吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

5/29(日)○ 恐れない起用(カープ2023)

広島東洋カープ3-1東京ヤクルトスワローズ

9回戦(カープ6勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 アンダーソン3勝1敗

敗戦投手 小川2勝5敗

セーブ投手 島内1勝1敗1セーブ

 

本塁打

(C)菊地3号①

(S)村上9号①

 

打点

(C)菊地①上本②

(S)村上①

 

投手

※数字は自責点

(C)アンダーソン①-ターリー-島内

(S)小川③-星-木澤-丸山

 

先発アンダーソンは与四球0奪三振6で7回1失点の好投。

打線は初回に菊池の先頭打者本塁打で先制も以降は5回裏の上本の適時打のみに留まる。

8回以降はリリーフ陣が得点圏に走者を背負うも凌ぎ切りカード3連勝。

島内はプロ入り初のセーブを記録。

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昨日は森下暢仁の好投が実って4カードぶりのカード勝ち越しを決めたカープは今日が交流戦前最後の試合。

今日の先発は前回登板時に負傷降板してその影響が危ぶまれたドリュー・アンダーソンでしたが意外にも立ち上がりから安定した投球を見せてくれました。

速球、変化球共に制球が取れたボールをテンポ良く投げる姿は来日初先発の試合を思い出すかのようで、4月の時点では先発ローテーションに入っているのが不可解と思えたぐらいの低迷ぶりとは大きな落差です。

とはいえそのアンダーソンが最少得点だけで最後まで投げ抜いてくれると思えなかったのも確かで、その点初回に菊池涼介の先制弾以降は得点の予感すらしない展開は歯がゆい物でした。

5回裏にようやく届いた背番号97のユニフォームで初めて放った中村貴浩の安打をきっかけに菊池、上本崇司の連打で追加点を上げましたが…それでも昨日、一昨日の展開からすれば十分と思ったファンはそう多くなかったでしょう。

それだけにアンダーソン降板後の8回以降の継投は注目でした。

ここまでカープは出来るだけ特定の投手の3連投を出来るだけ避ける傾向がある為、ニック・ターリーをやむを得ず投入したものの同じく3連投となる矢崎拓也を投入しにくい状況。

ここでクローザーに抜擢されたのがプロ入りでセーブ経験のない島内颯太郎でした。

島内は、今季は比較的好調を維持しているとはいえ、決して安定感が抜群とは言い難い投手。

案の定2死1塁2塁というピンチを招いたもののプロ入り初セーブを記録し、見事に任された任務を完遂する事となりました。

こういう決して実績も安定感も抜群とは言い難い投手をこういう場面で投入するのは大変なリスクを伴う事で、先月の東京ドームでは似たようなシチュエーションで松本竜也を投入してせっかく延長12回で勝ち越した試合を落とすという失敗もありました。

しかし、長いシーズンを戦ううえでこういう「恐れない起用」を続けるという事は大切な事。

今日はそれが見事な結果を残したという点で考えても良かったかと思えます。

 

そういう訳ですから、上述の東京ドームの読売戦の直後に3連投となるニック・ターリーを投入しなかった事を非難するコメントを残した「昭和の価値観でしか物事を見ないおじいちゃん」こと安仁屋宗八氏が明日のRCCラジオの自身の番組でこの事についてどうコメントするか大変楽しみではあります。

せっかくだから「ざまあみろってんだ!」と投書でもしましょうかね。

05/27(土)○「ようやくの1勝目」(カープ2023)

広島東洋カープ4-1東京ヤクルトスワローズ

8回戦(カープ5勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 森下1勝1敗

敗戦投手 ピーターズ1勝1敗

 

本塁打

(C)-

(S)-

 

打点

(C)西川①菊池①坂倉②

(S)中村①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下-ターリー-矢崎①

(S)ピーターズ①-大西③-山本

 

先発森下は初回のピンチを切り抜けると以降は安定して7回無失点の好投。

打線は4回まで無安打の拙攻も7回裏に西川の適時打で先制。

8回裏も集中打で追加点を挙げて逃げ切り2連勝でカード勝ち越し。

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肘の手術の影響で今季出遅れながら5月4日の初登板から全ての試合でQS以上を記録し、前回に至ってはサヨナラ負けを喫したものの9回を投げ抜く好投を見せていた森下暢仁。

既に3連勝していてもおかしくはないぐらいの内容と結果を見せているのですが、そこは貧打のチームの先発投手の悲しいところで、未だに未勝利と残念な状況でした。

今季初の勝利を目指す森下は、プロ入り4年目で初体験となる満員かつ大歓声に包まれた本拠地球場の雰囲気に驚いたのか不安定な立ち上がりを見せたものの以降は安定して7回まで無失点の好投を見せてくれました。

 

そんな森下を打線は相変わらず援護が出来ません。

防御率1点台と安定感を今月は見せている相手先発ディロン・ピーターズ相手にほとんどチャンスらしいチャンスすらない拙攻。

7回裏にようやく西川龍馬の適時打で先制はしましたが、先発が森下でなければ恐らくは普通に敗戦していた事はまず間違いありません。

それにしても今日の打線で酷いのはその内容と結果以上にそのスタメン。

左腕対策で右打者を並べる必要があった中で西川と森下を除いて全員が30代というまるで敬老会のような面子。

如何にこのチームが若い右打者を全く育てていないという現実を改めて見るようです。

更にいえば、7回裏に上記の通り先制して更に畳みかけたい展開で明らかに期待できない会澤翼に代打も送れなかった事がそれに拍車をかけます。

ピーターズが降板した後の8回裏に相手リリーフ陣を攻めて何とか追加点を得る事はできましたが…上記の経過を見ると残念さばかりが目立ちます。

 

とはいえとりあえず森下に待望の1勝目が入りました。

この森下の故障を筆頭に無意味に球数を投げさせ続けた忌むべき前任監督による負の遺産の影響が未だに続くカープ

今日の森下の勝利をきっかけに少しでもそれを払しょくできれば良いのですが…

 

05/26(金)○「値しない者」(カープ2023)

広島東洋カープ6-4東京ヤクルトスワローズ

7回戦(4勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 島内1勝1敗

敗戦投手 高梨3敗

セーブ投手 矢崎3勝4セーブ

 

本塁打

(C)田中3号③

(S)-

 

打点

(C)坂倉②秋山①田中③

(S)西浦①サンタナ②濱田①

 

投手

※数字は自責点

(C)黒原③-大道①-戸根-島内-ターリー-矢崎

(S)高梨⑥-今野-小澤

 

先発、黒原は初回から走者を背負う投球で、4回途中3失点でノックアウト。

打線は初回に坂倉の適時打で先制すると田中の3ランで3回までに6得点。

リリーフ陣は中盤以降のピンチを凌いで逃げ切りに成功しカード初戦を制する。

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スワローズ球団との共同企画を行った影響もあり平日のナイターにも関わらずスワローズファンがビジター席を埋めるという大変珍しい光景が見られたこの試合。

先週相次いで先発ローテーションから投手が離脱した為、急遽プロ初先発を務める事となった黒原拓未が投げるとあって早めの援護が必須ではあったのですが…見事に打線はその要請に応えてくれた形になりました。

初回に今季は得点圏での失態が目立つ坂倉将吾が珍しくいきなり適時打を放って先制すると、3回裏には田中広輔が3ランと序盤に一気に6得点と理想的な展開。

特に田中広輔はその前後でも長短打を重ねて今季初の猛打賞にあわやサイクル安打の活躍。

ようやくユニフォームが届いた中村貴浩を下げて上本崇司と田中広輔の同時起用という夢も希望もないと思われた打線が意外な形で機能したのは驚きです。

 

しかし、これだけ落ち着いて投げられる環境を序盤からプレゼントして貰えたにも関わらず黒原はある程度以上に予想できたとはいえ「値しない」投球に終始。

6奪三振とはいえ毎回走者を出した末に4回途中でノックアウトとプロ初勝利にかすりもしない結果と内容。

プロ入り初年度の春季キャンプから全く奮わず何が特徴なのかすら分からず、何故こんな投手を上位指名で獲得してしまったのかと思える投手ですが…今日もその疑問を解消するには至りませんでした。

来週は彼が先発する事がない事をただただ祈りたいものです。

05/25(木)●残念コルニエルⅡ(カープ2023)

広島東洋カープ2-8中日ドラゴンズ

10回戦(6勝4敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 柳1勝4敗

敗戦投手 コルニエル3敗

 

本塁打

(C)-

(D)木下1号①ビシエド1号③

 

打点

(C) 西川①秋山①

(D) 木下①岡林①福永①石川②ビシエド

 

投手

※数字は自責点

(C)コルニエル⑤-森浦-中崎-薮田

(D)柳①-福-清水①-藤嶋-山本

 

先発コルニエルは毎回安打を浴び5回5失点でノックアウト。

打線は序盤からの好機を活かせず2得点の拙攻。

3番手中崎も3ランを浴びて攻守で圧倒される展開で惨敗。

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「序盤に得点できず継投合戦になると厳しい」と昨日は言いましたが、今日の試合はそれ以前の問題で攻守ともに最初から最後までほとんど良いところがありませんでした。

先発のロベルト・コルニエルは今日は5回途中に力尽きて5失点ノックアウトと、4イニング5失点と炎上した前回と大差のない結果と内容。

これまた前回同様に失点を喫してギアを入れるでもなくそのまま気落ちして打ち込まれる姿は大変残念ではあります。

「戦力外同様の助っ人が意外な形で輝きを見せる」というロマン溢れる姿から登板する試合が楽しみではあったのですが…さすがにそろそろ限界なのかもしれません。

 

打線は昨日が偶然初回だけ上手くいっただけで結局のところ勝負弱さを見せつけただけでした。

のみならず懸念されていた林晃汰の雑な守備が傷口を広げるなど守備でのミスも目立ちました。

試合を決定づけた3点目も微妙な判定だったとはいえどちらかといえば上本崇司の送球がそれた事の方が大きいような気がします。

来週から「絶望との対峙」こと交流戦を控えてこういう試合をするようでは前途は大変暗いように改めて思えます。

5/24(水)○帰って来た上位打線(カープ2023)

広島東洋カープ6-2中日ドラゴンズ

9回戦(6勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 九里3勝2敗

敗戦投手 涌井1勝6敗

 

本塁打

(C)西川6号②坂倉4号②

(D)-

 

打点

(C)西川②坂倉②中村貴①

(D)ビシエド①石川①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里①-戸根①-ターリー

(D)涌井⑤-藤嶋-橋本-田島-山本

 

先発九里は7安打を浴びるも粘りの投球で7回1失点で試合を作る。

打線は初回に西川と坂倉の本塁打などで5点先制も4回以降は1安打。

8回に戸根が1失点を喫するも序盤のリードを守って連敗を3で止める。

中村貴浩がプロ初打点を記録。

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2週間ぶりの本拠地での試合で逆転負けを喫して連敗を3に伸ばす事となったカープ

昨日は先発が粘り切れなかった事に加えて上位打線が全く仕事をしなかった事が響いた形でしたが、今日はその真逆の展開。

初回に涌井秀章相手に西川龍馬の先制弾でいきなり先制すると相手のエラーによる得点を挟んで坂倉将吾の2ランも飛び出して一挙5得点。

秋山将吾以外は存在しないも同然だった1番~5番が今日は戻って来たようです。

これに加えて3回裏には相変わらず支配下登録以降の背番号のユニフォームが届かず123番のままで試合に手続けている中村貴浩のプロ初打点となる適時打も飛び出しました。

今日の先発の九里亜蓮は初回こそは落ち着いていたものの全体的にボールが高めに浮いており、7安打を浴びるという明らかに不調が伺える投球。

それだけに序盤からこれだけ得点を得る事が出来たのは昨日とは対照的に理想的な展開と言えたでしょう。

とはいえ、涌井が降板して以降は主にビハンドやミドルリリーフが主な役割の相手投手陣に僅か1安打と得点の気配がぱったりと消えた事には不安を覚えます。

現状のドラゴンズは借金14の最下位チームである事が信じられないほどにブルペンが充実しているチームという事が分かりますし、継投合戦になった場合は今のカープブルペンでは圧倒的に不利という事は明らかです。

今日は理想の展開でしたが、逆にいえばこれ以外に勝利する手段がないという証左のように思えます。

 

ところでプロ初打点を挙げてこれまたプロ入り初のお立ち台に上がった中村貴浩。

初々しいを通り越して緊張のあまり明らかに挙動不審にさえなっていたその姿はまるで補導された田舎の高校生のようでしたが…この手の多くの2軍ウォッチャーのファンから支持を得て鳴り物入りで昇格した選手が期待外れに終わる事が多々あるこのチームにあってどれだけ一軍に留まる事が出来るか改めて注目したいものです。

というか、いい加減ユニフォーム用意してやれよとも思います。

5/23(水)●「寂しき帰郷」の中で(カープ2023)

広島東洋カープ1-3中日ドラゴンズ

8回戦(カープ5勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 福谷3勝2敗

敗戦投手 大瀬良2勝3敗

セーブ投手 マルティネス1敗11セーブ

 

本塁打

(C)林1号①

(D)-

 

打点

(C)林①

(D)大島①細川②

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良③-ケムナ-森浦-薮田

(D)福谷①-勝野-祖父江-マルティネス

 

先発大瀬良は3回まで無安打も6回以降に崩れて6回2/3 3失点で降板。

打線は林の2年ぶりの本塁打で先制も以降は3塁すら踏めない拙攻。

最後まで打線は繋がらず逆転負けを喫して3連敗。

中村貴浩がプロ入り初安打を記録。

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先週のG7サミット開催により広島から追い出されて2週間の長期ロードを何とか勝ち越したカープは今日から久しぶりに広島に戻っての試合。

上位2チームに全く歯が立たず2カード連続負け越しという状況とはいえ、久しぶりの本拠地という事で期待に胸を膨らませたファンは多かったかと思いますが…結局のところはロードで疲れ切った姿を見せただけとなりました。

 

先週はコンデション不良で登板を回避した大瀬良大地は3回まで無安打と安定した立ち上がりを見せましたが中盤以降は崩れて最終的には7回途中で逆転打を浴びて降板となりました。

まあ、これに関してはある程度予想通りだったと言えるでしょう。

ここ3シーズンでの大瀬良はスタミナの衰えが激しく6回までがせいぜいのレベルの投手で中盤以降に疲弊して打ち込まれるのは予想通り。

そうなるとベンチが代え時を誤ったという意見も一理あるかもしれませんが、週初めの試合と言う事でそれは難しい判断だったかと思えます。

何より、7回の時点で球数は90球に満たない状況だった大瀬良がいきなり連打であっさりと失点する事に備えるのは無理というものでしょう。

むしろ今の大瀬良で7回3失点は上出来も上出来なので…。

 

そうなると問題なのはここ3試合で3得点となりひたすらくたびれた姿を見せつけただけの打線でしょう。

とはいえ、2年ぶりとなった林晃太の本塁打や育成枠から支配下登録されたばかりでホーム用のユニフォームが間に合わず3ケタの背番号のまま出場した中村貴浩のプロ初安打など確かに見どころはなくはありませんでした。

特に2年前に活躍したきっかけとなったのはチーム内でのコロナ禍による大量離脱だった林は入場制限も応援の制限もないマツダスタジアムで試合をするのはこれが初めてで、その喜びを爆発させるような活躍は感動的ですらありました。

しかし、それも上位の1番から5番が秋山将吾以外全く試合に参加しないも同然だったのでは意味がありません。

先発ローテーションが足りず安定して試合を作れる先発に限りがあるチーム状況でこれだけ中盤までに打てないと厳しい展開になるのは間違いありません。

 

05/21(日)○長期ロードの果てに(カープ2023)

阪神タイガース4-1広島東洋カープ

9回戦(3勝6敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 才木2勝3敗

敗戦投手 アンダーソン2勝1敗

セーブ投手 岩崎2勝6セーブ

 

本塁打

(C)-

(T)-

 

打点

(C)林①

(T)中野①梅野③

 

投手

※数字は自責点

(C)アンダーソン②-大道-森浦-島内②

(T)才木①-加治屋-岩貞-岩崎

 

先発アンダーソンは3回以降に失点を重ね4回1/3で負傷降板。

打線は連日の拙攻で7回表の林の適時打による1得点のみ。

打線が奮わずリリーフ陣も崩れて2連敗でカード負け越し。

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今日で閉幕する広島でのG7サミットによる2週間に渡ったロードも今日が最終日。

既に金曜日の勝利でロード勝ち越しを決めたものの、今週だけに限れば2位と首位のチームに力の差を見せつけられて負け越しという結果に終わる事になりました。

先週の読売戦ではようやく好投を見せたドリュー・アンダーソンでしたが今日は大崩れはしないものの失点を重ねる投球で5回途中に足がつって降板と試合を作る事ができませんでした。

今週だけで床田寛樹、大瀬良大地と故障者が先発ローテーションに続出しているだけに心配になります。

このアンダーソンの緊急降板で急遽登板した大道貴温の好投など良いところも無くは無かったのですが総合的に見れば投打で両チームの実力差が最後に出てしまったように思えます。

まあ、当たるべからずの勢いであった今の阪神に3タテされなかっただけでも幸運だったと思うしかないかもしれません。

また、大幅な負け越しの予想すらあった長期ロードで上記の通り勝ち越しを収めたのは何よりの結果ですが、投打で故障者が続出したという点で考えると本拠地に戻る来週以降も苦しい展開が続きそうです。