9回戦(カープ5勝3敗1分)
東京ドーム
勝利投手 床田5勝2敗
敗戦投手 ヤングマン3勝1敗
(C)鈴木14号①バティスタ10号①バティスタ11号①西川2号①
(G)坂本勇14号①炭谷2号①坂本勇14号①
打点
(C)鈴木①バティスタ②會澤①野間①西川①
(G)坂本勇②炭谷①
投手
※数字は失点
(C)床田③-レグナルト-一岡-九里-フランスア-中崎
(G)ヤングマン④-田原-戸根①-桜井-アダメス②-高木①
先発、床田は5回3失点で降板もリリーフ陣が一岡の危険球退場を乗り切り無得点。
打線は、鈴木誠也、バティスタのホームランで逆転すると終盤にも一発攻勢で8得点。
中盤のピンチを乗り切って突き放し2年ぶりの10連勝を飾る。
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一岡竜司の危険球退場により今季初の警告試合となった事を含めて、中盤までは非常にアップダウンの激しい試合でしたが最終的には5点差をつけて勝利する事が出来ました。
前回のカードではやや勢いに陰りが見られた印象があった打線ですが、今日を見る限りではそれは杞憂に終わったようです。
ここ最近は勢いを失いつつある床田寛樹の投球がいまいちだった序盤はそれを守り立てるように逆転に追加点と纏まった点差を与える事に成功。
また、床田がマウンドを早く降りてしまった以降も得点を重ね続けた事で度々相手に傾きかけた流れを容易に渡すこと無く9回まで辿り着き、前回の読売戦ではたいした援護も出来ず幼稚なエラーの積み重ねで床田の勝ち星を消した借りを返した形です。
看板直撃弾を含む驚愕の長打を見せたサビエル・バティスタを始め3番から5番だけで4本のホームランを放った事が勿論大きいですが、一番のポイントは7回表の野間峻祥の2死3塁からのセーフティスクイズかと思えます。
野間といえば、これまで極端に低い得点圏打率とやはり低めの出塁率も相まって、得点圏では途端に何も出来なくなる選手に過ぎないという印象を持つファンは少なくなかったと思えますが、今回は遮二無二得点を取りに行く姿勢を見せた事が良い結果に繋がりました。
この得点が無ければ、結果的にたった2球で抑えたとはいえ、一岡退場後の九里亜蓮やヘロニモ・フランスアの投球にどう影響が出ていたか分かったものではなかったのですから尚更です。
決して勝負強いとは言い難い選手が打てないなら打てないなりになんとかする。
打線の繋がりとは決して派手な長打だけでもたらされるものではないという恒例だったかと思います。
それこそが、このもはや現代野球に耐えられないほどの狭隘で欠陥まみれのグランドを持つ東京ドームでの試合らしいホームランが無闇に飛び交い先発が思うように試合が作れないまま理想的な展開が崩れた試合を無理やり引き戻せた理由なのでしょう。