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カープと趣味の日記

11/04(水)○「苦しみの果てでの輝き」(カープ2020)

広島東洋カープ5-1読売ジャイアンツ

23回戦(カープ8勝12敗3分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 遠藤5勝6敗

敗戦投手 高橋1勝3敗

 

本塁打

(C)長野9号①

(G)-

 

打点

(C)西川①長野③會澤①

(G)岡本①

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤①

(G)高橋①-ディプラン②-田中豊-大竹-横川

 

先発、遠藤は安定した投球を続け9回に失点を喫するもプロ入り2度目の完投。

打線は中盤まで拙攻で1得点のみも終盤に長野の3打点の活躍で突き放す。

9回を投げぬいた遠藤の好投が光り引き分け挟んで今季初の6連勝。

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今季、開幕から先発ローテーションを守ってはいるものの勝ち星はおろか、試合をまともに作れる事すら希少で防御率初め壊滅的な数字が並んでいた遠藤敦志。

消化試合が始まる前後から息を吹き返したかのように好投を見せ始めていたものの、単純に森下暢仁などの一部例外を除いてまともな先発投手が皆無なチーム事情からローテーションを守っていたことだけで果たして躍進したと言えるのかが疑問…というような事を前回彼が登板した試合の感想で書いた気がしますが…。

今日の彼はそんな厭味ったらしい疑義を見事に吹き飛ばしてくれるような素晴らしい投球を見せてくれました。

シーズン通して絶望的に悪かった立ち上がりを凌ぐとその後は散発4安打しか許さず時折訪れたピンチもしっかりと抑えて8回1/3まで無得点の好投。

惜しくも9回表に内野ゴロの間に失点を喫してプロ初完封は逃しましたが、今季2度目の完投勝利で一時は絶望的だった5勝目と年間100イニングにも到達したばかりでなく、壊滅的だった防御率も3点台まで持ち直しました。

QSが1度もなく防御率も7点台と結果も内容も悲惨極まりなく完全に疲労困憊でどう考えても一度はファームに落として調整するべきだった9月のような時期も無理にローテーションを守り続けた影響もある訳ですから、来季以降このまま躍進を続けられる保証はありません。

しかし、圧倒的な投球を続けた森下とは対象的に実績のない若い投手が初めて年間通してローテーションを守り続ける苦しみを、身を以て体現し続けたかのような彼の頑張りが今季最後の登板で輝きを見せたのは本当に良かったですし感動しました。

また、前回は溌剌とした宇草孔基とは対象的に終始疲れた表情を見せていたお立ち台も今日は心なしか余裕が感じられるようなのも何よりです。

まあ、なんか残り試合数を聞かれて普通に間違えて答えていましたけどね…。

 

一方、昨日の九里亜蓮、今日の遠藤と先発投手が2試合続けて完投するという素晴らしい結果と内容を残しただけに試合終盤まで試合にまったく参加しないも同然だった今日も打線の酷さは際立ちました。

特にここ最近4番に座っている西川龍馬の酷さは目を覆うばかりです。

4番に座って以降の5試合でチームは36得点を挙げていますが、自身の打点は今日挙げた、どう見ても併殺打にしか見えなかった内野ゴロの間のショボい1点のみで、ここ3試合に至っては安打すらなし。

圧倒的な本塁打数や打点数を誇る一方で打率はさほどでもない相手4番の岡本和真を見れば分かる通り、中軸に座る打者は本来なら試合の決定的な場面以外は「死んだふり」をしていても良いのですが、彼の場合はまったくの真逆なのです。

勿論、西川が打撃センス溢れる素晴らしい天才肌の選手であることに疑いの余地はありませんが…。

あの得点圏であるなしに関わらず、何でもかんでもバットを振り回す落ち着きのなさは、絶望的にクリーンナップには向いていないという事なのでしょう。

もっとも、3年前にあっさり4番にフィットして見せた鈴木誠也が異常すぎるだけなのかもしれませんが…。