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まだまだ寒さが残る時期ではありますが、快晴となったのこの日、埼玉スタジアム2002に行ってきました。
以前にサンフレッチェ広島が決勝進出した時以来の来場となりますが、今回はここを本拠地とし大変熱心なサポーターを多く持つ日本屈指の人気チームである浦和レッズとの対戦ですので楽しみではありました。
というのも、あの圧倒的なアウェイ感満載のスタジアムで応援するという体験を一度はしてみたかったのです。
とはいえ、我らがサンフレッチェ広島はこのスタジアムではこの10年ほどの同カードでは僅か2勝しか挙げられておらず、先に挙げた前回来場時のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)でも前半2得点しながら後半にまさかの大逆転負けを喫するなどしており相性が大変良くないスタジアムでもあります。
そういえば、森保一監督が退任したのもやはり大逆転負けを喫したここでの試合直後でしたね…。
最寄り駅から埼玉高速鉄道に乗って浦和美園駅に到着したのは14時ぐらい。
電車が到着と同時に浦和レッズの応援歌が場内放送で流れ、赤いユニフォームを着た駅員さんが出迎えて来て早速、アウェイの洗礼といった趣です。
というより、電車から下りる乗客の大半は赤いユニフォームを身にまとっている人ばかり。
普段、カープを応援している時は「赤」は味方の色なのですが、今回は対戦相手。
なかなか新鮮な気持ちにはなります。
で、駅からは歩いてスタジアムに向かうのですが…。
これが大変長い。
気分的には1駅ぐらいは歩いてような気すらします。
まあ21世紀になってこれだけ大きなスタジアムを関東に作ろうと思えばこういう場所になるのは仕方ない事です。
しかし、歩いている最中に周りを見ると結構、外国から来たと見える人もいます。
なかにはカメラ片手に中国語で話している人も…海外のYou Tuberさんでしょうか？
こういうのを見るとここが単にサッカー県である埼玉のスタジアムというだけでなく、アジアでも最大級の球技専用競技場という事が分かるというものです。
スタジアムに到着すると待っていたのは屋台やイベントスペースが並ぶ風景。
駅周辺以外にほとんど店がないだけに訪れた人の多くはここを利用するみたいです。
とはいえ、既に昼過ぎですし、明らかに相手サポーターしかいない状況なので今日のところはスルー…。
あまり、サンフレッチェサポーターの姿が見えないせいもあって、ちょっと迷子になりそうになりながらも何とか今日の座席であるビジター自由席へ。
せっかくだからバンデーラが置いてあるところに座ってみました。
一回やってみたかったのですよね、これ。
試合が近づくに連れて徐々に増えていく相手のゴール裏のサポーター。
試合開始前に至ると、もはや「赤い壁」ですね。
これだけの人数ですから、コレオグラフィーも物凄い迫力。
しかし、これだけ圧倒的なアウェイ感だけに逆に燃えてくるというものです。
こと、サンフレッチェに関しては明らかな「にわかサポーター」ではありますが、及ばずながら私も席から立って何となく覚えたチャントで応戦します。
歌いながら考えたのは野球の応援歌と違ってサッカーのチャントはメロディも歌詞も比較的シンプルで分かりやすいという事。
サッカーの応援の良いところだなと改めて感じます。
試合は、序盤以外は基本的に防戦一方。
前半43分にはサイドからの突破を許して青木拓矢のヘディングで先制を許す苦しい展開。
後半に入っても、状況は好転しませんでしたが、後半66分に一瞬の隙をついた川辺俊の突破をきっかけに柴崎晃誠のゴールで同点。
ここまでたいしてサッカーを見る目が肥えているとは言い難い私のようなにわかでも分かるぐらいに非常に苦しい試合だったのでこれは盛り上がりました。
しかしその後も、試合を支配するには至らず「取りあえずこのまま終わってくれればいいかな…」と思い始めた79分にまたも川辺の突破からの混戦で稲垣祥が決めて逆転…。
実は私、サンフレッチェの試合をいくつか見てきて逆転する場面を見るのは初めてです。
現地で見ていて、こんなに興奮するものだとは…初めて知りましたね。
試合は相手の猛攻を防いでそのまま試合終了し、勝利のチャントを歌ったのは我々の方でした。
もっとも、そのチャントもレッズの選手たちへの猛烈なブーイングで一時かき消されそうになったのはちょっと閉口しましたが…。
これまた告白しますと、私は10年以上サンフレッチェの現地観戦から離れていた時期もあっただけあって実はJリーグの公式戦でサンフレッチェが勝ったのを見るのは初めてでした。
しかも、前述のとおりチーム自体はあまり相性が良いとは言えないスタジアムで…。
こんな薄情で「にわかサポーター」にこれだけのものを見せてくれるなんて…本当に感激です。
行き以上に混雑していて、時間もかかった帰りの浦和美園駅までの道のりも苦にならないというものです。
これはまた応援しに行かねばなりませんね！！
