21回戦(カープ15勝5敗1分)
東京ドーム
勝利投手 中崎2勝29セーブ
セーブ投手 フランスア1勝3敗1セーブ
敗戦投手 アダメス2敗3セーブ
(C)新井4号③
投手陣は九里が6回4失点で試合を作れない展開もリリーフ陣が無失点。
打線は中盤に反撃を開始し新井の3ランで一時逆転に成功。
延長10回に田中が押し出しを選び、接戦を制してカード勝ち越し優勝マジックを「20」とする。
九里がプロ入り初打点し、フランスアが球団最多となる月間17試合登板とプロ入り初セーブを達成。
--------------------------------------------------
序盤から突き放した昨日と打って変わって延長にもつれ込む接戦となった試合は、記録ずくめの試合にもなりました。
初回にいきなり打球を受けて初回に2失点していた九里亜蓮が中盤に反撃の狼煙を上げるかのような適時打を放ちましたがこれがなんとプロ初打点。
普段から打ち気に逸るかのような積極的な打撃を見せていたのでこれがプロ入り初とは意外な感もあります。
今季はほとんど置物同然の成績で、どう考えてもスタメン起用が疑問でしかなかった新井貴浩がまさかの劇的な逆転弾を放った直後に恒例の「九里タイマー」を発動させてしまい試合を作れなかったのは残念ですが、初回にいきなりああいう出来事があった事を差し引けばよく投げてくれたと思います。
また、最終回に投げたヘロニモ・スランスアはこれがプロ入り初セーブと素晴らしい記録でしたが、いらない記録もついてきました。
それは昨日も言いました「月間登板試合の球団記録」。
カープとは「使える投手は短期間でボロボロになるまでこき使いまくって潰す」が社是とも取れるぐらいの球団ですが、月に試合数が25試合前後でかつ、投手分業制が定説となって久しい21世紀でこういう記録が生まれるのは改めて恥ずかしい事です。
既にカードを勝ち越した以上、首脳陣と他のリリーフ投手にはこの「最高」ではなく「ワースト」とも呼べる記録の阻止に全力をつくすべきかと思えます。
打線に目を向けるとお互いに勝ち越しの好機を逃して迎えた延長戦で、無安打で勝ち越しは相手の自滅とも取れますが現状の打線を見たらそうも言えないでしょう。
試合終盤でも打ち気に逸らず、しっかりと得点出来る確率を挙げられるという事なのですから。
特に象徴的なのが丸佳浩。
今日も出塁を積み重ね出塁率は驚異の.490でこれは誰も成し得なかった日本記録ペースで紛うことなき輝かしい記録。
こちらは是非とも達成して欲しいものです。