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カープと趣味の日記

6/26 ◯「『先発不在』の試合でも…。」(カープ2018)

広島東洋カープ14-5読売ジャイアンツ

8回戦(カープ6勝2敗)

広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)

 

勝利投手 フランスア1勝2敗

敗戦投手 鍬原1勝2敗

 

本塁打

(C)松山7号④丸12号①13号①バティスタ11号②會澤7号②

(G)岡本14号①

 

打線は4点ビハンドの初回に松山の満塁弾で追いつくと4回に代打攻勢で逆転。

先発、ジョンソンは3回5失点でKOも、フランスアが5イニング無失点と好投。

本塁打5本を重ねる猛攻で突き放して4連勝。

フランスアは来日初勝利を飾る。

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今村猛が2軍落ちするなどリリーフ陣が崩壊しながら、打線の破壊力に頼る力技でカード3連勝という果実を手にしたカープ

残念な事に、週が変わってもこの不均衡は修正されるどころかますます大きくなる予感すら漂います。

先発、クリス・ジョンソンは初回から集中だとパスボールで4失点の後、直後に松山竜平の劇的な満塁弾で追いついて貰いながら3回に勝ち越しを許すという最悪な投球。

復帰以降はここまである程度安定感のある投球は見せていただけにこの体たらくを見ると、リリーフ陣に続いて先発陣も再度の崩壊の予感すら漂ってきます。

この点では不満しか残りません。

 

しかし、そんな「先発が存在しないも同然」な試合を、直後の3回裏の集中打が吹き飛ばしてくれました。

好調を維持する丸佳浩が同点弾を放つと、初回にあれだけ劇的な満塁弾を放った松山竜平も見事な適時打で逆転は見事としか言いようがありません。

しかし、もう一つのターニングポイントは直後に石原慶幸と、ジョンソンに代わって會澤翼とサビエル・バティスタを投入し、連続代打本塁打を呼び込んだベンチワークでしょう。

あの場面ではこれまでのリリーフの不安もあり、ジョンソン続投も妥当な判断ではありましたが敢えてリードを広げにかかった事が結果的にはチームのストロングポイントを最大限に活かした好采配になった形です。

もっとも、それを効果的たらしめたのは2番手に登板し5イニング目まで無安打と素晴らしい投球を見せたヘロニモ・フランスアの投入でしょう。

本来なら今週のどこかで先発をする事が予想されただけにここでの投入も3回の代打攻勢同様に意外でしたが…いずれも上手くいきました。

「先の試合はどうするのか?」という不安もありますが、現状2勝1敗ペースで運べば上手くいく状況であればカード初戦の勝てる試合は取り敢えず取りにいくという考えは悪くはないかと思います。

 

フランスアは練習生として来日して5年目で支配下登録を経て悲願の初勝利。

投球は勿論、試合後のインタビューで遠い故郷の家族への感謝を口にする姿も感動的でした。

2010年に在籍していたディオーニ・ソリアーノの初勝利を同じく広島で観戦した時を思い出しますね…。

抑え、ミドルリリーフ、そして先発といずれのセクションも不安だらけの場面にあってアドゥワ誠同様に支えてくれる投手になってほしいものです。