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カープと趣味の日記

4/13(土)○「基本を守ったが故の」(カープ2019)

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横浜DeNAベイスターズ1-6広島東洋カープ

2回戦(カープ1勝1敗)

横浜スタジアム

 

勝利投手 床田2勝1敗

敗戦投手 京山2敗

 

本塁打

(C)-

(D)神里3号①

 

打点

(C)野間①西川①安部①鈴木③

(D)神里①

 

投手

※数字は失点

(C)床田

(D)京山③-浜矢③-笠井-砂田-藤岡-三嶋

 

先発、床田は初回に先頭打者本塁打を浴びるも以降は安定し4回以降は無安打で投げきる。

打線は初回に野間の適時打で先制するなど再三の好機を活かして6得点。

先発が好投し打線が序盤から援護する展開を見せて連敗を止める。

3安打で9回を投げきった床田はプロ入り初の完投勝利。

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ここ最近のカープは連敗も去る事ながら内容的にももはや試合とは思えないぐらいに酷い状態ですが…。

そうなってしまうの要因の一つはどれだけ戦力が拙いチームでも勝利するために必要な基本的な試合展開が全くできていないからです。

即ち、先発がしっかりと試合を作り、それを受けて序盤から打線が好機を作って援護点を稼ぐ。

あの「遠い思い出」となった素晴らしき開幕戦も含めてそれがまったく出来ていなかったのが今季のカープでしたが例外と言えば先週の土曜日の阪神戦。

今日はその試合と同じく床田寛樹が先発を務める試合でそれを久しぶりに見せてくれました。

基本的にこのチームの攻撃における基本は「好機を確実に決める」ではなく「好機そのものを相手がうんざりするぐらいに反復して作る」事にある訳ですが今日のカープは9イニング中6イニングで得点圏に走者を進める事に成功できました。

特に初回は田中広輔の安打と盗塁に菊池涼介の安打で作った好機を野間峻祥が上手く叩きつける打撃で適時打にして先制した場面が印象的。

負けがこんでる状況で積極的に振る舞ったのが功を奏した好例かと思います。

しかしこれをもってして「昨年のカープが帰ってきた」というのは勿論、早計です。

結果的に得点をある程度取れたとはいえ上記の先制以降は無死1塁3塁で無得点であった事からも分かる通り勝負強さはまだまだです。

また、23打席ぶりに適時打を放って結果的に決定的な一打となった鈴木誠也にしても平凡な打ち損ないが偶然いいコースに飛んだ結果にすぎませんし、松山竜平は最初から最後までブレーキでした。

願わくば、今日の結果が今後の好転に繋がる事を祈るばかりです。

 

一方、先発の床田寛樹はいきなり先頭の神里和毅に同点弾を浴びたり、投げ損ないの投球が筒香嘉智の肘に直撃して負傷退場に追い込むハプニングなど実績からいえば崩れても仕方ない出来事が幾つかありながら最後まで投げぬいてくれました。

基本的に球種の引き出しが多い投手ではありませんが、今日はスライダーが最後まで冴え渡っていました。

好打者が多いベイスターズ相手2回以降は最後まで決定的な当たりを許さなかったのはスライダーとフォーシームがどちらも素晴らしくかつほとんど同じ軌道に見えていたからでしょう。

また、筒香を負傷退場に追い込んだが故に少しでもインサイドにボールを投げると飛び交う相手ファンからのブーイングと怒号にも惑わされない強さも特筆すべき事。

まさにその姿は救世主と呼ぶに相応しいものでした。

彼がこの状態を維持しているうちに他の投手がしっかり立ち直って欲しいものです。

 

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その床田について…。

私は普段、あまり他球団のファンにとやかく意見する事は控えているのですが、ちょっと最後に書いておきたい事があります。

床田のようにトミー・ジョン手術と辛いリハビリを乗り越えた投手が結果的に相手チームの主砲を負傷退場に追い込んだのは不幸な事故としか言いようがありません。

とはいえ、試合中ならともかくわざわざヒーローインタビューを受けている最中にもブーイングが飛ぶのは異常以外の何物でもありませんし、あまりにこの苦労を重ねた左腕への慎みを欠いた振る舞いと思わざるを得ません。

私は以前、この球場で會澤翼が頭部死球を受け緊急搬送された際も、神宮球場前田智徳死球で現役生活を事実上終えてしまった際も現地にいましたが、ぶつけられた瞬間こそ怒りがえわいたものの、試合が終われば結果はどうあれ不幸な事故として受け止めるしかない…その時はそう考えた筈です。

しかし、横浜スタジアムで今日、私の反対側の座席にいた人たちはそうは思わなったようで大変残念ですし、非常に憤りを覚えています。

勿論、上記のような行為に及んだ人たちはごく一握りに過ぎず私の学生時代の恩師(湘南出身)も含めてベイスターズファンの大多数は素晴らしい尊敬するべきファンの鑑である事も言うまでもありません。