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カープと趣味の日記

2/22(土)○「いきなり低調な新戦力」(カープ2020)

東京ヤクルトスワローズ6-7広島東洋カープ

オープン戦(カープ1勝)

浦添市民球場

 

勝利投手 床田1勝

敗戦投手 杉山1敗

セーブ投手 菊池保1セーブ

 

本塁打

(C)西川1号②

(S)-

 

打点

(C)田中広①高橋大①西川②堂林②

(S)雄平①塩見①中村①濱田①吉田大成②

 

投手

※数字は自責点

(C)森下②-中村恭平④-薮田-一岡-床田-菊池

(S)高梨-吉田大喜-杉山⑤-中尾-今野

 

先発森下は初回に連打を浴びて3回2失点し、後続も打ち込まれ計6失点も、打線は、6回7回に集中打を集めて合計7得点で逆転に成功。

一岡、床田、菊池が試合中盤以降を無失点で抑えて最大5点差を逆転して今季オープン戦初戦を勝利で飾る。

2番手に投げた中村恭平は負傷によりイニング途中で降板。

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「球春到来と共に、逆転のカープが見られた」と喜んでいるファンはさぞ多い事かと思います。

確かに西川龍馬の素晴らしい本塁打に、一岡竜司、床田寛樹、菊池保則の盤石な投球と見るべきものはありました。

しかし、劇的に見える逆転劇にしても演出したのはほぼ一人で試合を壊した相手の新人投手のあまりにも酷い投球と守備の綻びから転がり込んだに過ぎない事も確かです。

とはいえ、やはりこの試合で注目すべきは序盤に見られたあまりに魅力を感じるのが難しい新戦力たちの丁重な出来でしょう。

鳴り物入りで入団した昨年のドラフト1位の森下暢仁は今季初のオープン戦の先発を任されたものの序盤は山田哲人青木宣親、雄平と言った名手たちにあっさり先制を許す酷い立ち上がり。

2イニング目以降は何とか無失点で抑えて面目は保ちましたが、内容的にはコントロールにバラつきが多く球威もさほどでもない正直、何が得意なのか分からない投球に見えました。

先発の駒の絶定数が不足しているチーム事情もあり、今後のオープン戦で仕上げてくれる事を期待したいところなのですが…過大な期待は禁物かもしれません。

まあ、4年前の同じ時期に同じようなコメントをした岡田明丈はその後、チームの3連覇に貢献してはいますのでその再現を期待したいとも思います。

 

また、3番サードで入ったホセ・ピレラも打席では音無しに加えて守備でもエラー。

ただでさえ低レベルなサード争いに不安要素を増加させただけでした。

もっとも彼は本来、菊池涼介の移籍を前提に獲得した選手である関係上、まったく守った事がないサードの守備に関しては仕方ない部分もあります。

来日して守った事がないポジションに初挑戦するという助っ人が成功したという記憶が私にはありませんが…何とかものになって欲しいもの。

何しろ繰り返しますがカープのサード争いはプロのレベルを維持できるかどうか怪しいほどの低レベルさなのですから。

 

勿論、新戦力全てが全くダメという訳ではなく、いきなり安打を放ち盗塁も決めた宇草孔基の活躍は素晴らしいの一言に尽きます。

昨年、赤松真人が付けていた背番号38を受け継いだこの外野手は今日の新戦力の中では白眉でしたが、それだけ…というのはオープン戦初戦にしては寂しすぎますし勝利の喜び以上に今季への不安しか感じません。