7/28(金)○「もう一つの輝き」(カープ2019)
16回戦(カープ8勝8敗)
勝利投手 床田6勝5敗
敗戦投手 小川3勝9敗
セーブ投手 フランスア6勝3敗
(C)西川8号①鈴木22号①バティスタ24号①
(S)-
打点
(C)西川①鈴木①バティスタ①
(S)村上②
投手
※数字は失点
(C)床田②-遠藤-今村-フランスア
(S)小川③-近藤-梅野
床田は序盤に失点するも6回2失点で、以降はリリーフ陣が無失点に抑える。
打線は初回に西川、鈴木の本塁打で先制も以降は繋がりを欠き3得点。
バティスタの本塁打による僅差のリードを守りきり8連勝でカード勝ち越しを決める。
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気づけば、なんとここ2ヶ月に渡って白星から遠ざかっている床田寛樹。
監督も語っている通り、本来ならとっくに勝利数が2ケタに行っていて然るべき投手なのですがこのような状態に陥っている理由を考えれば誰もが同じ事実を挙げるでしょう。
すなわち「打線の援護がなくリリーフに勝ちを消される」。
西川龍馬の誰もが驚く初球先頭打者本塁打で先制点は取れたものの、残念ながら昨日一昨日と2ケタ得点を挙げた打線は、今日もさほど大きな援護をこの不運な左腕に与える事ができませんでした。
一方で、床田も先制点を貰った直後に1死満塁というピンチを招いて失点するなど、決して良いとは言い難い内容の投球に終始。
同点に追いつかれた後はしっかりと抑えて試合を作る事は出来ましたが、これまでの不幸な経験から考えると白星をまたしても逃す事は確実だったかと思えます。
降板直前にサビエル・バティスタの一発で勝ち越した時にはホッとする心持ちだった事でしょう。
しかし、今日の決して万全とは言い難かった床田を救ったのはどちらかと言えば救援陣だったでしょう。
特に今村猛の不調もあり8回2死2塁から登板し完璧なリリーフを見せたヘロニモ・フランスアは幾度も自身の失投で床田の勝ち星を消してきた過去があるだけにやっと雪辱を果たした形です。
しかし、リリーフ陣で一番注目すべきはそれよりも床田降板後の大事な場面で登板した遠藤淳志でしょう。
床田や小園海斗などオープン戦から注目されていた選手たちと異なり、シーズン途中の6月にリリーフの駒不足もあって急遽1軍へ上がった決して注目されていたとは言い難かった投手。
高卒ながらガッチリした体格の小園と異なり、まだまだ細身の頼りない外見も相まって何試合か投げてまた2軍へ戻るのは既定路線だったかと思えます。
しかし、結果的にミドルリリーフとして素晴らしい活躍を見せた後、今では立派なセットアッパーとして昨日のような僅差の場面でも起用される立場までのし上がるという素晴らしい活躍。
昨日も、強打者山田哲人から奪った見逃し三振などは本当に素晴らしいボールであの試合一番のハイライトだったかと思えます。
昨日の小園フィーバー冷めやらぬカープですが、彼以外にもこの遠藤のように輝きを放つ若い力が存在する事は本当に素晴らしい事です。