横浜DeNAベイスターズ5-6広島東洋カープ
15回戦(カープ8勝6敗1分)
勝利投手 中崎1勝25セーブ
セーブ投手 高橋樹也1セーブ
敗戦投手 山崎2勝4敗21セーブ
本塁打
(C)菊池11号①鈴木17号①安部4号①
打線は、序盤に2本の本塁打が飛び出し先行する展開。
先発、高橋昴也は制球難で2回2/3で降板し中崎が2点差を守れず。
延長戦の併殺崩れで勝ち越しそのまま逃げ切り2連勝。
最終回に登板の高橋樹也がプロ入り初セーブ。
期せずして高橋樹也が、初のセーブ機会登板に加えて安部友裕のエラーという大きなプレッシャーを撥ねつけてプロ入り初セーブを記録する素晴らしい結末で勝利を手にした試合。
しかし、試合全体を眺めれば、はっきり言って賞賛する部分よりも失望する部分も多かったかと思います。
と言っても、最終回に自身のプロ入り通算100セーブを逃す事となった中崎翔太の投球に関してではありません。
彼は今季は良い時と悪い時の落差が大きい事に加えて、この試合で3連投という状況でしたから
、ここは割り切って考えるしかないのですから。
むしろ、大きな失望を覚えたのは先発の高橋昴也の落ち着きのない投球と、それ以上にさっさと彼をマウンドから降ろしてしまったベンチでしょう。
確かに、高橋昴也は先週の岡田明丈同様に、まとまった援護点を貰ったにも関わらず、制球難を露呈する冴えない投球。
逆転されるのは時間の問題であり、これが日曜日の試合という事もあったでしょうが…。
それでもこんなに短いイニングで若手の投手を降ろして後に残るものの少なさを考えれば、あまりに短絡的な判断だったと思わざるを得ません。
ただでさえ、首位を独走しているチームとは思えないぐらいに、まともな先発が少なく微妙極まりない状態の投手であっても起用しないといけない台所事情。
こういう仕打ちを受けるようでは恐らくこの投手のレベルアップを求めるのは無理でしょう。
また、何よりほとんどのリリーフ投手が登板過多気味で高橋昴也の後を受けてあえなく追いつかれたアドゥワ誠に至っては明らかに疲れているように見えます。
そうである以上はどこかで妥協して起用するしかない部分は少なからずある訳です。
それを忌避するかのようの今日の起用法は後々色々な意味で禍根を残すように思えます。
昨日、不振の菊池涼介を8番に下げた後、1日で2番に戻すというアクロバティックな起用もあり、打線に関しては相変わらず上手くいきすぎている状況がそれを感じさせないようにはしてくれてます。
この試合全体を眺める限り、その攻守におけるアンバランスさはますます大きくなってきているようにしか見えません。