4回戦(カープ3勝1敗)
勝利投手 塹江1勝
敗戦投手 パットン2勝1敗
セーブ投手 菊池保1セーブ
(C)堂林3号④
(De)-
打点
(C)堂林⑤松山①
(De)大和①高城①
投手
※数字は自責点
(C)K・ジョンソン③-塹江-菊池保
(De)濱口②-三嶋-エスコバー-パットン④
先発、K・ジョンソンは初回に失点し、以降は安定も7回に逆転を許し3失点で降板。
打線は再三の好機を活かせず中盤まで2得点も8回に堂林の逆転満塁弾が飛び出す。
劇的弾含める堂林の5打点の活躍で逆転勝利を収めて連敗を止める。
2番手で登板の塹江がプロ初勝利。菊池保則がプロ初セーブを記録。
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「堂林はもはやトレードに出してもまともな選手と交換する事すら出来ないよ」
カープのオープン戦を見ている最中に、そんな会話を隣に座っていた知らないおじさんと交わしたのはかれこれ2年前の事です。
堂林翔太に関しては、再三に渡って「実力もないのに未だに人気があるのが理解できない」「とっくの昔に終わった選手」と言い続けていた私ですから、今季の活躍に関しても予想外でしたし、ましてやかつて失格の烙印を押された三塁手でのスタメン起用などとは禁じ手どころかチームにとっても彼にとっても単なる自殺行為としか思えませんでした。
恐らくホセ・ピレラやアレハンドロ・メヒアより更に劣るであろう守備に引っ張られて好調だった打撃にも影響が出るだろうと…。
しかし、敗色濃厚の8回裏に彼が何を起こしたか…?
正直、この文章を書いていても未だに頭がついていけていないのが現状です。
私としては序盤に適時打を放って苦手なポジションでの守備に足を引っ張られる事無くしっかりと打撃で結果を見せただけで今日の彼には満足だったのですが…。
昨年のサヨナラ適時打の時に号泣した女性ファンの姿に彼が心打たれたという有名になったエピソードそのままに、未だに堂林を信じ続ける熱狂的な「堂林マニア」とも呼ぶべき彼個人のファンたちは勿論、私のような偏屈なひねくれ者の感情を揺さぶるような活躍を見せられる選手だったとは…。
今更もっともらしく「忘れていて」なんて言いません。
むしろ「初めて知った」という意味でこう言うべきでしょう。
「今日、初めて堂林翔太という選手を見つけた」と…。
正直、この試合に関しては25年ぶりの優勝決定試合の翌日にプロ初先発し、天文学的な防御率を残して敗戦した塹江敦哉の4年越しのプロ初勝利や、プロ入り初セーブで菊池保則がシーズン14試合目にしてチーム初のセーブを飾ったなどの出来事がありましたし、今週に入って2年前の水害を思い出すような豪雨に見舞われた広島に本拠地初勝利を捧げる事が出来た試合でもあるので他に書くべきネタには困らない試合だったのですが…。
やはりこれがメインになってしまいました。
他のメディアやファン同様にこれに全て持っていかれるようでは私もまた凡百なファンの一人に過ぎない事を思い出させて貰えたような気分でもあります。