22回戦(カープ7勝12敗3分)
(C)菊池涼10号②
(G)-
打点
(C)菊池②
(G)丸①陽①
投手
※数字は自責点
(C)九里②-フランスア
(G)戸郷②-大竹
先発、九里は中盤に崩れて2失点も粘りの投球で9回を2失点で投げ抜く。
打線は8回で戸郷の前に散発5安打の拙攻で8回まで無得点。
最終回2死から菊池涼介の同点弾が飛び出すも以降は決めて無く引き分け。
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敗色濃厚の雰囲気の中で飛び出した菊池涼介の同点弾は2016年8月の四半世紀ぶりの優勝と3連覇への分岐点となった同カードで飛び出した自身の本塁打を彷彿させる大変劇的なものでありました。
一応、これで9回完投を果たした九里亜蓮の負けは消えただけでなく、森下暢仁と並んで新人王を有力候補である戸郷翔征の勝ちを消した形にもなり多くのファンが溜飲を下げたことでしょう。
しかし、そこに至るまでの打線は悲惨そのものでした。
相変わらずの怖さをまったく感じない3番目から5番目の打順の打者たちは併せて1安打という体たらく
29得点とそれまでの貧打が嘘のように大量得点で3連勝した先のドランゴンズ戦でも相手先発から奪った自責点は僅かに4でしたが、今日も苦手の戸郷相手にまったく歯が立ちませんでした。
また、上記の通り最終的には追いついて面目は保ったものの、今季、戸郷と対戦した試合全てでQSを達成される事となりました。
さらに言えば、疲れ切ったドラゴンズのそれとは対象的に質、量ともにリーグ随一のブルペンを誇る相手チームが、戸郷の一発逆転での新人王に望みをかけたかのようなやや無理がある続投をしなければあっさり完封負けを喫していた事は間違いないでしょう。
それだけでなく優勝がほぼ決まったシーズン後半で意図的にカープ戦で登板したなら新人王争いの経過は随分違ったものになったとすら思えます。
これだけ打てないとなると来季以降もいいカモにされるのは想像に難くありません。
何より1ヶ月以上もHQS以上を続ける力投を見せてキャリア最高ともいえる状態の九里亜蓮の二桁勝利への望みが絶たれた事は大変残念です。
願わくば、来週の最後の先発登板で勝利を挙げる事が出来たならば、その翌日の今季最終戦で5イニング目辺りだけ登板して無理やり二桁に乗せるなどの配慮が欲しいところですが…。
まあ、無神経なベンチやまったく頼りない打線では無理な話かもしれません。
確かに土壇場での同点は大変劇的で感動的ではありましたが…やはりその喜びより失われた結果の方にどうしても目がいってしまうのは仕方ない事。
それがシーズンで無様に敗れ去ったチームの消化試合というものです。