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カープと趣味の日記

4/11 ●「これがラストチャンス」(カープ2018)

阪神タイガース4-1広島東洋カープ

2回戦(カープ2敗)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 高橋遥1勝

セーブ投手 ドリス5セーブ

敗戦投手 中村恭1敗

 

先発、中村恭は四球連発で試合を作れず4回1/3を4失点。

打線はプロ初登板の高橋遥の前に手も足も出ず。

攻守ともに低調な内容で4連敗。

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今日の先発の名前からして耳を疑ったファンは少なくなかったかもしれません。

 

中村恭平

 

大卒ながらもほとんど芽が出ず通算勝利数は僅か2勝。

チームがリーグ連覇したこの2年間で彼の記憶といえば、5回もつかもたないかの微妙な投球を繰り返した挙げ句、チームの連勝の球団記録がかった試合をメチャクチャにして姿を消した事ぐらいです。

そんな彼が未だにチームに残っている理由で思い浮かぶのは、昨年オフに球団が左腕の補強を怠った末の「左手でボールが投げられさえすれば自動的に戦力扱い」というチームの台所事情だけでしょう。

そんな投手が開幕1巡目から登場なのですからこのチームの先発ローテーションがいかに悲惨なのかが分かるかのようで暗澹としてきます。

そして案の定、四球連発で5回もたずに降板。

彼や彼を応援しているファンの方には大変申し訳ないですが、惜しくもなければ残念でもありません。

確かの入団当初は左腕で150km近い速球が投げられるという彼には期待はある程度ありました。

そして、プロ入り3年目。

見事な投球でようやくプロ入り初勝利を刻んだ試合では、客席に手を振る彼をマツダスタジアムの外野席から見て、涙が溢れたのを今でも覚えています。

一時は「左腕不毛の地」であるカープにあってようやく本格的な左腕が出てきてくれるかもとすら夢想もしました。

しかし、それはもはや遠い過去の話。

そうはならなかった以上は残念ですが、もうこれでこの話は終わりです。

年齢的にもキャリア的にもこれがラストチャンスであり、それをこういう形で逃した以上はもはやこれ以上彼にチャンスは与える事は許されるべきではないでしょう。

 

先発がこの調子であるにも関わらず、打線はやはり低調…というかそれ以前の問題でした。

もはや見事な投球を見せた相手を褒めるしかない…としか言いようが今はありませんが、それを踏まえても「タナキクマル」が中盤まで抑え込まれたら本当にこのチームは何も出来ないと改めて感じざるを得ません。

遂にアレハンドロ・メヒアを4番に据えるという策に出ましたがそれも効果がありませんでした。

もっとも、まったく打てない打者ばかりという状態にはまだなってはいない訳ですから4番以降はしばらく色々と試すしかないかと思います。

 

ブルペンに目を向ければ、目立ったのは九里亜蓮

2イニングを無失点でようやくミドルリリーフらしい仕事が出来るようになりました。

次回はもっと僅差の場面でこれを期待したいものです。

 

さて、これで4連敗。

開幕4連勝が遠い過去の出来事にすら思えてきました。

オフのいい加減極まりない球団のチーム作りと、オープン戦での低迷からある程度は予想されましたが、深刻な事態が近づきつつあると言えるでしょう。

たかが4連敗といえどもこの2年間躓きが少なかったチームですからここで大きく躓くとなかなか起き上がるのは難しいかと思います。

そうなる前に流れを変えたいところですが…。