12回戦(カープ7勝4敗1分)
勝利投手 レグナルト5勝2敗
敗戦投手 マシソン1勝1敗1セーブ
セーブ投手 フランスア5勝3敗3セーブ
(C)安部4号①會澤9号②
(G)岡本17号①坂本勇29号①
打点
(C)鈴木①西川①安部①菊池①松山①會澤②
(G)岡本①大城①若林①阿部①坂本勇①
投手
※数字は失点
(C)大瀬良⑤-菊池保-遠藤-レグナルト①-フランスア
(G)菅野④-デラロサ-マシソン③-田口
先発、大瀬良は初回から安定せず4回5失点でKO。
打線は4回以降毎回得点に成功し、8回に會澤の本塁打で逆転。
最大5点差をひっくり返す劇的な逆転劇で連敗を止める。
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現状の打線の状態を鑑みれば大瀬良大地が早々に3失点以上喫すればその時点で試合終了と考えるべき試合でした。
それどころか、相手の先発投手のレベルを考えれば「どんなレベルの投手でもQS以上のつかみ取り大会」同様の打線相手でしたからノーヒットノーランを防げれば御の字と言えたでしょう。
ですから、大瀬良も大量失点で降板した時点で試合の結果に対する興味は、私は一切なくなってしまいました。
そんな訳で、直後の4回にやっと走者が出たばかりか、なんとなんと1点を返した事だけに満足して視聴を取りやめたのですが…。
その後、何時間かして試合結果を何度も何度も見返してスコアが逆じゃないのかと疑い、RCCのサイトの掲載ミスを疑って他の媒体でも試合結果を確認しましたが同じ。
つまり、4回5点差無安打からの大逆転に成功したという事は本当の事のようでした。
チームは完全崩壊し、あれだけ負けに負けまくってボロ雑巾のようになったチームでしたから私を含めて多くのカープファンは大きな驚きを感じると共にさぞ溜飲を下げた事でしょう。
とはいえ、これが「前年度王者の底力だ!!」などと気勢を挙げるのは少し違うような気もします。
初回の菊池涼介の幼稚なエラーによる失点から始まって、先発の大瀬良大地は大量失点で降板、おまけに終盤の僅差で登板したカイル・レグナルトはまたしても低調な投球で失点。
単純に先発が打たれた以上に負ける要素全部盛りな内容で、到底「これをきっかけに反攻が始まる」などと呼べる代物ではないでしょう。
従って、今日の結果は過去の低迷期に年に1回あるかなかったかの、偶然が重なった一夜限りの奇跡という事。
まあ、あれだけ負けに負けまくればこういう試合もたまにはあるし、あれだけ打てない打線もたまには打つという事でしょう。
今はそう考えるのが正解かと思います。
とはいえ、奇跡を演出した素晴らしい活躍も当然ながらありました。
特に大瀬良が早々に降板した直後に2イニングを無安打無失点で抑えた遠藤淳志の投球はその後の展開を考えると黄金の価値があったと言えるでしょう。
この試合は昨年の同じ時期、同じ相手投手(スコット・マシソン)からライトスタンドに放った下水流昴の逆転サヨナラ弾を彷彿させる會澤翼の素晴らしい逆転2ランを始めとする打線の反撃がハイライトでしょうが…。
アドゥワ誠や九里亜蓮が先発に引き抜かれて手薄になったミドルリリーフにこういう活躍が出来る投手が出てくると奇跡の頻度も上がるという好例かと思えます。