18回戦(カープ10勝8敗)
勝利投手 レグナルト6勝2敗
敗戦投手 ハフ1勝3敗
(C)鈴木24号③
(S)バレンティン26号②山田哲31号②雄平10号②
打点
(C)小園①サンタナ①メヒア①鈴木③三好①
(S)山田哲③バレンティン②雄平②青木①
投手
※数字は失点
(C)ジョンソン③-菊池保-中村恭②-今村②-レグナルト①
(S)高橋④-五十嵐-星①-マクガフ-ハフ④-近藤
先発ジョンソンは序盤に失点を重ねながら6回3失点も8回以降はリリーフ陣が総崩れ。
打線は、再三の好機を逃しながらバッテリーミスに乗じて7回までに5得点。
3点ビハインドの9回を鈴木誠也の3ランと、三好がプロ入り初のサヨナラ安打が出て奇跡的なサヨナラ勝利。
サンタナが来日初の安打と打点を記録。
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偶然風呂上がりに見た最終回が、これほど劇的なサヨナラ勝利に終わるとは衝撃的ですらあります。
2点差を8回に簡単に逆転されて追加点も奪われ3点差という展開。
このままつつがなく試合を終わるのを待つばかりでしたが、8月に入って高い打率を残している事とは裏腹に、ここまで得点圏での怖さがまったく皆無に等しかった鈴木誠也が奇跡的な同点弾という大仕事をやってくれました。
しかも、3-0というカウントで…。
正直、あの場面は無理に振らなくても出塁をする事は可能だったでしょう。
ですが、彼はそうはしませんでした。
件の騒動もあり、様々な憶測がグランドの内外で飛び交い試合に集中する事が難しいどん底とも言えるチーム状況にあって、前向きに思い切って戦うという姿勢をこの若き主砲が見せたその結果がこのような奇跡に繋がったという事かもしれません。
高いOPSを誇りセイバーメトリクスの観点では素晴らしい数字を持ちながらどこか今季は頼りない部分もあった誠也。
これをきっかけに再び大暴れして欲しいものです。
また、トレード相手だった下水流昴の昨年の劇的サヨナラ弾にも勝るとも劣らない素晴らしい仕事を見せてくれた三好匠。
正直、あの場面で試合が決まらなければあとはジャンケンで次に投げる投手を決めるしかないと言えるぐらいにボロボロのブルペンでしたから恐らく勝機は薄かったでしょう。
それだけに、2塁からの野間峻祥の好走塁と併せてあの当たりは本当に大きな価値がありました。
しかし、試合全体を振り返って見れば内容的には散々な試合である事も勿論、忘れてはいけません。
先発のクリス・ジョンソンが試合を何とか作り打線は「5人目のドミニカン」ことファン・サンタナの適時打や相手の度重なるミスでリードを奪う事は出来たもののジョンソンがマウンドを降りてからは散々でした。
打線は7回1死満塁からアレハンドロ・メヒアがどうにか選んだ押し出し四球による1得点のみしか追加点がとれませんでしたし、ヘロニモ・フランスアが力尽きて登録抹消されて以降初めての僅差のリードでの継投も見事に失敗に終わりました。
特にブルペンの惨状は酷く、まともに計算出来る投手が皆無という状況で、正直これからどうやってまともに試合をするのかどうかすら分かりません。
むしろ9回裏以外は、打線、先発、リリーフと全てが総崩れという印象すら持ってしまうぐらいの目を覆うばかりの惨状で最終的なスコアを見て困惑した人の方が多いくらいでしょう。
だからこそ、この勝利が奇跡的に見えるというもの。
しかし、やはり奇跡は奇跡でもあります。
上記の現実を考えると、明日以降はより苦しい試合が待っている事かと思います。