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カープと趣味の日記

03/07(日)○「ドラフト2つの側面」(カープ2021)

広島東洋カープ2-0東京ヤクルトスワローズ

オープン戦

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 森下 1勝

敗戦投手 木澤 1敗

セーブ投手 ケムナ 1セーブ

 

本塁打

(C)クロン1号②

(S)-

 

打点

(C)クロン②

(S)

 

投手

※数字は自責点

(C)奥川-木澤②-マクガフ-今野-近藤

(S)森下-森浦-島内-大道-栗林-ケムナ

 

先発森下が4回無安打無失点で抑えると新人3人も無失点リレーで続く。

打線はクロンのオープン戦第1号本塁打が飛び出すも散発4安打で2得点。

投手陣が連日の無失点リレーを見せてオープン戦2連勝を飾る。

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今日の先発は、昨シーズンに防御率1点台に二桁勝利という球団史に名を刻む素晴らしい数字で新人王を獲得した森下暢仁。

その昨シーズンはオープン戦とその後の長期中断を挟んだ開幕直前の練習試合では微妙極まりない投球に終始して開幕に大きな不安を残しましたが…今季は対象的に素晴らしい滑り出しとなりました。

オープン戦初戦という状況で意図的にフォーシーム主体の投球となったように見えましたがそれでも村上宗隆や内川聖一といった好打者を擁するスワローズ打線に4回を無安打…というより田中広輔の酷いエラーがなければパーフェクトという内容。

逆に出来すぎにすら見えてかえって不安になってしまいそうですが、とにかく昨年同様に開幕戦から素晴らしい投球を見せられるように仕上げてくれるのを期待したいところです。

また、今日の注目といえば森下が降板した後に相次いで登板した森浦大輔、大道温貴、栗林良吏の即戦力候補のルーキーたちでしたが、3人合わせて打たれた安打は1安打のみでそれぞれ1イニングを無失点という結果。

その打たれた1安打にしても森浦が村上のバットを折っての打球が不運にも外野に転がったといった形ですから、いずれにしても上々の形で本拠地のファンへのお披露目を済ませたと言えるでしょう。

ご存知の通り、昨季のドラフトでは6人中5人が投手でかつ上位3人が大卒以上という異例の結果でしたが、オープン戦序盤からその良い影響を感じさせてくれたように思えます。

特にリリーフ起用を示唆するかのように1イニングだけの登板となったドラフト1位入団の栗林に関してはクローザーであるヘロニモ・フランスアの調整が遅れ気味なだけに色々と憶測と期待を呼びそうです。

 

多くの好材料に恵まれた投手陣の一方で、4安打と昨日に続いて寂しい結果となった野手陣は素晴らしく真面目な性格と練習態度と反比例するかのように試合での結果に恵まれてないケビン・クロンが待望の一発を放ちましたが…それだけでした。

今日のスタメンでの「お試し枠」を努めたのは林晃汰と大盛穂はいずれもまったくのノーインパクト。

特に林に至っては一軍の試合で試すレベルに到達しているとは言い難く、明らかに時期尚早としか言いようがないこのレベルの選手に正直これだけ期待をかける理由が私にはまったく理解できないです。

逆に言えば、こういう選手に首脳陣もファンも期待をかけざるを得ない状況は投手偏重となったドラフトの負の側面と言えるかもしれません。

また、これだけスタメン争いに加われそうな若手がいない状況が、主力組からも練習試合から低調な雰囲気に包まれている原因なのではないかと思えます。

非常に難しいことです。