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カープと趣味の日記

3/30 ◯「16年ぶりの快挙も『綱渡り』の予感」(カープ2018)

広島東洋カープ6-3中日ドラゴンズ

1回戦(カープ1勝)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 野村祐輔1勝

セーブ投手 中崎1セーブ

敗戦投手 小笠原1敗

 

本塁打

(カープ)エルドレッド1号①

 

先発、野村祐輔は2回6回に崩れるも凌いで6回3失点。

打線は、決定機を逃す展開が続くも6回に集中打で逆転。

リリーフ陣も反撃を凌いで16年ぶりの本拠地開幕戦での勝利。

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2連覇を果たしているにも関わらず、開幕戦はここ3シーズン勝利がないカープでしたが4年ぶりの勝利となりました。

そしてなんと本拠地での開幕戦勝利は旧市民球場時代の2002年以来の16年ぶり。

そもそも13年も本拠地で開幕戦を開催する権利を有していなかったのですから当然とはいえば当然ですが驚きです。

16年前の開幕戦は実は、私も旧市民球場の外野席で見ていました。

確か、対戦相手はべイスターズで、先発は佐々岡真司

当時は駆け出しの選手だった新井貴浩が途中出場から適時打と活躍したと記憶しています。

実際はどうだったかと思い、ネットで当時の映像を見てみましたが、開幕戦デイゲームであるにも関わらず、3塁側内野席は結構空席が目立っていましたね。

本来は相手チームファンのエリアまで占拠してファンが殺到した今日とはえらい違いです。

 

さて、試合は投手という観点で見れば開幕前からの懸念が残念ながら的中した印象。

自身初の開幕投手を勤めた野村祐輔は良いイニングとそうでないイニングの落差が激しい印象で「試合を作った」というより何とか6回までもったという印象。

特に6回は球数的には7回も視野に入っただけに、あれだけ落差が激しい投球をするようではエースと呼ぶには脆弱すぎるように思えます。

彼に関しては「オープン戦と公式戦は別」という理論はあたらないようで…。

 

悪くはないのですが、開幕戦を任せられた投手にしては力強さには欠けた野村祐輔を助けたのは打線。

あれだけ制球に苦しむ相手先発にたいして5回までに2得点というスロースタートぶりにはハラハラさせられましたが、結果的にはブラッド・エルドレッドの見事な同点弾をきっかけに逆転し都合6得点。

なかでも鈴木誠也安部友裕という故障上がりの二人と、更にオープン戦不振だった田中広輔が躍動し驚きを提供してくれました。

また、スタメンこそは勝ち取れなかったもののシーズン初安打ばかりでなく足でも事実上6点目をもたらしたアレハンドロ・メヒアも素晴らしかったですし、美間優槻も最終回に見事な守備でユーティリティさという点では起用に耐え得る部分を見せたのは大きかったかと思います。

「タナキクマル」は勿論、その後ろにいる選手…特に下位打線の躍進なくして投手陣を補えるだけの得点力は担保出来ないだけに、まずは良い結果と内容だったかと思います。

とはいうものの前述のようにイニングを消化しにくい先発陣を要している以上は、先制パンチが弱いのは懸念点。

また、リリーフ陣も中崎翔太が微妙極まりない内容だけに心配にはなります。

つまり、この試合は実は今後の「綱渡り」を予感させる試合でもあるという事です。

 

 

ちなみに16年前に開幕戦勝利を果たした2002年シーズンはといいますと…。

「ペンペン草も生えない焼け野原」と形容されたほどに投手陣は完全崩壊し5位と低迷(当時の投手コーチは現在、趣味の家庭菜園で活躍されているというのは何かの皮肉でしょうか?)。

おまけにルイス・ロペス前田智徳が試合中のベンチで諍いを起こすという醜聞もあり、ファンにとってもは「抹殺されるべき」最低最悪なシーズンでした。

16年ぶりに勝利を得た今季。

どうか、そこまでも再現しない事を祈りたいものです。