12回戦(カープ9勝3敗)
勝利投手 ジョンソン7勝2敗
セーブ投手 中崎24セーブ
敗戦投手 岩田2敗
(C)菊池9号②鈴木14号①
先発、ジョンソンは要所を締める投球も7回途中1失点で降板。
打線は菊池と鈴木の本塁打による3得点に留まる。
7回途中から登板のフランスアの活躍もあり、逃げ切りに成功し4連勝。
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前回のカードで見事なスイープに成功したものの3試合通じて「QS無し」と壊滅的な結果が残った先発陣。
クリス・ジョンソンは決して良い投球ではありませんでしたが、相手中軸にほとんど仕事をさせず見事にその流れを止めてはくれました。
もっとも、最後は暑さでバテたのか失点し、得点圏に走者を放置して降板という不本意な形での降板になったのは残念です。
しかし、そこから救援登板しイニング跨いで4者連続三振という驚異的な活躍を見せたのがヘロニモ・フランスア。
これで3試合連続のホールドを記録したばかりか、先週からイニング途中の登板は全て救援成功。
これまで似たようなシチュエーションで何度も何度も痛い目にあってきた我々にとって、イニング途中から登板とイニング跨ぎなどとは悪夢以外の何者でもなかったのですが…。
それを1週間で難なく複数回成功させたのですからちょっと考えがたい活躍です。
昨年、彗星の如く現れてホームランを打ちまくったサビエル・バティスタといい、このフランスアといい、最近のドミニカカープアカデミー出身選手はドラフト以外で満足な補強が出来ない(…もしくはしようとしないとも言います)チームにあって「こんな選手がいたらいいのに…」を見事に実現してくれています。
3年ぐらい前までは時折光る投手は出るものの、理念ばかりが先行し、選手の供給という観点では低調ではっきり言って「無用の長物」としか個人的には思えなかったドミニカカープアカデミー。
伝統的に「左腕不毛の地」であったチームにこれだけの投手を送り込んだ以上は、その考えは改めないといけないかもしれません。
とはいえ、こういう使い勝手の良い投手が出てきたら調子に乗って起用しまくるのもこのチーム。
左の強打者が続く状況であったとはいえ、本来なら8回は別の投手に任せるべきだったかと思いますが、そうはならなかったのはそこで出せる投手がいないという層の薄さの証左かと思います。
7回から8回はほぼフランスアが支えている現状になりつつある状況は何としても避けたいものですが…永川勝浩か一岡竜司ぐらいしか候補がいないようでは苦しいかもしれません。