日本シリーズ第3戦 ⚫「遠すぎた橋」(カープ2018)
勝利投手 ミランダ1勝
セーブ投手 森1セーブ
敗戦投手 九里1敗
(C)安部1号①鈴木1号①鈴木2号②安部2号④
(H)デスパイネ1号①高谷1号①
先発九里はメヒアのエラーなどで4回1/3を3失点し、後続も失点を重ねる。
打線は中盤以降に安部の満塁弾などで1点差まで迫るも及ばず。
乱打戦の末、失策と投壊が響き今季、ポストシーズン初黒星。
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2011年以降、本拠地での日本シリーズは全勝という対戦相手。
主軸である筈の3番がまったくの役立たずのお荷物でしかなかったにも関わらず、6点差から驚異の追い上げを見せた終盤。
それだけ見れば、惜敗や善戦という言葉が出てきてしまうのは仕方ないことでしょうが、私はそうは思いません。
結局のところ、それだけの物を見せながらもなお敗れたのは序盤のド拙攻に加え投手陣、特に2死から4失点という考えられない恥知らずな投球を見せた岡田明丈や、今季、打率1割台で本塁打も1本しか打てなかった選手にあっさり被弾したまったく緊張感の欠片も見られなかった中田廉のような質の悪い投手を投入せぜるを得なかった層の薄さゆえなのですから。
それらの要素を眺めると劇的な展開で1点差に迫ったとはいえ6点差はやはり「遠すぎた橋」だったという事なのでしょう。
この点、8回に思わぬ不覚を取ったもののそれでも要所はしっかり抑えて石川柊太の故障による離脱というアクシデントを乗り越えた相手投手陣とは雲泥の差と言えます。
また、層の薄さという観点では指名打者制を用いてクラッチヒッターであるアルフレド・デスパイネを投入できた相手と異なり、アレハンドロ・メヒアの如き打てない守れない選手のためにしかその枠を使えない点でもやはり層の違いを見せつけらました。
つまり善戦以上に守り負けであり地力の差という事です。
結果的に試合全体に響いたエラーを犯したメヒアについては勿論、彼だけのせいで試合に負けた訳ではありません。
しかし、ここまでの薄い実績と、CSでも同様のシチュエーションからのミスで失点を許しているという点で考えれば、「明日頑張ろう」というのはあまりに甘い考えではないでしょうか。
さて、これで星取りは1勝1敗1分。
終盤の追い上げで明日以降は分からないという期待はあるかもしれませんが…。
3番が完全にお荷物と化したままの、こちらに比べてあちらは同じく不審だった4番が完全に復活してしまいました。
第2戦は中軸がしっかりと序盤から得点を稼いで先発を援護して勝った点を考えると、今日のような劇的な展開を期待し続けるようでは厳しいでしょう。
要するにまあ、「最初からちゃんと試合に参加して欲しい」という事です。