20回戦(カープ11勝9敗)
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)
勝利投手 大瀬良14勝5敗
敗戦投手 大野雄3敗
(C)丸29号③バティスタ20号①鈴木25号①
(D)平田7号①ビシエド20号①
投手陣は先発大瀬良が7回2失点で試合を作るとリリーフ陣は無失点。
打線は初回に丸の逆転3ランが飛び出し、以降も一発攻勢で加点。
序盤のリードを守っての勝利で優勝マジックは「22」へ。
大瀬良はリーグトップの14勝目。
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一週間でQSを達成した投手が皆無と先発陣が、優勝マジックが点灯しているチームとは思えないぐらいに低レベルで不振どころか錯乱とも言える状態にあるカープ。
そんな中でここまでリーグ最多の勝ち星を挙げているばかりか、4試合連続QSとまさに「泥中の蓮」の如く異彩を放っている大瀬良大地。
今日は、いきなり平田良介に一発を浴びてその後の走者を再三背負うという苦しい展開。
これには「大瀬良よ、お前もか…」暗澹となってしまいそうでしたが、昨日の無様な野村祐輔とは対象的に上手く要所を締める落ち着いた投球を見せてくれました。
まだまだ「エースとしての風格」なんて言葉を軽々に口にするのは迂闊というものですが、「今季もっとも貢献した主戦投手」と言って良いぐらいに充実しています。
それはリリーフ陣におけるアドゥワ誠や、ヘロニモ・フランスアと同じく「彼がいなければ今頃チームはどうなっていたのか」というレベルであるという事でもあります。
ここ最近の次戦での先発が、まるでクジかジャンケンで決めたかのようにコロコロ変わる状況である事を加味しても本当にこの活躍は大きいと言えるでしょう。
願わくば、これを最後まで続けて欲しいものです。
一方、その大瀬良をいきなり救う形になったのは先制された直後の初回の丸佳浩の一発。
かつては「20本の壁」と言われてきた彼ですがこれで本塁打は29本で初の30本はほぼ確実な状況です。
先日の劇的サヨナラ勝利時もそうでしたが、得点圏打率がさほどでもない割には、ここ最近は相手にダメージを与える決定的な場面で鈴木誠也ともども、打てています。
田中広輔と菊池涼介の「キクマル」コンビが揃って不振によりユニットが解体された現在、チームを支えているのはこのチャンスメイカーもクラッチヒッターも兼ねた「マルセイヤ」コンビというバターサンドを作っている北海道のお菓子屋さんを思い浮かべるような名前のユニットと言えるかもしれません。
まあ、この名前今、私が勝手に考えたんですけどね…。