09/10(木) ○「初の大役に」(カープ2020)
回戦(カープ勝敗)
勝利投手 森下6勝2敗
敗戦投手 マクガフ3勝1敗
セーブ投手 フランスア1勝2敗8セーブ
(C)-
(S)坂口8号①
打点
(C)長野①菊池涼①
(S)坂口①
投手
※数字は自責点
(C)森下①-ケムナ-フランスア
(S)高橋①-梅野-マクガフ①-近藤-中澤
先発、森下は安定した投球で7回1失点の好投を見せてリリーフ陣も無得点。
打線は7安打も好機を活かせぬ拙攻で長野と菊池涼介の適時打による2得点のみ。
ケムナとフランスアの好リリーフが光り僅差の試合を制して5カードぶりのカード勝ち越し。
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昨日は、「10点取っても勝てない」という無様極まりない醜態を見せた投手陣にあってルーキーながらローテーションで唯一のまともな投手である森下暢仁が先発。
もっとも、その森下にしても前回の登板ではプロ入り最速でKOされた直後の登板とあって不安の方が大きかったのですが…。
初回のピンチを何とか凌ぐと以降は5安打を浴びながらも6回表に浴びた一発以外で失点もなく7回1失点に奪三振7と素晴らしい投球。
しかし、昨日とは対象的に打線がなかなか援護が出来ないというがゆい状況なったのはなんとも皮肉な事です。
10得点も獲得して勝てないという事実で野手陣の士気が大きく下がったのは当然の事ではありますが…しかし、何もこの試合でとも思えます。
しかし、最終的に雀の涙程度の援護点で森下に勝ちが付くという結果になったのは大変喜ばしい事。
その立役者は森下本人は勿論ですが、最小のリードを無失点で守り抜いたヘロニモ・フランスアとケムナ誠の二人です。
フランスアは、イニング跨ぎ含めて3連投という常軌を逸した登板に加えて會澤翼が投球途中で負傷退場するというハプニングにもめげずに強靭さを見せてくれました。
これだけの連投となると賛否が分かれるのは当然ですが、森下の勝利を守るというただ一点の目的だけで見れば妥当ではあったかと思えます。
勿論、他の投手が先発の時や森下に勝ちが付かない場面でこれをやったら私も迷わずベンチをボロクソにこき下ろしますけれど…。
そのフランスア以上に驚きと歓喜を与えてくれたのは初のセットアッパーでの起用に見事に無失点で応えたケムナ誠です。
「カープのキャンプ地の近所の食堂の元アルバイト」という経歴を持つこの右腕はこれまでの投球で力強い直球で空振りが取れる事からリリーバー向きとは思えましたが、まさか一発で結果を残すとは…。
勿論、二死から四球連発でピンチを招いた以上は内容は圧倒的とまでは言えませんが、とにかく終盤の僅差になると簡単にほとんど無抵抗で失点するような投手ばかりのこの三流ブルペンにあっては、リードを保って1イニング投げきる事は重要な事です。
そろそろ疲れが見えてきた塹江敦哉を、島内颯太郎共々助ける働きを今後も期待したいものです。
ところで上記でも取り上げましたが、9回表の守備の際にファウルボールを顔面に受けて担架で運ばれて交代となった會澤翼の様子は心配です。
マスクから上とはいえ凄まじい衝撃でおそらく脳震盪を起こしたものと思われますが…ほとんど動けない状態での退場は不安になります。
大変不幸な事故としか言いようがありませんが、どうか無事であって欲しいと今は祈るしかありません。