広島東洋カープ7-3阪神タイガース
22回戦(カープ13勝9敗)
勝利投手 一岡5勝6敗1セーブ
敗戦投手 能見3勝3敗1セーブ
先発・野村祐輔は序盤に崩れ5回3失点もリリーフ陣が無失点。
打線は中盤から反撃し、8回に相手エラーで逆転し9回に突き放す。
中盤以降に耐えた末の逆転勝利で今季の阪神戦の勝ち越しが確定。
優勝マジックを「3」とする。
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昨日ほどの異常さはないものの、やはり開催が危ぶまれるような天候の中で行われた試合。
再三の中断に最悪なグランドコンデションという昨日同様の状況でしたが、今日はそれがかえって良い方向に働いたように見えます。
何しろ逆転した7回の攻撃はいつ試合が中断してもおかしくない、降りしきる雨の中で相手投手が制球を見出し、完全に水が浮いたグランドでただの内野ゴロが決勝のエラーとなったのですから。
もっとも、この結果がたんに天候に助けられたという事柄だけで語られるべきではないでしょう。
先発の野村祐輔は案の定といいますか、天候を考えると点をやれない状況であったにも関わらずさっさと先制を許すひ弱極まりない投球。
しかし、後を受けたアドゥワ誠、一岡竜司が何とか抑えてビハインドを維持してくれました。
昨日は、一軍にいるべきでない二線級のレベルの低い投手を狩りだした結果とはいえ、余計に点差を広めて反撃を無意味に終わらせている訳ですから、こういう働きがいかに大事かわかるというものです。
攻撃に関しては、久しぶりに1番に田中広輔が戻り2番の菊池涼介3番丸佳浩と共にいわゆる「タナキクマル」が復活し、「タナキク」で合わせて4打点と結果を残したのが注目点でしょうか。
正直、「何故このタイミングで?」と思ったのは私だけではなかったでしょうが…見事に相変わらずの打線の組み換えは面白いように上手くいったようです。
もっとも、これまで不振の田中広輔に代わり1番を守ってきた野間峻祥も不振という訳ではありませんから何度か入れ替えながらという事にはなりそうですが…。
ビハンド3点から逆転までは鈴木誠也の同点打を除けばいずれも「タナキク」の犠牲フライに内野ゴロというあまり美しくない方法での得点。
しかし、こういうリリーフが上手く失点を防いで、少しでも点差を縮めたい時に遮二無二得点を狙えるというのは好ましい事ではあります。
ここ最近は決して得点力が落ちたという訳ではありませんが、面白いように得点できた時期に比べると多少の勝負弱さも出てきた現状を打破して欲しいものです。