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カープと趣味の日記

10/3(土) ○「今期最後の神宮球場と『最高のご馳走』」(カープ観戦記+カープ2020)

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東京ヤクルトスワローズ2-13広島東洋カープ

16回戦(カープ8勝6敗2分)

明治神宮野球場

 

勝利投手 森下7勝3敗

敗戦投手 スアレス4勝1敗

 

本塁打

(C)長野6号①大盛1号③松山7号②

(S)-

 

打点

(C)長野①大盛③松山②田中広①三好①坂倉①曽根①

(S)西浦①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下-菊池保-島内①

(S)スアレス④-中澤②-星⑦-長谷川-マクガフ

 

先発、森下は再三走者を背負いながらも要所を締めて7回無失点の好投。

打線は6回まで無失点も7回に2年ぶりとなる1イニング3本塁打で先制。

8回にも打者一巡の猛攻を見せて大量得点に成功して2連勝でカード勝ち越し。

大盛がプロ入り初及び、球団史上育成ドラフト出身選手として初の本塁打

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コロナウイルス感染防止に伴う入場制限が一部緩和されて今季初の観戦を神宮球場にて果たしたのがつい2週間ほど前。

シーズンが終盤であった為、仕方ない事ですが早くも今日の試合が今季最後の神宮球場でのカープ観戦となります。

前回は外苑前駅から向かった球場に今日はちょっとルートを変えて信濃町駅から向かうことにしました。

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信濃町駅から絵画館前の広場にたどり着くと同日に六大学野球が開催されている影響からか結構な人出で、これまで続いていた過度の自粛ムードから人心が開放的になってきている事を示しているかのようです。

まあ、単純に猛暑が薄らいで来たからということだけかもしれませんが…。

神宮球場前の軟式野球用グラウンドに来るとそこは今夏開催されるオリンピックで供用される為の陸上競技用サブトラックに様変わりしていました。

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この場所は今後、サブトラックとして利用された後は一旦戻されたうえで2023年に周辺エリアの再開発に伴い廃止となるそうです。

神宮球場軟式野球場と言えば、60年以上の歴史を誇り都心の軟式野球場として多くの草野球チームに使用されてきたなかなか由緒ある場所。

私個人の思い出でいえば随分前に通りかかった時に「ドカベン」や「アブさん」で知られる野球漫画の大家である水島新司氏が草野球に興じる(というかベンチ裏でタバコ吸ってた…)姿を見た記憶があります。

また、カープファンにとっては試合前に練習する選手の姿が間近で見られるスポットとしても有名でした。

今日のように選手たちが練習する姿をファンが鈴なりに並んで眺める光景を見られるのもあと僅かという事。

大変寂しい気持ちはあります。

 

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さて、前回は内野席だったので今日は外野席で観戦。

今季は、入場者数制限の影響でレフト側外野席におけるビジターファンへの割当は従来の2/3程度。

レフト側にスワローズファンがいる光景は大変珍しいですが、元々外野席の広さには定評がある球場ですからあまり気にはなりません。

入場前の体温検査や座席後方の立ち見エリアの立ち入り禁止措置など、感染防止の対策に腐心しているのは前回と同様ですが、今回は太鼓と電子ホイッスルを使用したビジター側応援団による鳴り物応援も認められ売り子によるビールの販売も再開されていました。

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しっかりとファン一人ひとりがマナーを守っていれば規制は徐々に緩和できるという証左のようで大変嬉しいことです。

売り子の人がお釣りを渡す時に、おもむろにトレーをポッケから取り出して小銭を並べる姿には少し違和感を感じましたが…。

 

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試合は、前回の神宮球場での観戦と同じく森下暢仁が先発し、走者を再三背負って球数も多かったものの7回無失点と前回同様に見事な結果を残してくれました。

今月、後半に入ってから白星がなく新人王は絶望的な状況ではありますが、モチベーションを保ったうえでこの調子を何とか維持して欲しいものです。

一方、打線はこれまた前回同様に森下に十分な援護が試合中盤まで出来ず。

相手先発のアルバートスアレスは今季ここまで無敗を誇り防御率も試合開始時点で1点台。

何故かカープ戦でだけ打ち込まれるという不可思議な相性はありましたが、好投手だけにさすがに今のカープ打線では打てないのも無理からぬ事。

しかし、7回に長野久義の先制本塁打から流れが一気に変わりました。

長野に続いて大盛穂、松山竜平とチームとしては2年ぶりに1イニング3本塁打で一気に6得点。

特に大盛の3ランは育成ドラフト出身選手としては球団史上初の本塁打となる快挙。

鈴木清明球団本部長が制度設計に主導的に参画した経緯があったにも関わらず、2006年に中谷翼が初めて指名されて以降、お世辞にも制度を上手く活用しているとは到底言い難い球団にあってまさに歴史的な一打となりました。

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それだけではなく、漸く先制した直後に無死1塁2塁の好機で既に球数が100を超えいていた森下に代打を出さずに犠打を試みさせて失敗するというベンチの毎度おなじみの采配ミスを救った形という点でもまさに値千金。

低迷によりお通夜のような雰囲気が漂うベンチが一気にお祭り騒ぎになったのも当然の事かと思います。

大盛の一振りで勢いのついた打線はその後も止まらず、本来打席での活躍をまったく期待されていない三好匠や曽根海成にすら適時打が飛び出してなんと13得点を荒稼ぎして最近の試合では援護の無さにも苦しんだ森下には最高の「ご馳走」を並べることに成功できました。

また、個人的な事を書かせて貰えば、最終スコアの11点差での勝利は私自身の30年以上に及ぶカープの現地観戦歴の中では自己最高記録でもあります。

今季、思うように球場に行けず、現地に行けても球場で唄うことも喜びを表す事も出来ないシーズンにあって、ルーキーの力投に育成出身選手の躍動に大差で勝利とてんこ盛りの試合を見られたのは皮肉な事ではありますが、やはり嬉しいものです。

 

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もっとも、最後の最後で水を差された事もまた確かです。

8回裏に菊池保則が青木宣親死球で負傷退場させた直後に3塁側から飛んだとされる心無い野次が原因での両チームともにベンチを飛び出しての乱闘寸前の諍い。

野次に関しては様々な情報が飛び交い真偽が不明な為よく分かりませんが、主軸選手を負傷させられたうえに次打者がやはり死球による負傷の後遺症を抱える山田哲人ですから相手が激昂するのは当然の事かと思います。

そもそも、それ以前に事態の根本原因を作った菊池保則といい、9回裏に一人でパニックになって無様な投球を見せた島内颯太郎といい、いずれも13点差も付けておいて投げるボールとは思えない酷さでした。

最後の最後でただでは終わらせず、投手の質の悪さを思い出させてくれるのはさすが弱小チームとしか言いようがありません。

 

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まあ、ともかく色々とありましたが、総合的には見れば今季最後の神宮球場でのカープ観戦は良い気分では帰る事が出来ました。

あまりに浮かれすぎて途中で地下鉄の乗換駅を間違えたぐらいですから…

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