19回戦(カープ6勝10敗3分)
勝利投手 遠藤3勝4敗
敗戦投手 岩田1勝1敗
(C)-
(T)-
打点
(C)長野②堂林③會澤②坂倉②
(T)小幡②梅野①
投手
※数字は自責点
(C)遠藤②-中田-ケムナ-塹江-一岡
(T)岩田⑤-谷川-能見-斎藤③-石井①
先発、遠藤が再三走者を背負う投球で5回3失点もリリーフ陣は無得点。
打線は先制された直後の2回裏に長野と堂林の適時打で追いつき5回裏に會澤の適時打で逆転に成功。
中盤以降は打線が繋がり9得点を挙げ引き分け挟んで今季初の4連勝。
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プロ入り初完投勝利を挙げた8月2日の読売戦以来、実に2ヶ月以上も白星から見放されている遠藤淳志。
それ以前に、QS自体が1ヶ月以上もないという状況で防御率やWHIPという諸数値の壊滅的な数字を見てもわかる通りもはやローテーションを任せられるレベルの状態ではないのは明白です。
今日も4与四球を記録するなど制球に苦しんだうえに昨日に続いての味方の再三のエラーやミスもあり3回終わった時点で3失点といつ試合を壊すのか分からない不安定極まりない投球。
とはいえ、何とかこの試合初めての5回表に三者凡退で切り抜けた事や、ちょうど100球の球数に通常に復した日程に加えて何よりも、もはや勝敗などどうでもいいぐらいにチームが低迷している状況などを鑑みれば久しぶりに6回のマウンドに彼を送り込む事は決して間違いではないとも思えましたが…。
お立ち台での憔悴仕切った表情を見るとやはりあの辺りが限界だったようです。
森下暢仁は別格として、今季若手の先発投手の中では間違いなく一番驚きを提供してくれた投手ではありますが、プロ入りして初めて1年間ローテーションを守り続ける喜び以上の苦しみを体現しているかのようです。
あと1ヶ月もってくれれば良いのですが…。
昨日の試合ではまったく制球が定まらず二人併せて3失点で文字通りチームの勝ちを消したケムナ誠と塹江敦哉はいずれも無失点。
特にこれまた疲労困憊でもはや限界を超えたようにすら見える塹江は点差が開いていた状況とはいえまずは一安心したファンは多かったかと思います。
これまたあと一ヶ月もってくれるか微妙なところですが、何とかこの試練に耐えて欲しいものです。
上記の一足先にチームの勝敗を左右する役割を担わされて苦しんでいる投手たちと比較すると挑戦者としての奔放さを感じるのが昨日に続いて1番スタメンで出場して2安打に全打席出塁と素晴らしい活躍を見せた宇草孔基。
長打コースの打球の捕球に失敗して先制点を与えるという微妙なプレーもあり本人も反省の弁を述べていましたが、それでも上記の遠藤に比べると初のお立ち台では喜びと共に気楽さすら感じられました。
年齢的には宇草の方が歳上なのですが、そうは思えないぐらいに疲れ切った遠藤の終始固い表情での受け答えとの対比が若いながらも試合の中心で活躍するという事の光と影のように見えて大変印象的です。