9回戦(カープ4勝4敗1分)
京セラドーム大阪
勝利投手 森下4勝2敗
敗戦投手 藤浪4敗
(C)-
(T)-
打点
(C)鈴木誠①松山②森下①
(T)
投手
※数字は自責点
(C)森下
(T)藤浪⑥-尾仲-望月
先発、森下は9回2死まで準完全試合の好投でプロ入り初完投初完封。
打線は初回に鈴木誠也、松山の連続適時打で先制し6回には森下の適時打で突き放す。
序盤の攻勢と森下の攻守に渡る活躍でカード初戦を制して連敗を止める。
森下はプロ入初完投初完封及び初打点に加えてプロ野球史上2人目の先発打者全員から奪三振を達成。
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かつて20年前に自身と同じくドラフト1位であり現在球団広報である河内貴哉に導かれて登場した瞬間は本当に感動的でした。
7月のドラゴンズ戦では、あと1死で逃したプロ入り初完投に加えて無四球での初完封を達成しただけでなく、5回2死まで完全試合9回2死まで準完全試合という圧巻の内容。
コントロールは勿論、速球のキレ、緩急といずれも自由自在の文句なしの出来であったのに加えてプロ入り初の適時打さえ、なかなか入らない中押し点が入らない状況で走者一掃の適時打という形で記録するなど今日の森下暢仁は素晴らしいの一言に尽きる活躍を見せてくれました。
今季、プロ初登板から16イニング連続で無失点という見事な滑り出しを見せてくれたもののコンディション不良の影響から復帰以降は良くてQSを守るのが精一杯程度の投球が続いていただけに余計に喜びが増すというものです。
更にいえば2005年に川上憲伸が記録して以来のプロ野球では僅か2例しかない相手先発打者全員から奪三振という記録のおまけ付きでもあります。
コンディションのうえではまだまだ苦しい部分もあるでしょうが、次回以降もこの調子で一気にシーズン終了まで駆け抜けて欲しいと願わずにはいられません。
一方、前節で福谷浩司、柳裕也と決して絶好調と言い難い投手たちに簡単に捻られた打線。
今日も今日で藤浪晋太郎の前に復帰後初勝利を簡単に献上する事が予想されていましたが、意外にも初回から3得点と森下を援護する事に成功しました。
ある程度のレベルの先発投手が投げる試合では序盤からこういう展開に持ち込めば試合は有利になるというお手本のような展開ではあります。
もっとも、直後に安打を放ちリカバーしたものの犠打を失敗した羽月隆太郎や、打席に立っている選手が高い得点圏打率を誇るにも関わらず「暴走」とも言うべき無謀な三塁への盗塁死で一気に場を白けさせた田中広輔などミスも多く、中盤に森下自らが打点を挙げるまで試合を決定づける事は出来なかったのも確か。
正直、明日以降も安定して序盤から援護できるとは思えません。