ陣も完全に崩壊しました。

これだけ弱いにも関わらず現在、辛うじて勝率は5割以上をキープしていますが…残念ながらあれだけ開幕当初で悲惨な結果を残して現在最下位の阪神に追い抜かれるのも時間の問題かと思えます。

カープは鯉のぼりの季節まで」とはよく言ったものです。

4/30(土)●「使用者責任」(カープ2022)

中日ドラゴンズ4-2広島東洋カープ

7回戦(カープ2勝5敗)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 ロドリゲス1勝

敗戦投手 中崎1勝4敗

セーブ投手 R・マルティネス1敗7セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)西川①マクブルーム①

(D)阿部①石川①加藤①福留①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下②-中崎②-塹江

(D)松葉-祖父江-清水-ロドリゲス②-R・マルティネス

 

先発、森下は被安打8で2失点も粘りの投球で7回を投げ切る。

打線は序盤の好機を活かせず3回以降は7回まで1安打と連日の拙攻。

8回表に4連打で追いつくも直後に中崎と塹江が打ち込まれて惨敗。

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打線が打てずリリーフも頼れないという状況のチームにおいては勝利を得るためには先発が完投するしかない…。

実際に、昨日の大瀬良大地は見事にそれを成し遂げましたが、さすがに連日それを望むのは難しい事です。

とはいえ、今日の森下暢仁は決して被安打8に与四球3と好調とは言い難い内容でしたが、それでも大崩れは防いで7回2失点で投げ抜いてくれたのは見事でした。

何より、前回対戦時はまさかの2回8失点と打ち込まれた相手打線にしっかりと雪辱してみせたのも何よりです。

それだけにこの森下が投げている間にたった1得点すら取れなかった打線と降板直後のマウンドをメチャクチャにした愚か者には本当に頭にきます。

 

打線は、この3試合で先発投手に与えて援護はたったの3得点。

今日も序盤の好機を活かせなかった後の3回以降は7回まで1安打しか放てないという犯罪的な拙攻でした。

8回表に幸運にも安打が繋がってようやく追いつくことはできましたが…尚も1死1塁3塁で外野フライの一つも打てない勝負弱さの方が重要かと思えます。

その場面も含めて特に好機でことごとく凡退した坂倉将吾が完全なブレーキになっていたがやはり大きかったのかもしれません。

複数のポジションをこなしながら結果を残している坂倉ですが、今日は自身にとって「もっとも不向きなポジション」での出場となったのが恐らく重荷になっていたのでしょう。

曾澤翼のコンディション不良により石原貴規を昇格させましたが、捕手を坂倉に任せる事についても考え物です。

 

一昨日の広島での試合の焼き直しのような8回裏の試合を壊した愚か者の愚行についてはあまり語るべきものはないでしょう。

何より、彼の名前を聞いた時点で試合を諦めたファンは私も含めてそう少なくはない筈ですから。

そう考えると、彼自身の不甲斐なさよりも、彼がもはや誰に投げてもアウトを取れないのは分かり切った事だったにも関わらず、何事もなかったかのように起用したベンチの非常識さと無神経さに怒りを覚えます。

そもそも今週はリリーフがまともに機能した試合が皆無なのに配置転換も入れ替えすらしていないとはどういう了見なのか理解に苦しみます。

新外国投手はどうなったのでしょうか?

永遠に起用せずにシーズンを終えるのでしょうか?

辛うじて貯金が残っている状態なのですから色々と投手を試すのは今しかない筈なのに手遅れになるのを待つかのようなベンチでは残念ながら今後はこんな試合ばかりになる事でしょう。

4/29(金)○「球団通算4500勝」(カープ2022)

中日ドラゴンズ0-1広島東洋カープ

6回戦(カープ2勝4敗)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 大瀬良4勝1敗

敗戦投手 高橋宏2勝2敗

 

本塁打

(C)堂林2号①

(D)-

 

打点

(C)堂林①

(D)-

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良

(D)高橋宏①-田島-山本-藤嶋

 

先発、大瀬良は2塁すら踏ませない投球を見せ被安打2で9回を投げ抜く。

打線は7安打も繋がりに欠け5回表の堂林の本塁打による1得点のみに留まる。

最後まで安定した大瀬良の投球が勝利を引き寄せ連敗を2で止めて球団通算4500勝を達成。

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打線は打てずリリーフ陣は打ち込まれるという散々な結果と内容で本拠地で2連敗を喫したカープがやって来たのはナゴヤドーム

前回の対戦時は開幕6連勝を飾って乗り込みながら見事にスイープを食らった場所でもあります。

打線は頼りにならず、リリーフも僅差でマウンドを任せられる投手が皆無というチームにあって勝利を得るには先発投手の完投を期待するしかありませんが、それは無理な注文というものです。

しかし、その無理な注文を、見事に今日先発を務めた大瀬良大地は成し遂げてくれました。

最近は球数に関わらず試合中盤で疲れが見える事が多かったのですが、今日は最後まで安定した投球を見せて被安打2無四球で9回を投げ抜いたばかりか、2塁すら踏ませない好投。

そればかりか、曾澤翼の負傷退場で試合途中にも関わらず坂倉将吾と捕手が交代するというアクシデントや、全く打線が援護をしてくれないというストレスすらものともせずこの結果ですから称賛に値します。

同時に前回登板時は「今の大瀬良に完投をする力はない」などと愚かで浅はかな事を書いた自身の不明を大瀬良と大瀬良のファンの皆さんに心から謝罪したいと思う次第です。

 

この大瀬良の素晴らしい活躍による2試合に渡って足踏みしていた球団通算の公式戦4500勝も遂に達成されました。

歴史を紐解くとカープ球団が公式戦初勝利を挙げたのは1950年3月14日広島総合野球場での国鉄スワローズとの2回戦。

勝利投手は内藤幸三でスコアは16-1という大勝でした。

そこから数えて4449勝目となる今日の勝利は最少得点による完封勝利というのも何とも奇縁のようなものを感じてしまいますが…それはあくまで試合が終わった後だから言える感慨です。

むしろ、試合中は大瀬良が素晴らしい投球を見せているにも関わらず打てない打線のせいで、最後まで逆転負けの予感でイライラさせられました。

7安打も放ちながら奪った得点は堂林翔太の「交通事故」とも呼べるまぐれ当たりによるものだけ…。

守備面ではそれなり以上に貢献はあった事を加味しても大瀬良の完封に、4500勝達成とこの喜ばしい歓喜の輪に入る資格があるとは思えない選手が何人かいたのは大変残念に思います。

4/28(木)●「結局、元の木阿弥に…」(カープ2022)

広島東洋カープ5-9東京ヤクルトスワローズ

4回戦(カープ1勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大西1勝

敗戦投手 xxxx1勝3敗

 

本塁打

(C)坂倉2号②

(S)-

 

打点

(C)坂倉②堂林①西川①

(S)村上②長岡①オスナ②松本①山崎③

 

投手

※数字は自責点

(C)九里-汚いヒゲ④-島内③-黒原②-森浦

(S)高橋②-梅野-大西-石山③-田口-マクガフ

 

先発九里は被安打3の安定した投球で7回無失点の好投。

打線は4回裏に坂倉の本塁打で先制も終盤まで追加点が奪えず。

8回表に中崎、島内、黒原が5四球の乱調で一挙9失点を喫し逆転負けで2連敗。

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投打共に奮わず惨敗を喫した昨日を経て、今日は九里亜蓮が素晴らしい投球を見せてくれました。

圧倒的とまでは言いませんが、丁寧な投球で得点圏に走者を置いたのは6回表だけで7回を無失点で抑える文句なしの好投。

それだけに昨日同様に繋がらず、坂倉将吾の本塁打のみという打線にはイライラさせられました。

どうしてこのチームの打線は先発が試合を作っている間に得点を重ねられないのかと…。

もっともこの試合の感想がそれだけで済んだのならどれだけ幸せだったことでしょう。

 

何故なら、それらの考えは8回表の愚かな愚かな中崎翔太の愚行で全て吹き飛ばされたのですから…。

今季、栗林良吏に繋ぐセットアッパーを任されながらほぼ5試合~4試合に1回の割合で勝ち試合をぶち壊して来た彼ですから「今日はそろそろ打たれそうだな」という予感はしていしましたが…今日に関しては予想以上の酷さでした。

小園海斗の好プレーで何とか1死取った後に3連続四球を出した挙句、あっけなく同点打を浴びるという考えられない失態で、九里があれほど苦労して守り続けた勝ち投手の権利をたった10分程度でぶっ潰したのは、もはや犯罪としか言いようがありません。

私も他のファン同様にこれまで彼の立ち直りに期待していましたが…何試合か抑えても結局は試合を壊してしまうという姿を何度も見せられた末に、事ここに至っては、はっきり言って、もううんざりです。

少なくとも、金輪際僅差で勝っている試合の終盤では彼の名前はもう聞きたくありません。

この中崎は勿論ですが、その直後に登板した島内颯太郎にしてもベンチが十分な準備をさせなかったという点では多少の同情はありますが…これまた四球連発という酷さ。

更に言えば、島内はこれで2週連続での救援失敗ですから、もはや僅差の7回以降の継投に関しては完全に崩壊したと言って良いでしょう。

昨シーズンも栗林良吏に繋ぐリリーフには悩まされましたが、結局シーズン開幕から1ヶ月程度で元の木阿弥となってしまいました。

そうなると、当分は僅差では日替わりで投手を入れ替える事になるでしょうが…当然ながら今日のような試合は激増するのもまた明白でしょう。

九里の好投が報われなかったのは勿論ですが、ブルペンが崩壊したという現実を突きつけられたという点でも今日の敗北のダメージは計り知れないと言わざるを得ません。

4/27(水)●「流れたのは試合だけでなく」(カープ2022)

広島東洋カープ2-8東京ヤクルトスワローズ

3回戦(カープ1勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 原2勝2敗

敗戦投手 床田2勝1敗

 

本塁打

(C)-

(S)山田5号①村上6号②塩見4号①

 

打点

(C)坂倉①マクブルーム①

(S)山田②塩見③村上③

 

投手

※数字は自責点

(C)床田④-矢崎②-松本①-森浦①-黒原

(S)原②-コール

 

先発、床田は初回から本塁打を浴びるなど崩れ3回4失点で降板。

打線は序盤の好機を活かせず2得点に留まる。

リリーフ陣も打ち込まれて大敗を喫し連勝が3で止まる。

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一時3連敗を喫しながらも週末に延長戦での逆転サヨナラ勝ちで3連勝を飾り良い形で終えた先週。

火曜日の試合は雨天中止となりましたが、流れたのは試合だけでなく先週末に得た良い雰囲気もだったのかもしれません。

先発の床田寛樹は初回に本塁打を浴びると2回にも集中打を浴びて一気に4失点で僅か3回で降板。

床田と言えば、今季は好調揃いの先発陣の中でも開幕から絶好調で防御率もリーグトップだっただけに非常に残念です。

今日は、初回からコントロールが甘く多彩な変化球も陰を潜め、ただただ単調極まりない投球に終始。

何より最初から最後まで疲れ切ったようなようにすら見える表情はいささか心配ではありますが、前回の森下暢仁同様に見事に懸念を払しょくしてくれる事を次回に期待するしかないでしょう。

 

このように先発が早々に打ち込まれると、このチームの打線は安定せず気まぐれ極まりない代物ですから期待するのは難しいのは明白です。

案の定、前回登板時に打ち込まれるなど、今季は好調とはお世辞に言い難い原樹里の前に単調な攻撃に終始しました。

元々、カープ戦をやや苦手にしている投手の筈でしたが、それを忘れてしまうぐらいの酷さで西川龍馬が4安打を放った事すら試合後に気づいたぐらいです。

このチームの打線の中心と言えば5番に座る坂倉将吾ですが、その坂倉が無安打と抑え込まれるだけでこれだけ投手にとって与しやすい存在であるという事がよく分かります。

 

また、今日に関してはここまで全体的に良く抑えていたリリーフ陣も出て来る投手がことごとく失点するなど低調でした。

特に今季初登板でいきなり打ち込まれた森浦大輔に至っては、春先にも関わらずガリガリに痩せた姿と相まって新人ながら昨年の最多登板を果たした過酷さと疲れが未だに色濃く残っている事を示しただけでした。

その後に登板して今日投げた投手の中で、唯一無失点で抑えた黒原拓未がそうならないように祈りたいものです。

 

結局、今日の試合は投手陣が打ち込まれて打線も繋がらず初回の攻防以降は半ば相手の打者が気持ちよく打つ姿を眺めるだけでした。

良い形で終えた筈の週末を経て週明けからこの調子だと先が思いやられますね…。

4/24(日)○「再びミスに乗じる」(カープ2022)

広島東洋カープ5×-4横浜DeNAベイスターズ

6回戦(カープ6勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 塹江2勝

敗戦投手 三嶋1勝1敗1セーブ

 

本塁打

(C)西川2号①

(De)大田2号②牧4号①

 

打点

(C)西川①坂倉②田中広①小園①

(De)太田②

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-黒原①-島内-中崎-栗林-塹江①

(De)大貫①-伊勢-エスコバー-田中健-平田-三嶋②

 

先発、玉村は3回表に先制2ランを浴びるも以降は立て直し5回2失点で降板。

打線は、4回裏に西川の本塁打で1点返すと6回裏に相手のエラーに乗じて同点。

勝ち越された直後の延長10回裏に坂倉の適時打で追いつき小園の犠飛でサヨナラ勝ちを収めて3連勝

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試合中盤に何とか追いつき、9回裏に一打サヨナラの好機を迎えるもそれを逃したうえで延長に突入した直後に勝ち越されるという展開。

こうなると、相手チームは今季未だに失点を喫していない三嶋一輝を投入しますし、今のカープ打線ではこれを覆すのは無理なのは分かり切った事でしたから、試合の視聴を一旦止めてしまったのですが…。

まさかまさかの逆転サヨナラ勝利という結末を迎える事になり大変驚いています。

 

試合スケジュールの関係で二軍での調整を経て2週間ぶりの登板となった玉村昇悟は、大田泰示に先制弾を許したものの、全体的には落ち着いていたように見えました。

5回裏に代打を出されて交代はしたもののあのままマウンドに上がり続けてもQS以上は確実だったように思えます。

以降もリリーフ陣は黒原拓未が失点するなどはしましたが、全体的に見れば健闘してくれたように見えます。

もっとも、10回表2死走者なしの状況かつネフタリ・ソトが既にベンチに下がっていた状況で牧秀悟に対してストライクゾーンで勝負を試みた塹江敦哉と坂倉将吾によるバッテリーの意図は良くわかりませんでしたが…

 

一方の打線は西川龍馬の本塁打以外の得点は昨日同様にエラーや四球など相手のミスがきっかけとはいえ上手くそれに乗じる事が出来ました。

坂倉将吾が捕手に回った事で、田中広輔と小園海斗が並ぶ事になった7番以降については試合前だと、はっきり言って出塁すら期待できなかったのですが、意外にも好機を演出してくれるなど全体的に繋がり続けたのが大きかったかと思えます。

10回裏1死満塁の場面で小園に打順が回ってきた時は内野安打こそ放っていたものの、9回裏に犠打すら出来なかった事も鑑みると代打を出した方が良いように見えましたが…。

何とか試合を決めてくれたので、これが今季は低迷の一途を辿るばかりの彼の現状を打破するきっかけになればと思えます。

とはいえ、一番の活躍と呼べるのはやはり2度の得点圏でいずれも決定的な仕事をしてくれた坂倉でしょう。

その反面、打線はまずまず繋がる時はあるものの決定的な面で安定したパフォーマンスを期待できる打者が坂倉ぐらいで半ば「戦術が坂倉」になりつつあるのには少々閉口はしますね。

 

それにしても…週の前半は読売に攻守で圧倒されて一気にチーム状況が落ち込む事が予想されただけに、この週末でまさかのカードスイープを飾る結果的に今週の星取はプラスマイナスゼロになったのもこれまた大きな驚きです。

打線はやはり不安定ではありますが、少なくとも相手のミスに乗じられるぐらいの威力はあるのかもしれません。

4/23(土)○「覆したのは堂林」(カープ2022)

広島東洋カープ6-0横浜DeNAベイスターズ

5回戦(カープ5勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 森下3勝1敗

敗戦投手 上茶谷2勝1敗

 

本塁打

(C)堂林1号②

(De)-

 

打点

(C)堂林②坂倉②末包②

(De)-

 

投手

※数字は自責点

(C)森下-島内-中崎

(De)上茶谷③-三上-平田-池谷

 

先発、森下は再三のピンチを凌ぐ粘りの投球で7回無失点の好投。

打線は3回裏に堂林の3年ぶりの本塁打で先制すると6回にも集中打。

8回以降もリリーフ陣が無失点で抑えて2連勝でカード勝ち越しを決める。

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前回登板時は2イニング8失点ノックアウトとなり、あまりの衝撃に故障でもしたのかと心配にすらなった森下暢仁でしたが…そんな事はなく今日は雪辱を期しての先発。

彼がたった1試合の失敗で大崩れするようなレベルの投手ではないという事は分かり切った事とはいえ、初回を三者凡退を抑えるという無難なスタートをしたので一安心したファンも多かったかと思います。

とはいえ、その後は毎回のように安打を浴びてなかなか三振も取れないという苦しい投球。

何とか要所は抑えてはいたとはいえ、結果的に7回無失点で終わったのが不思議なくらいでした。

むしろ、相手先発で前回登板は森下とは対照的に完封勝利を飾った上茶谷大河の方が遥かに安定した良い投球だったように見えて、非常に苦しい試合を予感させる序盤でしたが、今季3年ぶりに1番スタメンに入った堂林の一振りが一変させました。

これまた3年ぶりとなる2ランホームランでチームに先制点をもたらすと、その直後には1死1塁2塁のピンチでレフトからの好返球により失点を防ぐ活躍。

森下が不調とまでは言わないまでも良いとも言い難い状況な一方で、相手先発は好調な滑り出しという構図を堂林が攻守で覆した形です。

 

もっとも、その後も上茶谷を崩せず森下が何とか凌ぐやはり苦しい展開。

漸く6回裏に集中打で突き放す事は出来ましたが、自責点を見れば分かるとおりきっかけになったのは相手の拙い守備からです。

とはいえその好機で欲しかった長打を放った坂倉将吾と末包はやはり素晴らしい活躍ではありました。

坂倉は相変わらず、打線の軸として良い仕事をしてくれましたし、末包はここ3試合で8安打と好調を維持してくれています。

いずれも長打がとにかく少なく打線の威力が不安定なチームにあって大変貴重な存在になりつつあります。

 

一方で、今日のように1番と5番以降の下位打線が機能していると迫力の無さが悪目立ちしてしまうのが4番のライアン・マクブルーム。

今日も昨日に続いて安打を放ったものの無死満塁の決定的な場面でポップフライになるなど1試合に1本打つのが関の山なここぞの場面で頼りにならない印象ばかりが、ますます強くなります。

また、ボールをよく見て早打ち傾向でないのは良いのですがもったいぶって打っているわりに全くスイングに迫力もなく残念さばかりが募ります。