


24回戦(カープ12勝12敗)
勝利投手 今村3勝5敗
敗戦投手 田中健1勝3敗
(By)宮崎14号①
先発、ジョンソンは本塁打で失点も無難な投球で5回1失点。
打線は、相手継投の前に抑えられる展開も、延長10回に新井と坂倉の適時打で勝ち越し。
主軸と若手が威力を発揮して2連勝。
メヒアが来日初打点、坂倉がプロ初安打&初打点、藤井がプロ初登板をそれぞれ記録。


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球場まで足を運んだ身としては大変、言い辛いのですが今日に関しては、勝敗はどうでも良かった試合と言えるでしょう。
それはタイトル狙いで、丸佳浩と田中広輔の打順を入れ替えたスタメンを見れば明らかでしょう。
もっとも、これは完全に裏目に出て丸、田中広輔ともに無安打で「いつも通りの打順でやった方がマシだった」という事になりましたが…。
一番の注目はクリス・ジョンソンの投球内容だったでしょう。
今季は同姓同名の別人が来日しているのではないかと思えるぐらいに、不振を極めておりますが、それでもリソース不足気味な先発陣にあっては頼りにせざるを得ません。
ですから、失点したとは言え、ほとんど無駄な走者を出さずに5回までに60球程度の今日は内容的にはまずまずホッと一息といったところでしょう。
また、ジョンソンと並んで注目だったのは、優勝決定前後から不振に陥り、久しぶりの登板となった今村猛。
失点すればサヨナラ負けという場面で、ホセ・ロペスや筒香嘉智といった長打のある打者をしっかり抑えてこれまたファンを一先ず安心させる事に成功した形。
二人とも今後の戦いでは不可欠な投手だけにここでこういう結果が出たのは何よりです。
もっとも、二人のこの結果には相手打線は2008年や2015年の我々同様に3位争いの中で完全に硬くなっていたというのも関係あるでしょうが…。
正直、ここまで見ると試合結果に関してはあまり関心がなくなってしまうのですが…。
しかし、上記のとおりプロ初登板の藤井晧哉(大変読みにくい漢字だ)が首位打者の宮崎敏郎を含む相手打線を無失点に抑えると、同じくプロ入り初マスクの坂倉将吾が延長戦でポテンヒットとはいえプロ初打点と躍動。
漸く打点を挙げたアレハンドロ・メヒアや、あの「まともに打席に立つ事自体がまれ」と言っていい上本崇司ですら3年ぶりに安打という「椿事」も含めた意外な「副産物」であれよあれよと勝利を勝ち取る事が出来ました。
特に坂倉はウエスタンリーグでも打率2位(1位はメヒア)で「由宇ウォッチャー」のファンにとっても期待の星。
それが初安打、初打点で初のお立ち台となれば期待は膨らむというものです。
もっとも、大きく試合に影響を与えたのは先発のジョンソンの投球だったり、勝ち越し打を放って坂倉の適時打の呼び水になったのは新井貴浩であったりしますし、彼らの活躍がこの後のプレーオフ以降に直接影響を与えるとまでは言えません。
しかし、彼らのような若い力の躍動が中堅以下の選手たちに何らかの影響が出れば良いかと思えます。





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今後のチケットの確保が困難な為、個人的には恐らく今季の現地観戦は最後となりました。
当然ながら、この横浜スタジアムでの観戦も最後です。
ひと昔前のこの球場といえば、土日のカープ戦であっても内野指定席なら余裕で買える時期があったくらいに不入りな球場でした。
また、失礼ながら3塁側にはほとんどカープファン専用という雰囲気すら長い事ありました。
しかし、今のこの盛況さはどうでしょう?
何より3塁側であってもカープファン以上に熱いベイスターズファンが大勢駆けつけている現状は昔に比べて隔世の感すらあります。
それも、建ぺい率などの問題もあり大規模な改修がしにくい球場であるにも関わらず、ハード面、ソフト面で球場の魅力をアップさせ続けて来たベイスターズ球団の努力の結晶と言えるでしょう。
かつてはお荷物同士のブービー争いとも言えたこのカードも日本のプロスポーツでも人気・実力ともに屈指のカードとなりました。
試合が終わった後のグランドを眺めて、最後に残ったベイスターズエールを飲み干しながらその幸せを噛みしめました。
そして、また来年もそれ以降もここに来たいと願わずにはいられません。
2017年観戦成績
20戦11勝8敗1分
広島2戦1勝1敗
神宮8戦3勝4敗1分
東京ドーム3戦3勝
横浜4戦2勝2敗
西武ドーム2戦1勝1敗