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カープと趣味の日記

07/11(土)○「歴史的大勝の陰で」(カープ2020)

中日ドラゴンズ4-19広島東洋カープ

5回戦(カープ3勝2敗)

ナゴヤドーム

 

勝利投手 床田1勝1敗

敗戦投手 勝野1敗

 

本塁打

(C)ピレラ3号①

(D)平田1号①

 

打点

(C)ピレラ②坂倉⑤田中②菊池涼④西川②堂林②松山①野間①

(D)平田①A・マルティネス①ビシエド①阿部①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田③-薮田-島内-DJ・ジョンソン①

(D)勝野⑥-三ツ間④-佐藤-橋本③-鈴木博⑥

 

打線は、ピレラの先頭打者本塁打で先制すると3回には球団記録となる11安打で9得点の猛攻。

先発、床田は初回に被弾するなど8安打を浴びる不安定な投球も6回3失点で収める。

打線が終盤にもダメを押し16年ぶりの19得点を記録し大勝で連敗を止める。

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試合前から残念なニュースで溢れていた昨日と異なり、試合前に白血病を患っていたカープOBである北別府学氏が退院を果たしたというファンは勿論、球団関係者にとても朗報というべきニュースがもたらされたのが今日の試合。

試合結果についても34年ぶりとなる3回に1イニング11安打の球団記録で9得点を奪うと、その後も手を緩めずに終盤にもダメ押しを見せて16年ぶりの19得点。

昨日、主戦投手を擁しながら逆転負けを喫し、他球場の結果次第では最下位転落もあった試合は思わぬ形での大勝となりました。

打線は勝利打点含めていずれもプロ入り後初となる4安打5打点で大暴れした坂倉将吾を筆頭に先発野手全員安打は勿論のこと、西川龍馬を除けば全員複数安打を記録。

更には、打席に立った野手で安打がなかったのは三好匠と高橋大樹のみで、あの上本崇司ですら7年ぶりに二塁打を記録したぐらいという凄まじさでした。

打線が、球団史上屈指の強力さを誇った3連覇した時ですら見られなかった猛攻に目を久しぶりに輝かせたファンは多かったでしょう。

一方で、この大勝が最下位転落間際まで追い詰められたチームの反転攻勢の始まりだと思えたファンもさほど多いとも思えません。

むしろ、打線がこれだけ打ってもまったく落ち着きがない…というより返ってあべこべにパニックになった床田寛樹の姿に暗澹たる気持ちになった事でしょう。

 

今季は先発した2試合でまともに試合を作る事すら出来ず低調な投球が続いていた床田ですが、今日も9点差もついた直後に連打であっさり失点した挙げ句、ボロボロになりながらQSを達成するのが精一杯という体たらく。

その酷さは3回終わって6点差となった時点で逆転負けを容易に想像する事すらできるほどで、大きな失望しかありません。

残念ながら今季も彼は彼岸である二桁勝利を収める事は不可能でしょうし、むしろ先発ローテーションの座を剥奪されるのも時間の問題にすら見えてきます。

この床田の低調さに加えて、16点差もあったに関わらず来日初登板のマウンドで気の抜けたような投球を見せ続けて、先に馬脚を現したテイラー・スコット共々まったく使えない投手である事が分かったDJ・ジョンソンの事も含めて大量得点だからこそかえって崩壊した投手陣の悲惨さが際立ったかのよう。

そうである以上は、残念ながらこの大勝は明日以降の勢いに繋がるどころか、連敗の合間の単なる徒花に過ぎないという事です。