4回戦(カープ2勝2敗)
勝利投手 R・マルティネス1勝1セーブ
敗戦投手 フランスア1敗
(C)菊池涼①
(D)ビシエド7号①
打点
(C)ピレラ①菊池涼①
(D)木下①大島①ビシエド①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良①-塹江-菊池保①-フランスア①
(D)大野雄②-福-祖父江-R・マルティネス
先発、大瀬良は2回以降毎回安打を許すも凌いで7回1失点で試合を作る。
打線はピレラの適時打で先制も以降は続かず散発4安打で2得点。
9回に菊池保則が救援に失敗すると延長10回にフランスアが被弾しサヨナラ負けで2連敗。
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今日から新型コロナウイルス感染拡大により、無観客という異常事態も限定的ながら解消されたこの試合。
未だに首都圏を中心に感染者は増加し続け、社会情勢は予断を許さない状況ですが、この一歩が多くの歓声が溢れる大人と子供の楽園たる満員のスタジアムを取り戻す第一歩となる事を祈るばかりです。
しかし、そんな晴れの試合の日もカープファンにとっては様々な意味で苦しい一日となりました。
まずは、試合当日の朝に入ってきたカープ3連覇の立役者の一人で前日に千葉ロッテマリーンズを電撃退団したジェイ・ジャクソンが大麻取締法違反により広島県警に逮捕されたというニュース。
カープ時代の3年間で投手としての実力も最高でしたが、「ジャクソンスマイル」で知られた陽気さに加えて真面目かつ誠実だった男が犯罪に手を染めていたという事態に驚いたファンも多かったでしょう。
逮捕直後で取調べ等が進んでいない状況なので何とも言えませんが、私自身未だに信じたくないし、何かの間違いだとすら思っています。
また、これに加えてプロ初登板を飾って以来素晴らしい投球を見せてくれていた森下暢仁が登録を抹消されるという事もありました。
ボロボロの投手陣にとって痛手なだけでなくますますチームは崩壊に向けて前進したと言えるぐらいの衝撃です。
恐らくは何らかの故障と思われますが、軽症である事を祈るばかりです。
これらの嫌なニュースに加えて更に極めつけだったのは今日の試合そのものです。
「カープにとって終盤2点差以内のリードは実質敗北に等しい」
「大瀬良は完投しない限り勝ち投手になれない」
これらの事は試合前から多くのファンが予想していて事ですが、最後の最後で大変分かりやすい形で具現化してしまいました。
プロのレベルですらなかったテイラー・スコットがあっさりと馬脚を現して二軍に降格してから妥協案として抜擢された菊池保則もヘロニモ・フランスア同様にクローザーの適性がないのは前回の登板で既に明らかでしたから、この結末は予想は出来ていました。
しかし、他に投手が存在しない以上は佐々岡真司監督が言うようにまだまだ試行錯誤の最中という事なのでしょうが…これだけ低レベルな投手が居並ぶブルペン全体の質が低い惨状を見ると試行錯誤というよりもはやお手上げとしか思えません。
まあ、この投手の分業制が完全に定着した令和の時代において、シーズン通してクローザーが不在で戦う反知性主義的なチームがどれだけ悲惨であるかを示す実験と考えると興味深くはありますが…。