広島東洋カープ4-5阪神タイガース
21回戦(カープ12勝9敗)
勝利投手 才木 6勝8敗
セーブ投手 ドリス1勝6敗30セーブ
敗戦投手 ジョンソン10勝4敗
本塁打
(C)鈴木30号
(T)ナバーロ3号①
先発ジョンソンは初回に失点すると降雨中断の間に降板し、後続も打たれる。
打線は鈴木の2ランなどで追い上げるが及ばず。
2時間20分を超える順延と中断を挟んだ異例の試合で競り負け優勝マジックは「4」。
鈴木がプロ入り初の本塁打30本目に到達。
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異常極まりない試合だったと言わざるを得ません。
降雨により、1時間9分に及ぶ試合開始順延も異常なら、1時間3分に達した中断も異常。
更に、入念なグランド整備も挟まり試合が終了した時には日付が変わっていたというのも異例です。
はっきり言って選手にも観客にも苦痛でしかない試合で、「もう止めてくれ」という声が場内から満ち溢れてくるような痛々しさでした。
通常ならどう考えても試合中止にするべき状況です。
しかし、こうまでして試合開催を強行したのは勿論、理由があります。
今季のカープと阪神はいずれも降雨や災害の影響があり雨天中止の試合数が異常な数に達しており、特に阪神に至っては試合を全て消化しないままでシーズン打ち切りの危機にすら瀕しています。
また、それに加えて先の「平成30年7月豪雨」の影響でカードまるごと中止になった際には既に相当数の試合中止があったにも関わらず阪神球団に協力してもらったという恩義もありました。
それらの要素を加味すれば多少の無理をしてでも試合を成立させなければならないという球団の判断も同情の余地はあるかと思えます。
もっとも、そういう背景があるからこそ試合の成立以外に注目するべき点は皆無だったともいえるでしょう。
そうである以上は勝敗も含めて試合自体を振り返る事に意味なんてありません。
鈴木誠也が遂に悲願のシーズン本塁打の30本目に到達した事についてもこういう無茶苦茶な状況での達成となってしまったのが残念としか言いようがないと思えます。
とにかく怪我人が出なくて本当に良かった…の一言に尽きます。