7/23(火)○「試合を落とすべくして拾う」(カープ2019)
15回戦(カープ9勝6敗)
勝利投手 フランスア6勝3敗4セーブ
敗戦投手 祖父江2勝3敗
(C)バティスタ22号①23号②安部5号①
(D)-
打点
(C)バティスタ③菊池①安部①
(D)京田①木下拓①大野雄①大島①ビシエド①
投手
※数字は失点
(C)アドゥワ⑤-菊池保-遠藤-レグナルト-島内-フランスア
(D)大野雄①-三ツ間-谷元-福-ロドリゲス①-岡田③-祖父江①
先発アドゥワは4回5失点の乱調もリリーフ陣は無失点。
打線は9回まで3イニング連続併殺打など拙攻を重ねるも9回にバティスタの2ランで同点。
延長10回に安部の本塁打で4点差を土壇場でひっくり返すサヨナラ勝ちで4連勝。
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先発アドゥワ誠が大量失点で試合を作れず打線も初回から拙攻を重ね守備でもミスが出てベンチの疑問符がつく選手起用もあり勝利。
読んでいて意味が分からないかと思いますが、実際に今日の試合を冷静に振り返るとこういう風になります。
落とすべくして落とした試合を演じた末に勝利…とも言いましょうか。
いや、ますます訳が分かりませんね…。
サビエル・バティスタは一人で全ての打点を挙げた前々回に続いて長打と突出した個人技の威力を改めて見せつけた形です。
そもそも、そのバティスタの劇的な本塁打が出る直前の3イニング連続で併殺打を重ねる拙攻を見せた以上、この試合に関しては「みんなで繋いだ事で得られた同点劇」なんて悪い冗談でしかありません。
安部友裕の本塁打に関しては、打った瞬間もあの当たりが入るとは思えなかったので相手の外野手がいきなりバックし始めた時は戸惑いすら感じました。
あれだけ好機を潰しまくった選手が最後の最後にヒーローになるのですから、前回カードに続いて野球とは不条理で素晴らしいものだと改めて感じます。
カード跨いで4試合連続で不可思議な勝利を重ねるカープですが、さすがに全てをマグレで片付けるのはあまりに敬意を欠くというもの。
そうである以上、今日も要因となるのはやはりリリーフ陣の活躍でしょう。
特に前回強烈かつ先発投手をKOして勢いに乗る読売打線を2イニング無失点で抑えたのに続いて今日も2イニング無失点の活躍を見せた遠藤淳志の活躍は注目すべきでしょう。
のみならず、これで2イニング以内の投球に限れば6試合で僅か1失点とミドルリリーフとしては白眉と呼べる活躍です。
6月のプロ初登板の際は「こんなガリガリに痩せた水泳選手みたいな投手が通用するのかね?」としか思えず、すぐに1軍からいなくなる候補筆頭だったのですがまるで昨年のアドゥワを見るかのようです。
もっとも、昨年のアドゥワと違ってあまりに打線がショボいので勝ち星に恵まれないのが残念ではあります。
この遠藤を始め素晴らしい活躍を見せるリリーフですが裏を返せば全体的に登板過多の傾向が続いていて疲労が蓄積しつつあるのは気になります。
特に4試合連続登板となったヘロニモ・フランスアは明らかに疲れが見えていて心配でしかありません。
先発と打線の力だけで中盤までには試合を決めるような展開が早々に望まれますが…難しいでしょう。