5回戦(カープ3勝2敗)
勝利投手 野村2勝
敗戦投手山井2 勝1敗
(C)會澤2号①菊池3号①長野2号①
(D)-
打点
(C)會澤①野村①菊池①長野②
(D)-
投手
※数字は失点
(C)野村-フランスア-一岡
(D)山井④-又吉-佐藤①-祖父江
先発、野村は再三走者を背負いながら要所を締めて7回無失点の好投。
打線は會澤の本塁打で先制すると、菊池、長野にも一発が飛び出し計5得点。
序盤から優位に試合を進める展開を見せ完封勝利で6連勝と2カード連続勝ち越しを決める。
------------------------------------------------------------------------------------
「先発が試合を作り、打線が序盤からしっかりと援護する。」
借金が8にまで膨れ上がっていて内容も低調極まりない試合が続いていた先週水曜日辺りでは望むべくもなかった理想的な展開で2カード連続の勝ち越しと今季最多の6連勝を決める事が出来ました。
とはいえ、現状のチームでこれほどの内容と結果がもたらされた理由を探るのは容易ではないように思えます。
打線は主砲の鈴木誠也が体調不良で2試合連続の欠場となり、昨日の試合を見る限りではただでさえ低調な打線は混乱状態にありました。
それに加えて代役のサビエル・バティスタはまったくの役立たずでひたすらアウトを重ねる為に打席に居座っているも同然でしたし、得点圏での活躍が期待出来ない野間峻祥を5番に据えるというのも理解に苦しむ起用法。
案の定打線は4番5番で打線は分断されていました。
更に言えば1番から4番に1割打者がずらりと並んでいるこちらに比べて現在3位のドラゴンズは3割打者が半分を占めるという豪華さで実力も勢いも明らかにこちらより上にしか見えませんでした。
それに加えて、今季無敗だった先発の山井大介を始めとして投手陣も安定していて昨日は小窪のしょぼい適時打でサヨナラ勝利を挙げるのが精一杯だった現状の打線ではまともに戦って勝ち目はなかったように思えます。
しかし、蓋を開けて見れば序盤から4得点を挙げて勝利するという内容と結末。
野球とは良い選手もしくは勢いのある選手がより多いチームが勝つと思っている私のような人間には奇怪としか言いようがありませんでした。
たいして打線が繋がったとは言えないうえに適時打が一つもない事からも「勝負強さ」とか「底力を見せた」という陳腐な表現は的外れに見えますし、かと言って勝負に相手がいる以上はさすがに「まぐれ」の一言でも片付けられません。
勿論、こういう勝利は嬉しいですがどう考えて良いのか…?
個人的には非常に困惑してしまう試合展開と結果でした。
理想的な試合の理由という観点では上記のとおりですが、単純に勝利ということだけを考えれば先発として7回無失点と望外の好投を見せたうえにスクイズまで決めて投打で大活躍した野村祐輔を要因に挙げる事が出来るでしょう。
適度に相手に打たれながらも最終的には無得点に抑えてしまうという相手の首を真綿で締めるような投球で今季3回目のQSであるだけでなく、既に2度目となる「残業申請」まで見せてくれる活躍ぶり。
最多勝に輝いた2016年以降でのキャリアは、明らかな下り坂で主戦投手としてはとっくの昔に限界しか感じられないレベルの投手でしたが…これまた本当に分からないものです。
これまた奇怪としか言いようがありません。